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[Worldtrace]
新技
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カンカンと警戒の鐘が鳴る。
ジン「何だ!」
俺「魔王軍の奇襲だよ。」
ゲイツ「エレナはここで待ってろよ!」
エレナ「はぁ?私も戦うよ。」
ゲイツ「娘に何かあったらアイリーンに申し訳が立たない!」
俺「今更だぞ。それに親父面するなよ!」
ゲイツ「親父なの!とにかくここを動くなよ!」
団長が走って行く。
ジン「俺達も行こう!」
俺「そうだな。」
移動しながらエレナが聞いてくる。
エレナ「魔王軍のどの部隊が攻めて来たんだ?」
俺「ああ!そういえばどれだ?初めの頃は第一師団だったけど、ベヒーモス叩っ斬った時は第二師団だったぞ?」
シャノン「やっぱり斬ってたんですね。」
ザック「お前、本当に人間か?」
キース「まぁまぁ、シリウスさんが化け・・・じゃなくて何者だったとしても今まで助けてくれたのは事実です。味方に違いありませんよ。」
トリッシュ「そうね。私も"あ!噂は本当だったんだ"って事で納得する事にするわ。」
どういう意味だ?というかキース!今ドサクサに紛れて人を化け物呼ばわりしなかったか?
ジン「俺はシリウスが何処にいてもシリウスだって分かってホッとしてるよ。」
エレナ「まぁ、シリウスだからな。それくらいは普通にするさ。今更驚いてもな。」
何故だ?ホッとする様な話はしてないと思う。それに普通の状態でヤバい事する奴は普通じゃないと思うけど?何か訳が分からなくなって来た。とにかく戦場に向かう。
ゲイツ「おい!何でエレナを連れて来た。」
俺「だから今更、親父面するなよ!」
トリッシュ「その台詞はエレナが言う事だけどね。」
ごちゃごちゃ話してる内に開戦になった。以前より冒険者が増えているからか、今度はちゃんと魔法が飛び交う。だけど相変わらず傭兵達も負けていない。魔法を弾き前進して行く。
ゲイツ「野郎共!気合い入れろ!片っ端から蹴散らせ!」
ダン「団長、昔みたいに気合い入ってますね。」
ティム「そりゃ娘が見てるからな。格好良い所見せたいんだろう。」
ジーク「今更取り繕っても仕方ないだろ。」
ティム「俺に言うなよ。」
ゲイツ「ガタガタ言ってないでとっとと行け!」
そう言いつつゲイツがエレナを見る。俺、格好良いだろ?みたいな顔で。
俺はその視線の間にスッと入り作り笑いを団長に送る。
ゲイツ「いや、お前じゃねぇよ!」
俺「知るかよ!まだ仕事中だろ!ウダウダやってないでとっとと行けよ!」
ゲイツ「くそ!覚えておけよ!」
エレナ「何かあったのか?」
俺「いや、何でもねぇよ」
ジン「シリウス。実は新技があるんだ。お前に見て欲しくてさ。」
は?新技?大丈夫か?
ジン「ちょっと時間掛かるけど。」
ジンが意識を集中している。刃にジンの魔力が集まりだすとジンの身体が震え出す。震えてるというか振動が発生している。
俺「おい、大丈夫か?その技?」
ジン「い、いや、安定するまで少し時間掛かるんだよ。」
どんな技だよ。そしてこっちに向かって来る一際デカい魔物。ベヒーモスだ。最近だとさほど怖くない。
ジン「ち、ちょっと待って!誰か奴を止めてくれ!でも倒さないでくれよ!俺がやるから!」
おいおい、大丈夫かよ。そんじゃ行くか。
エレナ「いや、待て。ここは私の新技で止める。」
キース「え!」
ザック「マジか!」
俺より先にキース達が反応する。どう言う事だ!って目で俺を見て来る。いやいや、俺も知らないから。
エレナが杖を脇に立て両手をクロスさせる様に動かす。その動きの後、エレナの目の前の空間が歪み中央が捻れる。その真ん中に小さな穴が空いている様に見える。その穴にエレナは右手を向けた。手はいわゆる指鉄砲の形にしてあり左眼を閉じ、右眼で狙う様なポーズを取る。何か嫌な予感がする。ベヒーモスはその間も近付いて来る。ジンはジンで身体の振動が腕に移動し、そこから振動が収まって行く。よく見ると刃に纏った魔力の光だけが振動している。
ん?こっちはこっちで何か怖いぞ。
そんな時エレナの準備が終わったらしい。
エレナ「Airpiercing!」
う~ん?airは空気とかだよな?piercing?ピアーシング?穴空けるの?その時、口笛の様な音が鳴りベヒーモスの右眼が吹き飛ぶ。
ベヒーモス「ガオー!」
雄叫びと共に上半身が跳ね上がる。
エレナ「ほら、良いぞ。」
ジン「ヨッシャ!行くぞぉ!」
ジンは一気に近付きベヒーモスの腹へ剣を当てる。そして剣を振り抜くと同時にベヒーモスが粉々になる。というか血液も出さずに消える。
え!何それ!皆んなが思いっ切り俺をジト目で睨む。いや、俺の所為じゃないだろう?
トリッシュ「何、今の?」
シャノン「説明して下さい。」
俺「いや、俺に聞かれても分からないよ。お前等何だよその技。」
エレナ「ん?昔、子供の頃に森で割れた石を見つけたろ?」
ああ、水が長い時間掛けて割った石の事か。
エレナ「あの時の話を参考にしたんだ。」
俺「あれは水の話だろ?」
エレナ「いや、その後、風魔法で使えるか?って話したろ?」
したな。だけど風だとイマイチだった。勢いと条件が合えば風でも物を切ったり出来ると思うけど。その時小さい筒を凄い量の風が抜ければ勢いが上がるとかの話はした。他にした話は飛距離と威力、貫通力だな。回転させれば良いって話から矢にある風切り羽の話になった。あれは矢を回転させて飛距離と威力に貫通力を上げる為の物だと話した。
エレナ「だから空間魔法で小さい発射口を作って更に空気を捻り回転する様にしたんだ。その発射口に一気に空気を流し込んで撃ち出したんだ。」
えぇ~。何それ風魔法でライフル作ったって事?
俺「で?ジンは?」
ジン「俺も昔、シリウスと話た事を思い出してさ。」
えぇ~。また俺?止めてよ~。てか俺、何言った?
ジン「子供の頃、デカく無いけど地震あったろ?」
エレナ「ああ、あった!地震の揺れが長かったから覚えてる!あれで近くの古い橋が崩落したんだ。」
ジン「その橋が何で落ちたのか?って話をシリウスとした時にシリウスが言ったんだよ。えっと、こ、こゆう?」
俺「・・・・固有振動数?」
ジン「そう!それ!コユウシンドウスウってやつ。物には耐えられる振動の量が決まってて地震の威力が弱くても揺れ続けると自然と壊れるって話だよ。」
まさか剣に集めた光が揺れてたのは・・・。
ジン「で、魔力で振動する刃を作って触れた瞬間に相手に凄い量の振動を与えて一瞬で壊す技を考えたんだ。名付けて"震破砕刃"ってどうよ!」
無駄に格好つけた名前だ。俺の所為で出来た技らしいけど。ジンとエレナは2人で話ながら盛り上がってる。
トリッシュ「何処行っても騒ぎ起こすのはあんたね。」
シャノン「少しは大人しくして下さい。」
キース「シリウスさんに言っても無駄かも知れませんが。」
ザック「だな。」
今騒ぎを起こしたのは俺じゃなくて2人だ。だけど俺が昔話した事が引き金なのも確かだ。何か頭痛くなって来た。
バート「隊長!」
バートの声だ!声の感じから大分ヤバい事態だ。俺はランドを探す。バートは"隊長"と叫んだ。なら1番危険なのはランドだ。
ザック「何だ、あいつ!」
ザックが何か見つけたその視線から俺も同じ物を見る。他の連中も見つけたのかザワつきだした。身体のサイズは恐らく成人男性の2倍くらいで、頭と身体は1つ、足の数は2本、ただ腕の数が違う。腕が4本でそれぞれ剣を1本づつ持っていた。
俺「悪い皆んなここは任せる。」
トリッシュ「分かってるわ。行って来なさいよ。」
シャノン「そうですね。人の為に一生懸命に行動出来るのがシリウスさんの唯一の取り柄ですからね。」
俺「・・・・今、何て言った?」
キース「ここは任せて行って下さい。」
それ死亡フラグ・・・まぁ、良いか。俺は全力で走り出す。
ジン「何だ!」
俺「魔王軍の奇襲だよ。」
ゲイツ「エレナはここで待ってろよ!」
エレナ「はぁ?私も戦うよ。」
ゲイツ「娘に何かあったらアイリーンに申し訳が立たない!」
俺「今更だぞ。それに親父面するなよ!」
ゲイツ「親父なの!とにかくここを動くなよ!」
団長が走って行く。
ジン「俺達も行こう!」
俺「そうだな。」
移動しながらエレナが聞いてくる。
エレナ「魔王軍のどの部隊が攻めて来たんだ?」
俺「ああ!そういえばどれだ?初めの頃は第一師団だったけど、ベヒーモス叩っ斬った時は第二師団だったぞ?」
シャノン「やっぱり斬ってたんですね。」
ザック「お前、本当に人間か?」
キース「まぁまぁ、シリウスさんが化け・・・じゃなくて何者だったとしても今まで助けてくれたのは事実です。味方に違いありませんよ。」
トリッシュ「そうね。私も"あ!噂は本当だったんだ"って事で納得する事にするわ。」
どういう意味だ?というかキース!今ドサクサに紛れて人を化け物呼ばわりしなかったか?
ジン「俺はシリウスが何処にいてもシリウスだって分かってホッとしてるよ。」
エレナ「まぁ、シリウスだからな。それくらいは普通にするさ。今更驚いてもな。」
何故だ?ホッとする様な話はしてないと思う。それに普通の状態でヤバい事する奴は普通じゃないと思うけど?何か訳が分からなくなって来た。とにかく戦場に向かう。
ゲイツ「おい!何でエレナを連れて来た。」
俺「だから今更、親父面するなよ!」
トリッシュ「その台詞はエレナが言う事だけどね。」
ごちゃごちゃ話してる内に開戦になった。以前より冒険者が増えているからか、今度はちゃんと魔法が飛び交う。だけど相変わらず傭兵達も負けていない。魔法を弾き前進して行く。
ゲイツ「野郎共!気合い入れろ!片っ端から蹴散らせ!」
ダン「団長、昔みたいに気合い入ってますね。」
ティム「そりゃ娘が見てるからな。格好良い所見せたいんだろう。」
ジーク「今更取り繕っても仕方ないだろ。」
ティム「俺に言うなよ。」
ゲイツ「ガタガタ言ってないでとっとと行け!」
そう言いつつゲイツがエレナを見る。俺、格好良いだろ?みたいな顔で。
俺はその視線の間にスッと入り作り笑いを団長に送る。
ゲイツ「いや、お前じゃねぇよ!」
俺「知るかよ!まだ仕事中だろ!ウダウダやってないでとっとと行けよ!」
ゲイツ「くそ!覚えておけよ!」
エレナ「何かあったのか?」
俺「いや、何でもねぇよ」
ジン「シリウス。実は新技があるんだ。お前に見て欲しくてさ。」
は?新技?大丈夫か?
ジン「ちょっと時間掛かるけど。」
ジンが意識を集中している。刃にジンの魔力が集まりだすとジンの身体が震え出す。震えてるというか振動が発生している。
俺「おい、大丈夫か?その技?」
ジン「い、いや、安定するまで少し時間掛かるんだよ。」
どんな技だよ。そしてこっちに向かって来る一際デカい魔物。ベヒーモスだ。最近だとさほど怖くない。
ジン「ち、ちょっと待って!誰か奴を止めてくれ!でも倒さないでくれよ!俺がやるから!」
おいおい、大丈夫かよ。そんじゃ行くか。
エレナ「いや、待て。ここは私の新技で止める。」
キース「え!」
ザック「マジか!」
俺より先にキース達が反応する。どう言う事だ!って目で俺を見て来る。いやいや、俺も知らないから。
エレナが杖を脇に立て両手をクロスさせる様に動かす。その動きの後、エレナの目の前の空間が歪み中央が捻れる。その真ん中に小さな穴が空いている様に見える。その穴にエレナは右手を向けた。手はいわゆる指鉄砲の形にしてあり左眼を閉じ、右眼で狙う様なポーズを取る。何か嫌な予感がする。ベヒーモスはその間も近付いて来る。ジンはジンで身体の振動が腕に移動し、そこから振動が収まって行く。よく見ると刃に纏った魔力の光だけが振動している。
ん?こっちはこっちで何か怖いぞ。
そんな時エレナの準備が終わったらしい。
エレナ「Airpiercing!」
う~ん?airは空気とかだよな?piercing?ピアーシング?穴空けるの?その時、口笛の様な音が鳴りベヒーモスの右眼が吹き飛ぶ。
ベヒーモス「ガオー!」
雄叫びと共に上半身が跳ね上がる。
エレナ「ほら、良いぞ。」
ジン「ヨッシャ!行くぞぉ!」
ジンは一気に近付きベヒーモスの腹へ剣を当てる。そして剣を振り抜くと同時にベヒーモスが粉々になる。というか血液も出さずに消える。
え!何それ!皆んなが思いっ切り俺をジト目で睨む。いや、俺の所為じゃないだろう?
トリッシュ「何、今の?」
シャノン「説明して下さい。」
俺「いや、俺に聞かれても分からないよ。お前等何だよその技。」
エレナ「ん?昔、子供の頃に森で割れた石を見つけたろ?」
ああ、水が長い時間掛けて割った石の事か。
エレナ「あの時の話を参考にしたんだ。」
俺「あれは水の話だろ?」
エレナ「いや、その後、風魔法で使えるか?って話したろ?」
したな。だけど風だとイマイチだった。勢いと条件が合えば風でも物を切ったり出来ると思うけど。その時小さい筒を凄い量の風が抜ければ勢いが上がるとかの話はした。他にした話は飛距離と威力、貫通力だな。回転させれば良いって話から矢にある風切り羽の話になった。あれは矢を回転させて飛距離と威力に貫通力を上げる為の物だと話した。
エレナ「だから空間魔法で小さい発射口を作って更に空気を捻り回転する様にしたんだ。その発射口に一気に空気を流し込んで撃ち出したんだ。」
えぇ~。何それ風魔法でライフル作ったって事?
俺「で?ジンは?」
ジン「俺も昔、シリウスと話た事を思い出してさ。」
えぇ~。また俺?止めてよ~。てか俺、何言った?
ジン「子供の頃、デカく無いけど地震あったろ?」
エレナ「ああ、あった!地震の揺れが長かったから覚えてる!あれで近くの古い橋が崩落したんだ。」
ジン「その橋が何で落ちたのか?って話をシリウスとした時にシリウスが言ったんだよ。えっと、こ、こゆう?」
俺「・・・・固有振動数?」
ジン「そう!それ!コユウシンドウスウってやつ。物には耐えられる振動の量が決まってて地震の威力が弱くても揺れ続けると自然と壊れるって話だよ。」
まさか剣に集めた光が揺れてたのは・・・。
ジン「で、魔力で振動する刃を作って触れた瞬間に相手に凄い量の振動を与えて一瞬で壊す技を考えたんだ。名付けて"震破砕刃"ってどうよ!」
無駄に格好つけた名前だ。俺の所為で出来た技らしいけど。ジンとエレナは2人で話ながら盛り上がってる。
トリッシュ「何処行っても騒ぎ起こすのはあんたね。」
シャノン「少しは大人しくして下さい。」
キース「シリウスさんに言っても無駄かも知れませんが。」
ザック「だな。」
今騒ぎを起こしたのは俺じゃなくて2人だ。だけど俺が昔話した事が引き金なのも確かだ。何か頭痛くなって来た。
バート「隊長!」
バートの声だ!声の感じから大分ヤバい事態だ。俺はランドを探す。バートは"隊長"と叫んだ。なら1番危険なのはランドだ。
ザック「何だ、あいつ!」
ザックが何か見つけたその視線から俺も同じ物を見る。他の連中も見つけたのかザワつきだした。身体のサイズは恐らく成人男性の2倍くらいで、頭と身体は1つ、足の数は2本、ただ腕の数が違う。腕が4本でそれぞれ剣を1本づつ持っていた。
俺「悪い皆んなここは任せる。」
トリッシュ「分かってるわ。行って来なさいよ。」
シャノン「そうですね。人の為に一生懸命に行動出来るのがシリウスさんの唯一の取り柄ですからね。」
俺「・・・・今、何て言った?」
キース「ここは任せて行って下さい。」
それ死亡フラグ・・・まぁ、良いか。俺は全力で走り出す。
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