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トラウマとライバル8.
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「大丈夫だったのか?」
「指を少し切っただけだから大丈夫だよ夏目。それより真弥は情報が早いな」
「成宮が宙に連絡したらしい。幼なじみのせいで凪が怪我したって。凪を心配した宙が俺に連絡くれたんだわ」
「へぇー拓実の親衛隊隊長とまぁーやんって仲良かったのか」
「お互い隊長同士だしな。成宮と凪の情報は親衛隊で共有してるんだわ」
夏目が驚いた顔をしながら真弥の話を聞いていた。
王道学園の親衛隊って仲悪いイメージだもんな。
ここの学校の親衛隊の子達皆は平和主義の子達ばかりだからいじめとか強姦とかは全くない。
だから生徒会の皆は親衛隊に悪いイメージもないし、生徒会の仕事も手伝ってもらう時があるぐらい仲がいい。
俺と拓実の情報が親衛隊の中で共有されるほど親衛隊同士も仲がいいとは思わなかったが。
「にしても副会長キャラの時の凪が怪我するなんてめずらしいな…」
「寝不足のせいで集中力足りてなかったんだわ」
お風呂から上がり、メイクをおとした俺の顔を見た真弥が俺の目元に触れた。
「隈、全然治らないな」
「やっぱりここは拓実に来てもらって添い寝してもらった方が凪も寝れるんじゃないか?」
「いやいや拓実と添い寝とか緊張して逆に寝れんって。それに入院してた時もお世話してもらってたしこれ以上迷惑はかけれんわ」
「だけど成宮も心配してたらしいぞ?今日は体調も悪かったんだろ?」
「あー」
怪我の事だけでなく体調の事も宙から聞いたんだな。拓実なんでも宙に報告しすぎじゃね?
…そんなに心配するなら拓実が俺に連絡くれてもいいじゃんな。
通知のないスマホを見て切なくなる。
きっと宙は俺の好きな人が拓実って知ってるから気を利かせて拓実も心配してたって真弥に伝えてくれたんだろう。
「体調悪い時は俺に連絡しろって言ったよな?」
「ごめんて真弥。なんかもう色々と疲れててさ…」
「まぁしょうがない、次からは連絡しろよ?」
「りょーかい。とりあえず今日も睡眠薬を飲んで寝るわ」
「うーん、あんま薬に頼らない方がいいんだけどな…じゃあ俺は今日帰るな、あとは任せたわなつちん」
「おう、凪は任せとけ」
玄関まで真弥を夏目と見送った。
いつもなら夜は3人で川の字になってBLを語りながらベットで寝るんだが真弥は今日は予定があるらしい。
なので今日の夜は夏目と2人だ。
ベットに入り、夏目の腕を掴んで抱きしめる。そうすることによって安心感があり、長時間は寝れないが悪夢はあまり見なくなった。
「ふはっ!いつも思うが凪、小さい子供みたいだな」
「うるさいぞ夏目」
「ごめんごめん、おやすみ凪」
「ん、おやすみ夏目」
夏目が頭を優しく撫でてくれていたおかげかいつの間にか俺は眠りについていた。
「指を少し切っただけだから大丈夫だよ夏目。それより真弥は情報が早いな」
「成宮が宙に連絡したらしい。幼なじみのせいで凪が怪我したって。凪を心配した宙が俺に連絡くれたんだわ」
「へぇー拓実の親衛隊隊長とまぁーやんって仲良かったのか」
「お互い隊長同士だしな。成宮と凪の情報は親衛隊で共有してるんだわ」
夏目が驚いた顔をしながら真弥の話を聞いていた。
王道学園の親衛隊って仲悪いイメージだもんな。
ここの学校の親衛隊の子達皆は平和主義の子達ばかりだからいじめとか強姦とかは全くない。
だから生徒会の皆は親衛隊に悪いイメージもないし、生徒会の仕事も手伝ってもらう時があるぐらい仲がいい。
俺と拓実の情報が親衛隊の中で共有されるほど親衛隊同士も仲がいいとは思わなかったが。
「にしても副会長キャラの時の凪が怪我するなんてめずらしいな…」
「寝不足のせいで集中力足りてなかったんだわ」
お風呂から上がり、メイクをおとした俺の顔を見た真弥が俺の目元に触れた。
「隈、全然治らないな」
「やっぱりここは拓実に来てもらって添い寝してもらった方が凪も寝れるんじゃないか?」
「いやいや拓実と添い寝とか緊張して逆に寝れんって。それに入院してた時もお世話してもらってたしこれ以上迷惑はかけれんわ」
「だけど成宮も心配してたらしいぞ?今日は体調も悪かったんだろ?」
「あー」
怪我の事だけでなく体調の事も宙から聞いたんだな。拓実なんでも宙に報告しすぎじゃね?
…そんなに心配するなら拓実が俺に連絡くれてもいいじゃんな。
通知のないスマホを見て切なくなる。
きっと宙は俺の好きな人が拓実って知ってるから気を利かせて拓実も心配してたって真弥に伝えてくれたんだろう。
「体調悪い時は俺に連絡しろって言ったよな?」
「ごめんて真弥。なんかもう色々と疲れててさ…」
「まぁしょうがない、次からは連絡しろよ?」
「りょーかい。とりあえず今日も睡眠薬を飲んで寝るわ」
「うーん、あんま薬に頼らない方がいいんだけどな…じゃあ俺は今日帰るな、あとは任せたわなつちん」
「おう、凪は任せとけ」
玄関まで真弥を夏目と見送った。
いつもなら夜は3人で川の字になってBLを語りながらベットで寝るんだが真弥は今日は予定があるらしい。
なので今日の夜は夏目と2人だ。
ベットに入り、夏目の腕を掴んで抱きしめる。そうすることによって安心感があり、長時間は寝れないが悪夢はあまり見なくなった。
「ふはっ!いつも思うが凪、小さい子供みたいだな」
「うるさいぞ夏目」
「ごめんごめん、おやすみ凪」
「ん、おやすみ夏目」
夏目が頭を優しく撫でてくれていたおかげかいつの間にか俺は眠りについていた。
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