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予言

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ルイーゼ「はぁぁ~!」

うわ!怖!

ジン「おい、大丈夫か?白眼剥いてるぞ!」

エレナ「というか頭の血管が浮いてるぞ!」

シリウス「う、うぉ!」

流石にシリウスも自分が文句を言って大変な事になったと感じているのか少し引いていた。私も不安だ。そして数分後。

ルイーゼ「出ました。」

エレナ「うわ!戻った!」

ジン「なんか怖ぇよ。大丈夫なのか?」

ルイーゼ「シリウス!あんたはこの後の戦争で自分の命に等しい大事な物を失うわ!だけど安心しなさい。その代わりに仲間達の命は守れるわ。」

シリウス「何だそりゃ。時期は分かるけど、"大事な物"ってのは何だよ。」

ルイーゼ「んなもん知らないわよ。ただこの占いは外れないわ。あんたは大事な物を失うのよ。あははは~。」

アイリス「ちょっと!何で急に笑い出したの?ていうか、大丈夫なの!あの回避する方法とかは?」

ルイーゼ「無いわ。確定した未来だから。」

エレナ「そんな!」

ジン「嘘だろ?」

カーラ「大丈夫だよ。命に近いと言ってるから、相当大事にしてる何かだよ。死ぬとかそういう話しではないさ。多分。」

この人安心させたいの?それとも不安を煽りに来たの?全く分からない。
色々あったけど、とにかく今回の聖剣イベントについては上手く行った方だと思う。ただラストの聖剣は時間的にアウトかも知れない。手紙では報告してるけど王都の近くを通る事になる。となると一旦王都に戻り直接報告した方が良いと思う。
因みに他の人も占えるか聞いたけど、今日は魔力を使い果たしたから無理らしい。占うなら後日という事になるけど私達には時間が無い。他の人は今回諦めてもらう事にした。

トリッシュ「はぁ~、私も金運と恋愛運を見て欲しかった。それに出逢いとか。」

シリウス「そんなの見てもらってどうする?」

トリッシュ「あんたね、こんな危険な生活一生するの?私は嫌!だから金持ちで領地持ちの貴族と結婚して左団扇な生活をするのよ。出来ればそれなりの見た目と性格の良い男。」

シリウス「ああ、そう。でも高望みすると難しいんじゃないか?」

トリッシュ「夢が無いわね。どんなに辛くても多少の希望は持ちなさいよ。」

相変わらずデリカシーが無いとか思うけど、トリッシュも中々凄い。それに果たして今の話は夢と言えるのかな?

アイリス「そういえば何で占いをそんなに嫌ってるの?」

シリウス「いや、今まで当たった事なんか無いし、何度裏切られた事か。」

アイリス「裏切りって。」

色々、面倒そう。話題変えよう。

アイリス「私はこの後王都に戻るけど、そっちはどうするの?」

シリウス「とりあえず王都で休憩して、その後ジンを連れて"イージス"に行くよ。上手く行けばラストの聖剣を手に入れられるかなとは思う。」

アイリス「そう。多分私はこの後王都で戦争の準備とか、手伝う事になるだろうからここからは一緒に行けないと思う。」

色々と今後の予定を確認し王都に辿り着く。シリウス達とは別れスワロウ公爵邸に向かう。

フリード「おお!アイリス帰ったか!」

アイリス「ただいま戻りました。お父様。」

クリストファー「おかえりなさい。姉様。」

アイリス「ただいま。クリス。」

フリード「聖剣はどうなった?」

辺境都市近くの聖剣以外は手に入れた話をする。

フリード「そうか。実はお前の帰還を祝って軽い催しをしたいと思ってな。」

え!パーティーするの?

フリード「他の聖剣の英雄や"光の聖騎士"にも挨拶がしたい。」

アイリス「えっと、シリウスも呼んで・・・。」

フリード「チッ、構わないが挨拶はせんぞ。今回の宴は今後の決起集会の様な物だ。あまり気負わず参加しなさい。」

それは暗に私の婚約者を探すって意味かな?確かに私は今年で17歳、婚約者所か浮いた話も無いから色々と問題なんだろうなとは思う。でも今はメインシナリオで忙しいからそんな暇無いんだけど。まぁ、お父様の事だから王太子殿下は呼んでないとは思う。あの人8歳の時に初めて会ったけどその初対面のタイミングで、

王太子「良し、気に入った!俺の嫁になれ!」

と言って来た。やってはいけない事だと分かってたけど3秒しか我慢出来ず気が付くと平手打ちしていた。最近聞いたけど。もう既に3人婚約者がいるとか。それだけいれば充分でしょ?しかもあの言い方。どういう育ち方したのか分からない。

フリード「大丈夫か?」

アイリス「は、はい。少し昔を思い出して。」

フリード「うん?・・・ああ!安心しろ。馬鹿息子、じゃない。王太子殿下呼んでない。」

今のは不敬ですよ。って言いたいけど私も同じ事を感じてるから言えない。
とにかく明日の夜、宴があるとシリウス達に知らせた。
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