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後日談
更なる厄介事
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人にはある程度決まった形の行動パターンというのがある。毎朝何かの行動を必ずして1日の気持ちを整えたり、決まった動きでミス無く仕事をこなす等だ。
行動パターンは良い事ばかりでは無い。長い付き合いになれば動きや状況だけで相手が何を考えてるか、何が言いたいのかが把握出来る様になる。酷い時には一瞬で"あ!これは悪い報せだ!"と分かったり、"あ!またこいつ何かやったな!"とか理解出来る。
そして俺は今、正にその状況に置かれている。確実に悪い報せ。厄介事だ。何故なら目の前にウルドがいるからだ。
以前呼び出された壁が真っ白で無駄に広い部屋。相変わらず俺の地球にある持ち物が部屋の真ん中にごちゃっと置いてある。まぁ、俺の部屋である以上、置いたのは俺自身だ。右の紙束は大事な書類、真ん中の書類はそれなりに必要な書類。左の書類は要らないけど捨て方を考えなきゃいけない書類だ。他にはゲーム等、置き方は変わって無いみたいだ。
それはさて置きウルドを見る。ウルドは俺に向かって人差し指と中指を立てピースサインをする。そして言う。
ウルド「『Worldtrace』の2が出てるわ。」
ああ、やっぱり厄介事だ。言いたい事は色々あるけど、これからの事を考えるとやる気が出なかった。お陰で出た返事は
俺「・・・あっそう。」
ウルド「・・・・。」
俺「・・・・。」
ウルド「あれ?」
俺「ん?」
ウルド「チャンネル間違えたかな?それともボリュームかな?音量上げてみよう。」
は?音量?・・・待て待て。
俺「お、おい!」
ウルド「『WORLD』、『TRACE』の」
俺「いや!デカいデカい!そんなに上げなくても聞こえてるよ!」
ウルド「はぁ?じゃあ何で返事しないのよ!」
俺「したろ。"あっそう"って。聞こえなかったのか?」
ウルド「あんなの聞き流してる時の生返事じゃない!あれじゃ返事した内に入らないわよ!」
俺「いや、まぁ、生返事したのは確かだけどさ。それより俺、"2"なんてやった事無いぞ。」
ウルド「フッ、そこは抜かり無しよ。これでようやく本体が意味を持つのよ。」
俺「何言ってんだ。たまたまそうなっただけだろ?」
ウルドに凄い顔で睨まれた。俺は目を逸らす。とにかく話を進めるか。
俺「で?具体的には?」
ウルド「そんなに聞きたいなら聞かせてあげる。」
何故かドヤ顔のウルド。
いや、ここは聞かなきゃ駄目だろう。余計な事を言うとまた怒られるから言わないけど。
ウルド「あんたの本体から記憶データをサーバーにアップロードしてそのサーバーから今度はあんたの脳にダウンロードするのよ。」
俺「・・・え!パソコンと一緒?本体からのアップロードってのも気になるけど。俺、機械じゃないのにどうやってダウンロードすんだよ。」
ウルド「あんた知らないの?人間は身体動かす時に脳から微弱な電気信号が出て、それが神経を通って手とか足を動かしてるのよ。要するに人間も電気で動いてるって訳。」
俺「まぁ、電気信号の話は俺も聞いた事があるからなんとなく分かるけど、それとダウンロードはどう繋がる?」
ウルド「フフン。あんたの身体に電気を流して神経に繋ぐ。そして神経を通して脳に直接ダウンロードするのよ。」
俺「ふ~ん?聞いた限りだと理に叶ってる気がするけど。電気流すの?」
ウルド「それじゃあ、何?背中の皮と肉を裂いて、背骨に直接ケーブル繋げてダウンロードするの?」
俺「い、嫌だよ!絶対痛いだろ!というか痛いとかの次元じゃないだろ!」
ウルド「私も嫌よ。あんな面倒臭い事。2度とごめんよ。」
俺「え!やった事あるの!」
ウルド「・・・・・。」
俺「・・・・・。」
ウルド「ほら!背中をこっちに向けて座って!」
何か誤魔化された気がするけど背中を裂くより良いかな?
俺はとにかく背中を向けて座る。ウルドが膝を着いた状態で俺の頭の両側を両手で挟む様に触れる。ウルドの胸が俺の後頭部に当たっているけど、色々酷い目に遭ってるからそれくらいの役得があっても良いよな。
そんな事を考えながらふと思い出す。電気を流すというフレーズが頭に浮かび急いで振り返る。
俺「な、なぁ!」
ウルド「うん?何よ?」
俺「痛く無いよな?」
ウルド「・・・・大丈夫よ。」
俺「・・・そう?」
俺は座り直す。
ウルド「死んだりしないわよ。」
俺「・・・。」
ウルド「・・・。」
俺「今なんて、ぎゃああ~!」
俺の最後の一言に反応する事なく電気を流す。予想を超える痛みと痺れ。辛い物を食べて舌が痛いとか痺れるとかは良い。だがこれは話が違う。
俺「あばばばば!がががが!」
駄目だ。意識が無くなる。死ぬのか?俺はここで死ぬのか?
第三者の視点で何かが見える。その映像では俺が見知らぬ部屋にいて、見知らぬ女性が料理を持って現れる。俺はその人と2人で笑いながら食事をしていた。多分今見えている俺は本体の方だろう。じゃあ女性の方は?
ウルド「あ!ごめん見せる映像間違えた!こっちのは関係ないやつだ。」
俺は直ぐに反応する。
俺「おい!ちょ!待てよ!」
ウルド「何よ?」
俺「今の女の人は?」
ウルド「は?ああ、あんたの婚約者。さぁ、続きよ。」
何でそんなにあっさり流す?
俺自身、偏屈な所があるとは思う。人付き合いの苦手な部分もあるさ、そんな俺でも普通に誰かと関係が作れたんだと思うと少し嬉しくなる。とはいえそれも数秒だった。
ウルド「何か勘違いしてる様だけど、あんたみたいな偏屈な奴がナンパなんて出来る訳無いでしょ?婚活パーティーで出会ったのよ。」
俺はさっきの電気より数倍のショックを受け、フラフラと立ち上がり部屋の隅へ行き、そして膝を抱えて座る。
俺「別に恋愛がしたいとかじゃないんだよ。俺みたいな奴でも普通に出来るんだって安心したかっただけなんだ。」
何か泣きたくなって来た。はぁ~、凹む。
ウルド「い、いや、悪かったわよ。あ!大丈夫よ!あんた達お互い浮気もしないで上手く行くみたいよ!」
俺「何で分かるんだよ。地球はそっちの管轄じゃないんだろ?」
ウルド「運命の女神である私達は、人の運命を誰であろうといつでも閲覧可能なのよ。」
俺「ふ~ん。」
はぁ~、仕方ない。今更そんな事気にしても話が進まないし、気を取り直そう。
俺「えぇい!もういい!好きにしろ!」
ウルド「良し!最大出力でさっさと終わらせるわよ!」
俺「いや、手加減はしろよ!」
ウルド「チッ。」
今舌打ちしたぞ。こいつ本当に大丈夫か?
しかしこのままという訳にも行かない。改めてウルドの前に座る。頭に手を添えられると今度はパチッと静電気程の痛みを感じた。
俺「痛っ!」
さっきよりスムーズに意識が無くなる。これが成功か失敗か分からないけど。
行動パターンは良い事ばかりでは無い。長い付き合いになれば動きや状況だけで相手が何を考えてるか、何が言いたいのかが把握出来る様になる。酷い時には一瞬で"あ!これは悪い報せだ!"と分かったり、"あ!またこいつ何かやったな!"とか理解出来る。
そして俺は今、正にその状況に置かれている。確実に悪い報せ。厄介事だ。何故なら目の前にウルドがいるからだ。
以前呼び出された壁が真っ白で無駄に広い部屋。相変わらず俺の地球にある持ち物が部屋の真ん中にごちゃっと置いてある。まぁ、俺の部屋である以上、置いたのは俺自身だ。右の紙束は大事な書類、真ん中の書類はそれなりに必要な書類。左の書類は要らないけど捨て方を考えなきゃいけない書類だ。他にはゲーム等、置き方は変わって無いみたいだ。
それはさて置きウルドを見る。ウルドは俺に向かって人差し指と中指を立てピースサインをする。そして言う。
ウルド「『Worldtrace』の2が出てるわ。」
ああ、やっぱり厄介事だ。言いたい事は色々あるけど、これからの事を考えるとやる気が出なかった。お陰で出た返事は
俺「・・・あっそう。」
ウルド「・・・・。」
俺「・・・・。」
ウルド「あれ?」
俺「ん?」
ウルド「チャンネル間違えたかな?それともボリュームかな?音量上げてみよう。」
は?音量?・・・待て待て。
俺「お、おい!」
ウルド「『WORLD』、『TRACE』の」
俺「いや!デカいデカい!そんなに上げなくても聞こえてるよ!」
ウルド「はぁ?じゃあ何で返事しないのよ!」
俺「したろ。"あっそう"って。聞こえなかったのか?」
ウルド「あんなの聞き流してる時の生返事じゃない!あれじゃ返事した内に入らないわよ!」
俺「いや、まぁ、生返事したのは確かだけどさ。それより俺、"2"なんてやった事無いぞ。」
ウルド「フッ、そこは抜かり無しよ。これでようやく本体が意味を持つのよ。」
俺「何言ってんだ。たまたまそうなっただけだろ?」
ウルドに凄い顔で睨まれた。俺は目を逸らす。とにかく話を進めるか。
俺「で?具体的には?」
ウルド「そんなに聞きたいなら聞かせてあげる。」
何故かドヤ顔のウルド。
いや、ここは聞かなきゃ駄目だろう。余計な事を言うとまた怒られるから言わないけど。
ウルド「あんたの本体から記憶データをサーバーにアップロードしてそのサーバーから今度はあんたの脳にダウンロードするのよ。」
俺「・・・え!パソコンと一緒?本体からのアップロードってのも気になるけど。俺、機械じゃないのにどうやってダウンロードすんだよ。」
ウルド「あんた知らないの?人間は身体動かす時に脳から微弱な電気信号が出て、それが神経を通って手とか足を動かしてるのよ。要するに人間も電気で動いてるって訳。」
俺「まぁ、電気信号の話は俺も聞いた事があるからなんとなく分かるけど、それとダウンロードはどう繋がる?」
ウルド「フフン。あんたの身体に電気を流して神経に繋ぐ。そして神経を通して脳に直接ダウンロードするのよ。」
俺「ふ~ん?聞いた限りだと理に叶ってる気がするけど。電気流すの?」
ウルド「それじゃあ、何?背中の皮と肉を裂いて、背骨に直接ケーブル繋げてダウンロードするの?」
俺「い、嫌だよ!絶対痛いだろ!というか痛いとかの次元じゃないだろ!」
ウルド「私も嫌よ。あんな面倒臭い事。2度とごめんよ。」
俺「え!やった事あるの!」
ウルド「・・・・・。」
俺「・・・・・。」
ウルド「ほら!背中をこっちに向けて座って!」
何か誤魔化された気がするけど背中を裂くより良いかな?
俺はとにかく背中を向けて座る。ウルドが膝を着いた状態で俺の頭の両側を両手で挟む様に触れる。ウルドの胸が俺の後頭部に当たっているけど、色々酷い目に遭ってるからそれくらいの役得があっても良いよな。
そんな事を考えながらふと思い出す。電気を流すというフレーズが頭に浮かび急いで振り返る。
俺「な、なぁ!」
ウルド「うん?何よ?」
俺「痛く無いよな?」
ウルド「・・・・大丈夫よ。」
俺「・・・そう?」
俺は座り直す。
ウルド「死んだりしないわよ。」
俺「・・・。」
ウルド「・・・。」
俺「今なんて、ぎゃああ~!」
俺の最後の一言に反応する事なく電気を流す。予想を超える痛みと痺れ。辛い物を食べて舌が痛いとか痺れるとかは良い。だがこれは話が違う。
俺「あばばばば!がががが!」
駄目だ。意識が無くなる。死ぬのか?俺はここで死ぬのか?
第三者の視点で何かが見える。その映像では俺が見知らぬ部屋にいて、見知らぬ女性が料理を持って現れる。俺はその人と2人で笑いながら食事をしていた。多分今見えている俺は本体の方だろう。じゃあ女性の方は?
ウルド「あ!ごめん見せる映像間違えた!こっちのは関係ないやつだ。」
俺は直ぐに反応する。
俺「おい!ちょ!待てよ!」
ウルド「何よ?」
俺「今の女の人は?」
ウルド「は?ああ、あんたの婚約者。さぁ、続きよ。」
何でそんなにあっさり流す?
俺自身、偏屈な所があるとは思う。人付き合いの苦手な部分もあるさ、そんな俺でも普通に誰かと関係が作れたんだと思うと少し嬉しくなる。とはいえそれも数秒だった。
ウルド「何か勘違いしてる様だけど、あんたみたいな偏屈な奴がナンパなんて出来る訳無いでしょ?婚活パーティーで出会ったのよ。」
俺はさっきの電気より数倍のショックを受け、フラフラと立ち上がり部屋の隅へ行き、そして膝を抱えて座る。
俺「別に恋愛がしたいとかじゃないんだよ。俺みたいな奴でも普通に出来るんだって安心したかっただけなんだ。」
何か泣きたくなって来た。はぁ~、凹む。
ウルド「い、いや、悪かったわよ。あ!大丈夫よ!あんた達お互い浮気もしないで上手く行くみたいよ!」
俺「何で分かるんだよ。地球はそっちの管轄じゃないんだろ?」
ウルド「運命の女神である私達は、人の運命を誰であろうといつでも閲覧可能なのよ。」
俺「ふ~ん。」
はぁ~、仕方ない。今更そんな事気にしても話が進まないし、気を取り直そう。
俺「えぇい!もういい!好きにしろ!」
ウルド「良し!最大出力でさっさと終わらせるわよ!」
俺「いや、手加減はしろよ!」
ウルド「チッ。」
今舌打ちしたぞ。こいつ本当に大丈夫か?
しかしこのままという訳にも行かない。改めてウルドの前に座る。頭に手を添えられると今度はパチッと静電気程の痛みを感じた。
俺「痛っ!」
さっきよりスムーズに意識が無くなる。これが成功か失敗か分からないけど。
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