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キャパオーバーだわ3.

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チラッと拓実の方を見れば楽しそうにあの女と話していたので学祭は拓実に全て任せることに決めた。

もう知らん、仕事が忙しくなっても俺は知らん。
やる気がなくなった俺は夏目から連絡が入ったのでこっそり生徒会室から抜け出した。
もちろん優にはサボるって連絡はしといた。そしたら拓実が怒り出す前に帰っておいでね~と返事がきた。

いやいや、俺が生徒会室にいなくても拓実は怒らんだろうとは思ったがとりあえず了解と返信しといた。




「凪、俺は見てしまった」

「何を…?」


生徒会室を抜け出して夏目と合流した俺は、夏目からの緊急事態の連絡の理由を空き教室で聞いていた。


「……と…が………してた」

「は?何って?」

「だから風紀の委員長と副委員長がキスしてるのを見たんだよ!!」


夏目は興奮しながらバンバンと俺の肩を叩いてきた。
いやわかる、俺もあの2人を見た時は興奮したからな、だがちょっと…痛い、叩く力が…強いぞ夏目。


「ちょ、夏目痛い…一旦落ち着け」

「これが落ち着いてられっか!!あんな大物カップル身近にいるなんて俺は知らんかった!!」

「確かに俺も最初あの2人を見た時はニヤニヤがとまらんかった」

「凪知ってたのかよー!」

「歓迎会の時にな。夏目に伝えたつもりだったわ」

「そんなん聞いてねー!」

「ごめんごめん」


あの時は拓実とのデートの件で頭がいっぱいで夏目に委員長達のことを伝え忘れていたみたいだ。


「で?で?どっちが受けだった?やっぱり細身の副委員長か??」

「残念、受けは委員長だ」

「ひょーまさかの男前受け!!ありがとうございます!!」


手を合わせながら天に南無南無している夏目についでに拓実の親衛隊隊長、宙の事も伝えといた。
宙の彼氏はチャラ男君で飼い主とペットみたいだったぞっと。
そしたら夏目はもしかしてあの2人か?とブツブツ言い出した。
喉が渇いた俺は真弥の紅茶が飲みたくなったので真弥に連絡をした。


「で?俺のいれる紅茶が飲みたくなったから俺を呼んだと」

「そうそう、ストレス溜まりすぎて真弥の紅茶が飲みたくなった」

「紅茶なら生徒会室で飲めんの?」

「あまいな夏目、自分でいれるのと真弥がいれてくれるのとは全然味が違うぞ」


紅茶の味についてあまり興味なさそうな夏目に真弥がいれてくれた紅茶をすすめた。
結局夏目には紅茶の味の違いはわかってもらえなかったが。

真弥が持ってきてくれたお菓子を食べながら3人でお腐会を開始。
お題は風紀委員長と副委員長だ。
真弥も委員長と副委員長が付き合っていたのは知っていたらしい。
それを聞いた夏目は俺だけ仲間はずれにすんなーと拗ねていたので真弥と顔を見合わせて笑った。


俺は優に呼び戻されるまでお腐会を楽しんだのだった。

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