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[Worldtrace]
最終確認?
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俺は基本、紅茶よりコーヒーが好きだ。だけど別に嫌いって訳でも無い。だから飲めるなら飲む。
俺「ス~。」
軽く息を吸うと鼻腔をくすぐる紅茶の香りを楽しむ。豪華な装飾の部屋でオシャレなティーカップを使い優雅に紅茶を飲む。
アイリス「で?」
俺「時代や地域は忘れたけど昔の人は紅茶だかコーヒーだかをカップの皿に移し冷まして飲んだとか。」
アイリス「あ!その話!昔テレビで見た!別に冷まさなくても飲めるけどね。・・・・じゃなくて!」
俺「ん?」
アイリス「ジンに渡す聖剣が無かったって聞いたけど?」
俺「ちょっと和ませようとしただけなんだけど。」
アイリス「誤魔化すの間違いでしょ。」
俺「・・・・遺跡の部屋に着いたら台座と一緒に聖剣を持ち逃げされたみたいだ。」
アイリス「持って行ったのは魔族なの?」
俺「確かめられないから何とも言えないけど多分な。」
アイリス「はぁ~、どうするの?」
俺「とりあえずザックに聖剣作ってくれって頼んだ。あいつ鍛治士だし。」
アイリス「え!聖剣って作れるの?」
俺「いや、ザックは作れないって。」
アイリス「なんだ、作れないのか。」
俺「ザックが言うには自分が作れるのはこの国1番の剣だけだってさ。」
アイリス「・・・・。」
俺「・・・・。」
アイリス「え?自慢?謙遜?」
俺「まぁ、どっちかと言うと多分・・・・自慢かな?とりあえず今作れる最高峰の剣を作ってもらってる。」
アイリス「間に合いそう?」
俺「それは大丈夫らしいけど、やっぱ質は聖剣より落ちるからどこまで使えるか分からないんだよな。」
アイリス「今回の件は貴方の所為じゃないのは分かってる。でもまさかここまでするとは思わなかったわ。例の敵側の使徒?」
俺「誰の考えかは分からないけどそうかなって。」
アイリス「負けないよね?」
少し不安そうだ。当然といえば当然。この状態ならな。
俺「前に言ったろ勝つさ。とりあえずジンとエレナや皆んなには"とにかく魔王を倒す事に集中してくれ"って言っておいた。」
アイリス「貴方は?」
俺「魔王と戦う状況になったら戦うけど。どうかな?第一師団長と魔族の使徒がな。多分あの2人の相手はしないといけないだろうからな。1日1人なら良いけど、流石に3連戦はキツいかな?」
アイリス「そうだね。そこは相手の出方次第か。」
俺「ああ。まぁ、なんとかするさ。」
アイリス「何処から出るのその自信。」
俺「別に自信て訳じゃないけど、とにかくここまで来たらやるだけさ。」
アイリス「あのさ、話変わるけどゲイツ辺境伯がエレナのお父さんって本当?」
俺「本当みたいだ。つい腹が立って殴っちまったけど。」
アイリス「へぇ~、本当にお父さんなんだ。というか殴ったの!そんなんだから瞬撃の狂犬なんて言われるじゃないの?」
俺「殴ったのは俺の所為じゃないだろう?あのおっさんの所為だよ。」
アイリス「全く気を付けてよ。これから戦争なんだから、戦力を身内で減らす様な事はしないで。」
俺「分かってるよ。それより他の戦力はちゃんと確保出来てるのか?」
アイリス「貴族出身じゃない騎士やお父様に協力してくれる貴族達の私兵と冒険者がほとんどかな。自分達の国を守るって意識が強いからか一般人からも志願兵が出てる。物資は大丈夫。」
俺「貴族の坊ちゃん達は?」
アイリス「家族諸共引きこもってるわ。」
俺「今戦わないでいつ戦うんだ?」
アイリス「大まかにだけど決めた割り振りは、とりあえず騎士団として扱う騎士達と冒険者達で構成している部隊。後、傭兵も雇う。一般人は義勇軍として王都の防衛って配置かな?」
俺「まぁ、そんなもんか、そういえば王太子とかは?手柄みたいのは要らないのか?」
アイリス「国王は"全てスワロウ公爵に任せる"って。お父様に責任を押し付けてたわ。」
俺「ふ~ん。結果が最悪なら自分は悪く無い。逆に良好なら自分采配が良かったって言う訳ね。」
アイリス「だと思うわよ。」
この期に及んでふざけた奴だ。よくそれで王様が出来るな。しかも前線で戦うのは地球の平和な日本で暮らしてた、普通の男性会社員と女子大生だぞ。ここだけで考えたら絶望しか無いと思うけど。まぁ、俺が不安になったらアイリスが困るだろうから、一切顔には出さない様にポーカーフェイスを決めよう。
アイリス「目が死んでるわよ。」
あ!しまった!ポーカーフェイス決めようとしたら疲れた顔になってたか。
俺「とにかく戦いは総力戦だ。そっちは戦局を見て戦力が偏ったりしない様にフォローしてくれ、俺は第一師団長と使徒を片付ける。魔王が出たらジンとエレナ達をぶつけて後は勝つだけだ。」
アイリス「分かった・・・けど、そんなざっくりした作戦で行ける?」
俺「後は上手く行く様になんとかするさ。」
アイリス「本当に大丈夫かな?」
こうして俺達の最終確認?はとりあえず終わった。後はまぁ、勝つだけだ。うん。
俺「ス~。」
軽く息を吸うと鼻腔をくすぐる紅茶の香りを楽しむ。豪華な装飾の部屋でオシャレなティーカップを使い優雅に紅茶を飲む。
アイリス「で?」
俺「時代や地域は忘れたけど昔の人は紅茶だかコーヒーだかをカップの皿に移し冷まして飲んだとか。」
アイリス「あ!その話!昔テレビで見た!別に冷まさなくても飲めるけどね。・・・・じゃなくて!」
俺「ん?」
アイリス「ジンに渡す聖剣が無かったって聞いたけど?」
俺「ちょっと和ませようとしただけなんだけど。」
アイリス「誤魔化すの間違いでしょ。」
俺「・・・・遺跡の部屋に着いたら台座と一緒に聖剣を持ち逃げされたみたいだ。」
アイリス「持って行ったのは魔族なの?」
俺「確かめられないから何とも言えないけど多分な。」
アイリス「はぁ~、どうするの?」
俺「とりあえずザックに聖剣作ってくれって頼んだ。あいつ鍛治士だし。」
アイリス「え!聖剣って作れるの?」
俺「いや、ザックは作れないって。」
アイリス「なんだ、作れないのか。」
俺「ザックが言うには自分が作れるのはこの国1番の剣だけだってさ。」
アイリス「・・・・。」
俺「・・・・。」
アイリス「え?自慢?謙遜?」
俺「まぁ、どっちかと言うと多分・・・・自慢かな?とりあえず今作れる最高峰の剣を作ってもらってる。」
アイリス「間に合いそう?」
俺「それは大丈夫らしいけど、やっぱ質は聖剣より落ちるからどこまで使えるか分からないんだよな。」
アイリス「今回の件は貴方の所為じゃないのは分かってる。でもまさかここまでするとは思わなかったわ。例の敵側の使徒?」
俺「誰の考えかは分からないけどそうかなって。」
アイリス「負けないよね?」
少し不安そうだ。当然といえば当然。この状態ならな。
俺「前に言ったろ勝つさ。とりあえずジンとエレナや皆んなには"とにかく魔王を倒す事に集中してくれ"って言っておいた。」
アイリス「貴方は?」
俺「魔王と戦う状況になったら戦うけど。どうかな?第一師団長と魔族の使徒がな。多分あの2人の相手はしないといけないだろうからな。1日1人なら良いけど、流石に3連戦はキツいかな?」
アイリス「そうだね。そこは相手の出方次第か。」
俺「ああ。まぁ、なんとかするさ。」
アイリス「何処から出るのその自信。」
俺「別に自信て訳じゃないけど、とにかくここまで来たらやるだけさ。」
アイリス「あのさ、話変わるけどゲイツ辺境伯がエレナのお父さんって本当?」
俺「本当みたいだ。つい腹が立って殴っちまったけど。」
アイリス「へぇ~、本当にお父さんなんだ。というか殴ったの!そんなんだから瞬撃の狂犬なんて言われるじゃないの?」
俺「殴ったのは俺の所為じゃないだろう?あのおっさんの所為だよ。」
アイリス「全く気を付けてよ。これから戦争なんだから、戦力を身内で減らす様な事はしないで。」
俺「分かってるよ。それより他の戦力はちゃんと確保出来てるのか?」
アイリス「貴族出身じゃない騎士やお父様に協力してくれる貴族達の私兵と冒険者がほとんどかな。自分達の国を守るって意識が強いからか一般人からも志願兵が出てる。物資は大丈夫。」
俺「貴族の坊ちゃん達は?」
アイリス「家族諸共引きこもってるわ。」
俺「今戦わないでいつ戦うんだ?」
アイリス「大まかにだけど決めた割り振りは、とりあえず騎士団として扱う騎士達と冒険者達で構成している部隊。後、傭兵も雇う。一般人は義勇軍として王都の防衛って配置かな?」
俺「まぁ、そんなもんか、そういえば王太子とかは?手柄みたいのは要らないのか?」
アイリス「国王は"全てスワロウ公爵に任せる"って。お父様に責任を押し付けてたわ。」
俺「ふ~ん。結果が最悪なら自分は悪く無い。逆に良好なら自分采配が良かったって言う訳ね。」
アイリス「だと思うわよ。」
この期に及んでふざけた奴だ。よくそれで王様が出来るな。しかも前線で戦うのは地球の平和な日本で暮らしてた、普通の男性会社員と女子大生だぞ。ここだけで考えたら絶望しか無いと思うけど。まぁ、俺が不安になったらアイリスが困るだろうから、一切顔には出さない様にポーカーフェイスを決めよう。
アイリス「目が死んでるわよ。」
あ!しまった!ポーカーフェイス決めようとしたら疲れた顔になってたか。
俺「とにかく戦いは総力戦だ。そっちは戦局を見て戦力が偏ったりしない様にフォローしてくれ、俺は第一師団長と使徒を片付ける。魔王が出たらジンとエレナ達をぶつけて後は勝つだけだ。」
アイリス「分かった・・・けど、そんなざっくりした作戦で行ける?」
俺「後は上手く行く様になんとかするさ。」
アイリス「本当に大丈夫かな?」
こうして俺達の最終確認?はとりあえず終わった。後はまぁ、勝つだけだ。うん。
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