鬼ごっこ

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 私は普通に生活していたはず。学校に行って、昼休み、友達と話していたはず。それなのに、今、私は知らない学校の体育館にいる。

 同級生と思われる人達と、先生達がみんな集まっている。体育館の柱は錆びていて、風が通る度にギシって音を立ててる。

 みんななんでか分かんないみたいですごくザワザワしてる。とりあえず私も友達を探して歩き回った。

「あっ、文波あやは!」

 声をかけてきたのは幼なじみで同クラの濡羽ぬれは

「ねぇ、これどうなってるんだと思う?私さっきまで教室にいたと思ったんだけど...。」

「私もだよ。いつの間にかここに来てた。」

「なんだろ、ドッキリかな?手が混みすぎだよ先生たち!!」

 濡羽は先生に文句言ってるけど、先生たちもさっきから困惑してアタフタしてる。

「やるんならもうちょっと分かりやすくしてもいいと思うんだ。早く説明もして欲しいし。」

 とか呟いているのを聞いてると急にステージに変な人が現れた。ほんとに変な人。マジシャンみたいな格好して、覆面被ってサングラスして、足にはレッグウォーマー。

 変な人だよね?

「あっやっと説明してくれるんだ!誰だろあのせんせえ。後でからかおーっと!」

 っていや、先生じゃないでしょあれ。心の中で濡羽にツッコミを入れると変な人が話し始めた。

「さぁみなさん、こんにちは。そうですね、私のことはヤワ、とでも呼んでください。私が皆さんを集めたのは、あるゲームをしてもらうためです。」
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