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狂愛

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 だから私もその高校を志望しようとした。
 なのに、なんで大人はこんなにも、子供の邪魔をするのだろう。
「△△高校に行くなんてダメに決まってる!」「何を考えているんだ!」「もっと将来を考えろ!」
 将来?今の幸せを考えて何が悪いの?
 それに△△高校のこと見下しすぎじゃない?
 
 でもね、私考えた。
 そうだ、私は大人のいういい高校に入って、いい大学に行って、いい会社に就職して、そしてあの子を養ってあげよう。
 って。
 私はあの子とずっと一緒にいたくて、そのために家を買って、あの子を監禁したかった。
 だから私すごく頑張ったんだよ?
 高校にはもちろん合格したし、大学にも入って、海外留学もして、誰もが知ってる会社の副社長にまでなった。
 そしてあの子を迎えに行ったの。
 あの子の居場所は調べてもらったらすぐに見つかった。
 職に付けなくてアルバイト三昧。
 私が養ってあげなくちゃって思ったよ。
 バイトが終わって帰るところのあの子に声をかけた。
 そしたらあの子なんて言ったと思う?
「どちら様でしょうか?」
って!覚えてないなんてひどい!と思った。
 でもね、私が迎えに来るのが遅かったのかもしれない。
 だから、改めて自己紹介したの。
 でもその瞬間見つけてしまった。
 薬指の指輪。
 見ただけで気を失いそうだった。
 迎えに来るのは遅れたかもだけど、まさかって思った。
 新しく買ってた家にあの子を連れて行って、鎖のついたベッドにあの子を寝かせて繋いだ。
 すごい暴れられたけど、私の方が力が強かったから。
 急いで交友関係調べて相手の男はすぐ見つけた。
 もちろん見つけてすぐ殺したよ?
 邪魔なだけだから。
 そこからは毎日楽しく過ごしたよ。
 一緒に映画見たり、あの子はずっとここから出してって言ってたけど、まぁ照れてたんだよね、きっと。
 もう一生遊んで暮らせるくらいのお金は稼いでたし、仕事はやめた。
 退職金も沢山もらったし、お金関係の心配はしなかった。
 株も持ってるしね。
 食べ物も全部持ってきてくれる人がいたから。
 せっかくそうやって楽しく過ごしてたのに、まさかあの男が家に監視カメラをつけてたなんて思いもしなかった。
 お前らにそれが見つかるなんてね。
 まぁ、1人しか殺してないし、また何年か後に出れたらあの子を迎えに行くよ。
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