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[Worldtrace]
エンディング1
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ジン「どわ!」
俺「うぉ!」
アイリス「きゃあ!」
アーサーの意識が無くなったのか魔法の鎖はいつの間にか消え、俺はアイリスと一緒に吹き飛ばされる。ジンはジンで吹き飛ばされている。俺はアイリスを抱えながら転がり、アイリスの下敷きになった状態で止まる。
俺「痛い。はぁ~、大丈夫か?」
アイリス「う、うん。あ!ごめん!」
俺との距離の近さに驚いたアイリスは直ぐに離れる。
アイリス「あ!」
アイリスの声から何かあった様だ。その視線を追うと、さっき結界を出して守ってくれた宝石が粉々に砕けていた。
アイリス「お母様が亡くなる前、この宝石に御呪いを掛けたって言ってたんだ。あの時は意味が分からなかったけど、あの結界の事だったんだ。」
今の話からすると形見って事になる。悪い事したな。
俺「なんか悪かったな。」
アイリス「ううん。大丈夫。それより、あの占いの通りになっちゃったね。」
占い?ああ、叔母さんの。どんなだっけ?
アイリス「あの時言っていた大事な物ってお母様の形見の事だったんだ。」
ああ、なるほど。
アイリス「まぁ、代わりに大切な者は守れたから良いかな。」
俺「うん?・・・お互い生きてるから、そういう意味で言えば確かに良かったな。」
アイリス「本気で言ってる?」
なんかアイリスがムッとしてる。これ以上話すと何かやぶ蛇な気がする。
俺「さて他の連中の様子を見て来るかな?」
アイリス「あ!逃げた!」
エレナを見ると笑顔でこっちに手を振っている。勝ったのは良いけど、俺達が死にかけたの分からないのか?ジンは・・・・少し離れた所にいる。
俺「無事か?」
ジン「何とかな。」
ジンの持つ聖剣を見ると真ん中から折れていた。
俺「おい、あいつどんな質量の攻撃したんだ?」
ジン「いや、多分エレナの魔法の所為じゃないよ。」
俺「そうなの?」
ジン「最後、なんとなくだけど。聖剣自身が自分に付いてる加護を全部攻撃に変えた感じがしたんだ。あそこで魔王を倒さないともう機会は無いと思ったんじゃないかな?」
俺「え?聖剣が?まさか!」
ジン「俺はそんな気がするんだ。」
ふ~む。よく分からない。まぁ、良いや。とにかく後1つ、ちゃんと確かめないと。
ジン「何処行くんだ?」
俺「改めてあいつが生きてるかどうか、確認して来る。」
ジン「俺も行くよ。」
俺「お前はもう戦えないだろ?」
隕石が落ち、当然の様にクレーターが出来ている跡地に近付く。肩にジンの聖剣による斬り口とそしてエレナの隕石による傷もあり、ガッツリ2つ分の攻撃を喰らってる。こりゃ死んでるな。そう思った。
アーサー「がふ!・・これで・・・終わりとはな。」
俺「うぉ!喋った!まだ生きてたのか。」
アーサー「フッ、・・・しかし貴様との勝負は・・中々楽しかったぞ。」
俺「はぁ、言ったろ。退けって。あそこで退いてれば勝負くらい誰とでも、いくらでも出来たのに。」
アーサー「フフッ・・・俺も言った筈だ。もう既に退ける状況では無いと。」
全く不器用というか何というか。
アーサー「地獄で待っているぞ。シリウス。」
俺「ああ、勝負の続きはあの世でしよう。アーサー。」
アーサーは息を引き取る。俺は少し開いてる瞼に手をやり閉じる。
俺「命を奪った側の俺が言うべきかは分からないけど、安らかにな。」
エレナ「おい!魔王は?」
俺「逝っちまったよ。」
エレナ「そうか。」
俺「・・・・さて、帰るぞ。」
アイリス「でも出口は?」
辺りを見渡すと四角い形で光が現れる。
ジン「あそこか!」
俺「多分な。」
4人で光に入ると王都の広場に出る。
トリッシュ「エレナ!」
シャノン「エレナさん!」
クロード「お嬢様!」
エレナ「皆んな!無事か?」
フリード「アイリス!」
アイリス「お父様!」
フリード「良かった!無事で!くぅぅ~。」
アイリス「あ、あの、泣かないで下さい。私は大丈夫ですから。」
ジン「皆んな無事で良かったな。シリウス?・・・あれ?シリウス?いない。」
俺はさっさと王都の外に出ていた。スマホが鳴り、画面を見るとノルンからだった。
ヴェルダンディ「良いんですか?これから凱旋じゃないですか。」
俺「は?俺、あがり症だからそんな人前に出たら気絶しちまうよ。」
ヴェルダンディ「後で怒られますよ。」
俺「俺としては怒られる方がマシだな。それにこの国は傭兵には、優しく無いだろ?傭兵の活躍なんて誰も認めないさ。」
ヴェルダンディ「全く。それでこの後はどうするんですか?」
俺「どうするかな?地球には俺の本体がいるから帰れないし、この『世界』の故郷は焼け野原だし、"イージス"にでも行くかな。」
ヴェルダンディ「そうですか。」
俺「これで[Worldtrace]・・・予測演算の通りに世界を辿る、俺の旅は終わりだろ?」
ヴェルダンディ「そうですね。お疲れ様でした。また何かありましたら連絡します。」
俺「おう。」
電話を切る。・・・・ん?また?まさかまだ何かあるんじゃないだろうな。いや、確か俺の知る限り[Worldtrace]は続編なんか無い。筈。あっても俺には情報が無い。どうするんだ?まぁ、良いか。その時はその時だな。
俺「うぉ!」
アイリス「きゃあ!」
アーサーの意識が無くなったのか魔法の鎖はいつの間にか消え、俺はアイリスと一緒に吹き飛ばされる。ジンはジンで吹き飛ばされている。俺はアイリスを抱えながら転がり、アイリスの下敷きになった状態で止まる。
俺「痛い。はぁ~、大丈夫か?」
アイリス「う、うん。あ!ごめん!」
俺との距離の近さに驚いたアイリスは直ぐに離れる。
アイリス「あ!」
アイリスの声から何かあった様だ。その視線を追うと、さっき結界を出して守ってくれた宝石が粉々に砕けていた。
アイリス「お母様が亡くなる前、この宝石に御呪いを掛けたって言ってたんだ。あの時は意味が分からなかったけど、あの結界の事だったんだ。」
今の話からすると形見って事になる。悪い事したな。
俺「なんか悪かったな。」
アイリス「ううん。大丈夫。それより、あの占いの通りになっちゃったね。」
占い?ああ、叔母さんの。どんなだっけ?
アイリス「あの時言っていた大事な物ってお母様の形見の事だったんだ。」
ああ、なるほど。
アイリス「まぁ、代わりに大切な者は守れたから良いかな。」
俺「うん?・・・お互い生きてるから、そういう意味で言えば確かに良かったな。」
アイリス「本気で言ってる?」
なんかアイリスがムッとしてる。これ以上話すと何かやぶ蛇な気がする。
俺「さて他の連中の様子を見て来るかな?」
アイリス「あ!逃げた!」
エレナを見ると笑顔でこっちに手を振っている。勝ったのは良いけど、俺達が死にかけたの分からないのか?ジンは・・・・少し離れた所にいる。
俺「無事か?」
ジン「何とかな。」
ジンの持つ聖剣を見ると真ん中から折れていた。
俺「おい、あいつどんな質量の攻撃したんだ?」
ジン「いや、多分エレナの魔法の所為じゃないよ。」
俺「そうなの?」
ジン「最後、なんとなくだけど。聖剣自身が自分に付いてる加護を全部攻撃に変えた感じがしたんだ。あそこで魔王を倒さないともう機会は無いと思ったんじゃないかな?」
俺「え?聖剣が?まさか!」
ジン「俺はそんな気がするんだ。」
ふ~む。よく分からない。まぁ、良いや。とにかく後1つ、ちゃんと確かめないと。
ジン「何処行くんだ?」
俺「改めてあいつが生きてるかどうか、確認して来る。」
ジン「俺も行くよ。」
俺「お前はもう戦えないだろ?」
隕石が落ち、当然の様にクレーターが出来ている跡地に近付く。肩にジンの聖剣による斬り口とそしてエレナの隕石による傷もあり、ガッツリ2つ分の攻撃を喰らってる。こりゃ死んでるな。そう思った。
アーサー「がふ!・・これで・・・終わりとはな。」
俺「うぉ!喋った!まだ生きてたのか。」
アーサー「フッ、・・・しかし貴様との勝負は・・中々楽しかったぞ。」
俺「はぁ、言ったろ。退けって。あそこで退いてれば勝負くらい誰とでも、いくらでも出来たのに。」
アーサー「フフッ・・・俺も言った筈だ。もう既に退ける状況では無いと。」
全く不器用というか何というか。
アーサー「地獄で待っているぞ。シリウス。」
俺「ああ、勝負の続きはあの世でしよう。アーサー。」
アーサーは息を引き取る。俺は少し開いてる瞼に手をやり閉じる。
俺「命を奪った側の俺が言うべきかは分からないけど、安らかにな。」
エレナ「おい!魔王は?」
俺「逝っちまったよ。」
エレナ「そうか。」
俺「・・・・さて、帰るぞ。」
アイリス「でも出口は?」
辺りを見渡すと四角い形で光が現れる。
ジン「あそこか!」
俺「多分な。」
4人で光に入ると王都の広場に出る。
トリッシュ「エレナ!」
シャノン「エレナさん!」
クロード「お嬢様!」
エレナ「皆んな!無事か?」
フリード「アイリス!」
アイリス「お父様!」
フリード「良かった!無事で!くぅぅ~。」
アイリス「あ、あの、泣かないで下さい。私は大丈夫ですから。」
ジン「皆んな無事で良かったな。シリウス?・・・あれ?シリウス?いない。」
俺はさっさと王都の外に出ていた。スマホが鳴り、画面を見るとノルンからだった。
ヴェルダンディ「良いんですか?これから凱旋じゃないですか。」
俺「は?俺、あがり症だからそんな人前に出たら気絶しちまうよ。」
ヴェルダンディ「後で怒られますよ。」
俺「俺としては怒られる方がマシだな。それにこの国は傭兵には、優しく無いだろ?傭兵の活躍なんて誰も認めないさ。」
ヴェルダンディ「全く。それでこの後はどうするんですか?」
俺「どうするかな?地球には俺の本体がいるから帰れないし、この『世界』の故郷は焼け野原だし、"イージス"にでも行くかな。」
ヴェルダンディ「そうですか。」
俺「これで[Worldtrace]・・・予測演算の通りに世界を辿る、俺の旅は終わりだろ?」
ヴェルダンディ「そうですね。お疲れ様でした。また何かありましたら連絡します。」
俺「おう。」
電話を切る。・・・・ん?また?まさかまだ何かあるんじゃないだろうな。いや、確か俺の知る限り[Worldtrace]は続編なんか無い。筈。あっても俺には情報が無い。どうするんだ?まぁ、良いか。その時はその時だな。
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