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[Worldtrace]
剣聖VS剣鬼3
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集中が切れた時点で終わりの状況なのに少し楽しくなっている。お陰で落ち着いて反応も出来ている。けどさっき楽しんでいないと言った手前、知られたら何か言われそうだ。
アーサー「フッ、楽しそうだな。」
俺「ムッ。」
気付かれたか?
俺「そんな事は無い。」
アーサー「どうだかな。」
今は一進一退と言った感じだ。アーサーの攻撃を払い退け、次に俺が仕掛けると今度はアーサーが払い退ける。双方共に少し距離を取り構え直す。
アーサーが八相の構えから兜割りを仕掛けて来る。俺は脇構えから横薙ぎに振り、互いの剣と刀がクロスした形でぶつかる。そこからまた鍔迫り合いに持ち込み睨み合う。
アーサー「ここまで粘った奴はお前が初めてだぞ。」
俺「へぇ~、今まで色んな奴が気を使って負けてくれたのか?」
アーサー「フッ、仲間とは組み手だ。それに敵は会って数秒で死体になるからな。」
聞きたく無い情報。まぁ、ワザと言ったんだろうけど。
アーサー「さぁ!そろそろ決着を付けるぞ!」
アーサーが踏み込み、押された俺はまたも吹き飛ばされる。アーサーは続けて上段から地面が抉れる程の力で剣を振り抜いた。
ボン!とデカい音が鳴る。あのままそこにいれば真っ二つだった。俺はアーサーが振り抜くより先に跳び退いて躱した。流石に振り抜いた後だ。反応なんて出来ない筈。普通は。
俺は思いっ切り踏み込み、首を狙って横一閃に刀を振る。だがそれをアーサーは難なく躱し、剣を下から上へ振り上げ俺を攻撃して来る。
俺は振り抜いた刀を引き戻し、アーサーの剣に当て軌道を変え回避する。今度は俺が兜割りを仕掛けるがアーサーは半身になり、俺の右側に移動するとそのまま左手だけで俺の首を狙い剣を振る。
俺「チッ!」
俺は咄嗟に左へ転がる形で回避する。また距離が空く。お互い流石に肩で息をしていた。
アーサー「ふぅ、あの振り抜きを躱されるとは思わなかったぞ。」
俺「それを言ったら俺だってその終わり際を狙ったのに躱された。あれ避けるか?」
アーサー「フッ、避けるさ。お前も躱す筈だ。」
アーサーが間合いを詰め、下段構えから斬り上げる。続けて振り下ろし、更に横薙ぎに振る。流れる様な動きで俺を攻撃して来る。俺は隙を窺いながら躱して行く。アーサーが突きを出して来たタイミングで突きを出す。アーサーの剣に刀の切先を当て勢いで弾く。
アーサー「ぬ!」
俺は踏み込み刀を振り下ろす。アーサーは退がって躱すと思っていた。
アーサー「おお!」
俺「!」
アーサーが突っ込んで来た。自分の剣の柄で俺の刀を受け止め弾き跳ばし、更にそこから俺の胴を狙い剣を振る。ヤバい斬られる。俺は咄嗟に刀を逆手に持ち替え、腹と剣の間に刃を挟み。俺自身は後ろに跳んだ。ガキィンとデカい音を立てて俺は吹っ飛ぶ。しばらく転がり離れてから体勢を立て直す。
俺「くそ!」
アーサー「フッ、惜しかったな。」
はぁ、強いのは分かってたけどここまでとは疲れた。
アーサー「そういえば話してなかったが、俺達魔族の間でも予言の話があってな。」
ん?何の話だ?大分昔にアイリーンが予言の話をしてたけど。他は確かドワイトの奴が予言みたいな話をしていた気がしないでも無い。
アーサー「大分前の事だが、占い師が言ったのさ。"悪しき神の使徒が我等を脅かす"と。なんでもそいつは悪しき神の使徒にして剣聖であるという話だった。」
俺「それが俺か?」
アーサー「使徒ではあると認めただろ?」
俺「ま、まぁ、そうだな。」
それにしてもそんな予言、誰が広めたのか?この『世界』は色々な神様の干渉受けてる。多分さっきの予言の類いは普通に神様の御告げってやつだろう。ノルン達なら魔族に伝える必要は無い。俺の邪魔になる話だ。
となると敵対する存在って事になるが、そこで他に気になる事が出て来る。アイリーンから聞いた予言の話と似てる事だ。正直今考えても答えなんか出ないだろう。もし人族と魔族それぞれに似た予言を送ったのが同一人物なら何か企みがあるか、もしくはただの愉快犯だ。引っ掻き回して楽しんでいるって事になる。迷惑な話だ。
アーサー「フッ、部下が調べた結果お前達の方にも似た予言が有るらしいじゃないか。」
俺「そんな感じの話は聞いてはいる。」
アーサー「俺としては何でも良いがな。何かの企みだとしても全て利用するだけだ。」
俺「それで何が言いたいんだ?」
アーサー「別に大した話じゃないさ。先程の剣聖の話でたまたま予言の事を思い出しただけだ。」
とりあえず仕切り直しだ。集中しろ。そろそろ皆んな回復しただろうし、何かしらの作戦も考えてるだろう。ただこいつにどう勝つかが思い浮かばない。嘆いても仕方ないけど。深呼吸して気を取り直す。
俺は刀を鞘に納め居合い抜きの構えでアーサーに近付く。
アーサー「フッ、お前との勝負は中々に楽しいぞ。」
アーサーは脇構えにする。若干違いはあるけど体勢としてはほぼ同じ構えだ。俺は右脚を踏み込む。アーサーの胴を狙い刀を一気に振り抜く。しかしその時何故か空を斬った。は?と俺は思う。アーサーは腰を深く落としていた筈なのに一瞬で俺の上空に移動してる。
俺「マジか!」
アーサー「ムン!」
逆さまで剣を振るアーサー。俺は急いで応戦する為、突きを出す。アーサーの3回の攻撃を弾き何とか防ぐ。
俺「意表突き過ぎだろ!」
アーサー「それでも倒せないお前も中々だ。」
怖えぇおっさん。何しても勝てる気がしない。だけど俺の場合、気持ちで負けたら勝てない。だから絶対勝つ!って気合い入れなきゃならないのにやる気が失せる。はぁ~、でも頑張んないとな。皆んなの為もあるし自分為でもある。とにかく落ち着け、俺よ。あまり考え過ぎると失敗する。俺はもう一度神経を研ぎ澄まし、アーサーを見据える。
アーサー「フッ、楽しそうだな。」
俺「ムッ。」
気付かれたか?
俺「そんな事は無い。」
アーサー「どうだかな。」
今は一進一退と言った感じだ。アーサーの攻撃を払い退け、次に俺が仕掛けると今度はアーサーが払い退ける。双方共に少し距離を取り構え直す。
アーサーが八相の構えから兜割りを仕掛けて来る。俺は脇構えから横薙ぎに振り、互いの剣と刀がクロスした形でぶつかる。そこからまた鍔迫り合いに持ち込み睨み合う。
アーサー「ここまで粘った奴はお前が初めてだぞ。」
俺「へぇ~、今まで色んな奴が気を使って負けてくれたのか?」
アーサー「フッ、仲間とは組み手だ。それに敵は会って数秒で死体になるからな。」
聞きたく無い情報。まぁ、ワザと言ったんだろうけど。
アーサー「さぁ!そろそろ決着を付けるぞ!」
アーサーが踏み込み、押された俺はまたも吹き飛ばされる。アーサーは続けて上段から地面が抉れる程の力で剣を振り抜いた。
ボン!とデカい音が鳴る。あのままそこにいれば真っ二つだった。俺はアーサーが振り抜くより先に跳び退いて躱した。流石に振り抜いた後だ。反応なんて出来ない筈。普通は。
俺は思いっ切り踏み込み、首を狙って横一閃に刀を振る。だがそれをアーサーは難なく躱し、剣を下から上へ振り上げ俺を攻撃して来る。
俺は振り抜いた刀を引き戻し、アーサーの剣に当て軌道を変え回避する。今度は俺が兜割りを仕掛けるがアーサーは半身になり、俺の右側に移動するとそのまま左手だけで俺の首を狙い剣を振る。
俺「チッ!」
俺は咄嗟に左へ転がる形で回避する。また距離が空く。お互い流石に肩で息をしていた。
アーサー「ふぅ、あの振り抜きを躱されるとは思わなかったぞ。」
俺「それを言ったら俺だってその終わり際を狙ったのに躱された。あれ避けるか?」
アーサー「フッ、避けるさ。お前も躱す筈だ。」
アーサーが間合いを詰め、下段構えから斬り上げる。続けて振り下ろし、更に横薙ぎに振る。流れる様な動きで俺を攻撃して来る。俺は隙を窺いながら躱して行く。アーサーが突きを出して来たタイミングで突きを出す。アーサーの剣に刀の切先を当て勢いで弾く。
アーサー「ぬ!」
俺は踏み込み刀を振り下ろす。アーサーは退がって躱すと思っていた。
アーサー「おお!」
俺「!」
アーサーが突っ込んで来た。自分の剣の柄で俺の刀を受け止め弾き跳ばし、更にそこから俺の胴を狙い剣を振る。ヤバい斬られる。俺は咄嗟に刀を逆手に持ち替え、腹と剣の間に刃を挟み。俺自身は後ろに跳んだ。ガキィンとデカい音を立てて俺は吹っ飛ぶ。しばらく転がり離れてから体勢を立て直す。
俺「くそ!」
アーサー「フッ、惜しかったな。」
はぁ、強いのは分かってたけどここまでとは疲れた。
アーサー「そういえば話してなかったが、俺達魔族の間でも予言の話があってな。」
ん?何の話だ?大分昔にアイリーンが予言の話をしてたけど。他は確かドワイトの奴が予言みたいな話をしていた気がしないでも無い。
アーサー「大分前の事だが、占い師が言ったのさ。"悪しき神の使徒が我等を脅かす"と。なんでもそいつは悪しき神の使徒にして剣聖であるという話だった。」
俺「それが俺か?」
アーサー「使徒ではあると認めただろ?」
俺「ま、まぁ、そうだな。」
それにしてもそんな予言、誰が広めたのか?この『世界』は色々な神様の干渉受けてる。多分さっきの予言の類いは普通に神様の御告げってやつだろう。ノルン達なら魔族に伝える必要は無い。俺の邪魔になる話だ。
となると敵対する存在って事になるが、そこで他に気になる事が出て来る。アイリーンから聞いた予言の話と似てる事だ。正直今考えても答えなんか出ないだろう。もし人族と魔族それぞれに似た予言を送ったのが同一人物なら何か企みがあるか、もしくはただの愉快犯だ。引っ掻き回して楽しんでいるって事になる。迷惑な話だ。
アーサー「フッ、部下が調べた結果お前達の方にも似た予言が有るらしいじゃないか。」
俺「そんな感じの話は聞いてはいる。」
アーサー「俺としては何でも良いがな。何かの企みだとしても全て利用するだけだ。」
俺「それで何が言いたいんだ?」
アーサー「別に大した話じゃないさ。先程の剣聖の話でたまたま予言の事を思い出しただけだ。」
とりあえず仕切り直しだ。集中しろ。そろそろ皆んな回復しただろうし、何かしらの作戦も考えてるだろう。ただこいつにどう勝つかが思い浮かばない。嘆いても仕方ないけど。深呼吸して気を取り直す。
俺は刀を鞘に納め居合い抜きの構えでアーサーに近付く。
アーサー「フッ、お前との勝負は中々に楽しいぞ。」
アーサーは脇構えにする。若干違いはあるけど体勢としてはほぼ同じ構えだ。俺は右脚を踏み込む。アーサーの胴を狙い刀を一気に振り抜く。しかしその時何故か空を斬った。は?と俺は思う。アーサーは腰を深く落としていた筈なのに一瞬で俺の上空に移動してる。
俺「マジか!」
アーサー「ムン!」
逆さまで剣を振るアーサー。俺は急いで応戦する為、突きを出す。アーサーの3回の攻撃を弾き何とか防ぐ。
俺「意表突き過ぎだろ!」
アーサー「それでも倒せないお前も中々だ。」
怖えぇおっさん。何しても勝てる気がしない。だけど俺の場合、気持ちで負けたら勝てない。だから絶対勝つ!って気合い入れなきゃならないのにやる気が失せる。はぁ~、でも頑張んないとな。皆んなの為もあるし自分為でもある。とにかく落ち着け、俺よ。あまり考え過ぎると失敗する。俺はもう一度神経を研ぎ澄まし、アーサーを見据える。
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