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[Worldtrace]
ウルド2
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初めてヴェルダンディに会った時"何度も繰り返した。"みたいな事を言っていた。確か巻き戻しと再生が使えるとも聞いた。
となるとこの『世界』は何回か同じ事を繰り返しているって話になる。基本同じ状況、同じ条件でシュミレーションするなら何かしらの数値を変えない限り結果が変わる事は無いと思う。
つまり予測演算とこっちの実際の状況で違いがあるという事だ。結果が変わる程の違い。ノルン達に聞かないと分からないけど多分この違いは俺と同じ奴が敵側にいるはずだ。
ウルド「だから思ったのよ!これは魔王の近くに他の神が送り込んだ使徒がいんのよ!」
俺「その意見には同意するよ。・・・あのさ俺はベッドで寝た筈だよな?」
ウルド「ええ。大丈夫よ。あんたの身体は寝てるから。」
俺「いや、俺の気が休まらないんだけど?」
ウルド「昨日も一昨日も寝てるでしょ?」
俺「あのな、1日1回のシャットダウンが大事なの。昨日とか一昨日とか関係ないんだよ。」
ウルド「全く小さい事グチグチうるさいわね。使徒の話がしたくて来たのよ?分かる?」
いや、分かるけど。そんなに小さい問題か?
俺「正直、イレギュラーな存在が無いとシュミレーションの結果と違うなんて無いと思う。だから俺としても敵側に使徒がいるんじゃないかな?ってさ。」
ウルド「それで調べたら予測演算に表示されない魔族がいたの!」
俺「ゴメスか?」
ウルド「フンッ、流石ね。当たりよ。」
俺「奴も地球から連れて来られたのか?」
ウルド「多分、あいつは身体から魂まで全部その神が作ったんだと思う。見た限り人間の魂は感じなかった。それにあいつの魂があの『世界』の外に繋がってる痕跡があったの。まぁ、何処に繋がってるかまでは分からなかったけど。」
俺「どっちにしても俺が遠慮する必要は無いって事か。」
ウルド「そういう事よ。でもあんたが遠慮した事なんかあるの?」
俺「良いんだよ。こういうのは気持ちの問題だから。」
ウルド「まぁ、私達としてはほとんど出来る事が無いし、あんたに丸投げになるからやり方は任せるわ。という事でよろしく。」
俺「はぁ~、分かってるよ。」
ウルド「後、ありがとう。」
俺「ん?」
その瞬間意識が引っ張られた。気が付くとベッドで寝ていた。部屋は明るい。朝だ。寝た気がしないけど最後"ありがとう"と言われたと思う。あいつ礼なんて言えるんだな。それとは別に何度か繰り返したならゴメスの奴はジンやエレナ達を何度も殺してる事になる。そう考えると言いようの無い怒りが込み上げて来る。次会った時はただじゃおかない。
さて気持ちを切り替え準備するか。近い内に本番、ラストのメインシナリオだ。今まで考えてなかったけど、魔王を倒せばエンディング。でも終わった後、俺はどうなるのか。だけどまだ先の事だし、今考える必要は無いか。
となるとこの『世界』は何回か同じ事を繰り返しているって話になる。基本同じ状況、同じ条件でシュミレーションするなら何かしらの数値を変えない限り結果が変わる事は無いと思う。
つまり予測演算とこっちの実際の状況で違いがあるという事だ。結果が変わる程の違い。ノルン達に聞かないと分からないけど多分この違いは俺と同じ奴が敵側にいるはずだ。
ウルド「だから思ったのよ!これは魔王の近くに他の神が送り込んだ使徒がいんのよ!」
俺「その意見には同意するよ。・・・あのさ俺はベッドで寝た筈だよな?」
ウルド「ええ。大丈夫よ。あんたの身体は寝てるから。」
俺「いや、俺の気が休まらないんだけど?」
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ウルド「それで調べたら予測演算に表示されない魔族がいたの!」
俺「ゴメスか?」
ウルド「フンッ、流石ね。当たりよ。」
俺「奴も地球から連れて来られたのか?」
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俺「どっちにしても俺が遠慮する必要は無いって事か。」
ウルド「そういう事よ。でもあんたが遠慮した事なんかあるの?」
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ウルド「まぁ、私達としてはほとんど出来る事が無いし、あんたに丸投げになるからやり方は任せるわ。という事でよろしく。」
俺「はぁ~、分かってるよ。」
ウルド「後、ありがとう。」
俺「ん?」
その瞬間意識が引っ張られた。気が付くとベッドで寝ていた。部屋は明るい。朝だ。寝た気がしないけど最後"ありがとう"と言われたと思う。あいつ礼なんて言えるんだな。それとは別に何度か繰り返したならゴメスの奴はジンやエレナ達を何度も殺してる事になる。そう考えると言いようの無い怒りが込み上げて来る。次会った時はただじゃおかない。
さて気持ちを切り替え準備するか。近い内に本番、ラストのメインシナリオだ。今まで考えてなかったけど、魔王を倒せばエンディング。でも終わった後、俺はどうなるのか。だけどまだ先の事だし、今考える必要は無いか。
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