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乃愛の過去3
しおりを挟む乃「ねぇ、結人、遠回りしてないこの道」
結「してないしてない、ほら行くよ」
おかしい。
さっきからずっと歩きっぱなしなのになかなか倉庫に着かない。
いつのまにか道はなくなり、どんどん森の奥に進んでいた。
さすがの私も変に思った。
だから結人の腕を振りほどいた。
結「乃愛? なんで腕を振りほどいたの?」
乃「だって今日の結人変だもん!!」
結「変じゃないよ? ほら、行こう」
乃「やだ!!私戻る!!」
結「我が儘言わないでよ……」
乃「我が儘じゃないもん」
だいたい我が儘言ってるのは結人じゃん。
結人がこの道に連れてきたんでしょ?
私の意志関係なしに。
だから我が儘なのは結人だもん。
結「チッ、うぜぇ餓鬼だな」
乃「え?」
突然結人の口から今まで聞いたことのない口調と声が聞こえた。
今の、結人が喋ったの?
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