34 / 64
トラウマとライバル1.
しおりを挟む
「凪様、お体は大丈夫ですか?」
「お陰様で。ご心配おかけしました」
「よかったです」
ニコッと笑って紅茶の準備をしてくれているのは俺の親衛隊隊長、藤崎真弥(フジサキマヤ)。彼の後ろでは副隊長達が忙しそうにお菓子やら飲み物を準備している。
今日は俺の退院祝いとの事で親衛隊の子達がお茶会を開いてくれるらしい。
ありがたいよな、俺愛されてるわ。
だけど正直な話お茶会を楽しむほどの心の余裕が今の俺にはない。親衛隊の子達には本当に申し訳ないんだけど…。
俺のメンタルがまだ色々と全回復ではないんだよな。
あの日、目が覚めたら俺は病院にいた。
周りには拓実や夏目、優や生徒会の皆がいた。夏目と双子は大号泣して俺に抱きついてきた。
殴られたお腹が痛かったが我慢してなすがままにされていたら怪我人に勢いよく抱きつくなと3人は拓実に怒られていた。
殴られた箇所は腫れてはいたが打撲ですんだらしい。とりあえず経過観察で1週間入院した。
入院している間、拓実から俺が気を失った後の話を聞いた。
拓実と夏目が助けてくれたおかげで未遂に終わったが、俺を襲った奴らは警察に捕まったらしい。
それを他人事の様にぼーっと聞いていたら拓実に「守るって言ったのに約束守れなくてごめんな」と謝られた。
拓実のせいじゃないとは伝えているが気にしてるんだろう、入院中は拓実が常に側にいてくれて俺の世話をしてくれた。
嬉しいけど少し複雑な気持ちになった。
それから俺は定期的なカウンセリングを受けながら怪我の治療を行い無事退院することができた。
退院してから数日たったが相変わらず拓実にはドキドキするし、BL漫画は普通に読めるので特に変わらない日々を過ごしている。無理やり襲う系の内容は読めなくなったけどな。
他に変化があったと言えば完璧な腹黒副会長の演技ができない時がある事ぐらいか?
背後に人が立っていたり、背後から話しかけられたりした時に襲われた時のトラウマからか無意識にビクついてしまうようになってしまった。
なので背後からの接触は避けてもらうようにしてもらってるんだがなんだか周りに気を使わせて申し訳ない気持ちだ。
はあ…このトラウマって時間が経てば消えるのだろうか…。
「凪様、紅茶でよろしかったでしょうか?」
「ありがとうございます」
真弥がいれてくれた紅茶を飲みながら一息つく。
温かい紅茶は俺の心を癒してくれた。
今日はダージリンティーか?相変わらず真弥がいれてくれる紅茶は美味しいな。
「な、凪様、あのこれ…」
「僕達で作りました!よかったら食べてください」
俺が紅茶を飲んでいると親衛隊の子達が手作りのクッキーを渡してくれた。
「お陰様で。ご心配おかけしました」
「よかったです」
ニコッと笑って紅茶の準備をしてくれているのは俺の親衛隊隊長、藤崎真弥(フジサキマヤ)。彼の後ろでは副隊長達が忙しそうにお菓子やら飲み物を準備している。
今日は俺の退院祝いとの事で親衛隊の子達がお茶会を開いてくれるらしい。
ありがたいよな、俺愛されてるわ。
だけど正直な話お茶会を楽しむほどの心の余裕が今の俺にはない。親衛隊の子達には本当に申し訳ないんだけど…。
俺のメンタルがまだ色々と全回復ではないんだよな。
あの日、目が覚めたら俺は病院にいた。
周りには拓実や夏目、優や生徒会の皆がいた。夏目と双子は大号泣して俺に抱きついてきた。
殴られたお腹が痛かったが我慢してなすがままにされていたら怪我人に勢いよく抱きつくなと3人は拓実に怒られていた。
殴られた箇所は腫れてはいたが打撲ですんだらしい。とりあえず経過観察で1週間入院した。
入院している間、拓実から俺が気を失った後の話を聞いた。
拓実と夏目が助けてくれたおかげで未遂に終わったが、俺を襲った奴らは警察に捕まったらしい。
それを他人事の様にぼーっと聞いていたら拓実に「守るって言ったのに約束守れなくてごめんな」と謝られた。
拓実のせいじゃないとは伝えているが気にしてるんだろう、入院中は拓実が常に側にいてくれて俺の世話をしてくれた。
嬉しいけど少し複雑な気持ちになった。
それから俺は定期的なカウンセリングを受けながら怪我の治療を行い無事退院することができた。
退院してから数日たったが相変わらず拓実にはドキドキするし、BL漫画は普通に読めるので特に変わらない日々を過ごしている。無理やり襲う系の内容は読めなくなったけどな。
他に変化があったと言えば完璧な腹黒副会長の演技ができない時がある事ぐらいか?
背後に人が立っていたり、背後から話しかけられたりした時に襲われた時のトラウマからか無意識にビクついてしまうようになってしまった。
なので背後からの接触は避けてもらうようにしてもらってるんだがなんだか周りに気を使わせて申し訳ない気持ちだ。
はあ…このトラウマって時間が経てば消えるのだろうか…。
「凪様、紅茶でよろしかったでしょうか?」
「ありがとうございます」
真弥がいれてくれた紅茶を飲みながら一息つく。
温かい紅茶は俺の心を癒してくれた。
今日はダージリンティーか?相変わらず真弥がいれてくれる紅茶は美味しいな。
「な、凪様、あのこれ…」
「僕達で作りました!よかったら食べてください」
俺が紅茶を飲んでいると親衛隊の子達が手作りのクッキーを渡してくれた。
105
あなたにおすすめの小説
悪役令息ですが破滅回避で主人公を無視したら、高潔な態度だと勘違いされて聖人認定。なぜか溺愛ルートに入りました
水凪しおん
BL
BL小説『銀の瞳の聖者』の悪役令息ルシアンに転生してしまった俺。
原作通りなら、主人公ノエルをいじめ抜き、最後は断罪されて野垂れ死ぬ運命だ。
「そんなの絶対にお断りだ! 俺は平和に長生きしたい!」
破滅フラグを回避するため、俺は決意した。
主人公ノエルを徹底的に避け、関わらず、空気のように生きることを。
しかし、俺の「無視」や「無関心」は、なぜかノエルにポジティブに変換されていく。
「他の人のように欲望の目で見ないなんて、なんて高潔な方なんだ……!」
いじめっ子を視線だけで追い払えば「影から守ってくれた」、雨の日に「臭いから近寄るな」と上着を投げつければ「不器用な優しさ」!?
全力で嫌われようとすればするほど、主人公からの好感度が爆上がりして、聖人認定されてしまう勘違いラブコメディ!
小心者の悪役令息×健気なポジティブ主人公の、すれ違い溺愛ファンタジー、ここに開幕!
【完結済】俺のモノだと言わない彼氏
竹柏凪紗
BL
「俺と付き合ってみねぇ?…まぁ、俺、彼氏いるけど」彼女に罵倒されフラれるのを寮部屋が隣のイケメン&遊び人・水島大和に目撃されてしまう。それだけでもショックなのに壁ドン状態で付き合ってみないかと迫られてしまった東山和馬。「ははは。いいねぇ。お前と付き合ったら、教室中の女子に刺されそう」と軽く受け流した。…つもりだったのに、翌日からグイグイと迫られるうえ束縛まではじまってしまい──?!
■青春BLに限定した「第1回青春×BL小説カップ」最終21位まで残ることができ感謝しかありません。応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
Q.親友のブラコン兄弟から敵意を向けられています。どうすれば助かりますか?
書鈴 夏(ショベルカー)
BL
平々凡々な高校生、茂部正人«もぶまさと»にはひとつの悩みがある。
それは、親友である八乙女楓真«やおとめふうま»の兄と弟から、尋常でない敵意を向けられることであった。ブラコンである彼らは、大切な彼と仲良くしている茂部を警戒しているのだ──そう考える茂部は悩みつつも、楓真と仲を深めていく。
友達関係を続けるため、たまに折れそうにもなるけど圧には負けない!!頑張れ、茂部!!
なお、兄弟は三人とも好意を茂部に向けているものとする。
7/28
一度完結しました。小ネタなど書けたら追加していきたいと思います。
風紀委員長様は王道転校生がお嫌い
八(八月八)
BL
※11/12 10話後半を加筆しました。
11/21 登場人物まとめを追加しました。
【第7回BL小説大賞エントリー中】
山奥にある全寮制の名門男子校鶯実学園。
この学園では、各委員会の委員長副委員長と、生徒会執行部が『役付』と呼ばれる特権を持っていた。
東海林幹春は、そんな鶯実学園の風紀委員長。
風紀委員長の名に恥じぬ様、真面目実直に、髪は七三、黒縁メガネも掛けて職務に当たっていた。
しかしある日、突如として彼の生活を脅かす転入生が現われる。
ボサボサ頭に大きなメガネ、ブカブカの制服に身を包んだ転校生は、元はシングルマザーの田舎育ち。母の再婚により理事長の親戚となり、この学園に編入してきたものの、学園の特殊な環境に慣れず、あくまでも庶民感覚で突き進もうとする。
おまけにその転校生に、生徒会執行部の面々はメロメロに!?
そんな転校生がとにかく気に入らない幹春。
何を隠そう、彼こそが、中学まで、転校生を凌ぐ超極貧ド田舎生活をしてきていたから!
※11/12に10話加筆しています。
有能副会長はポンコツを隠したい。
さんから
BL
2.6タイトル変更しました。
この高校の生徒会副会長を務める僕・東山 優真は、普段の仕事ぶりから次期生徒会長の最有力候補と言われている。……んだけど、実際は詰めの甘さやうっかりミスを根性論でカバーしてきたポンコツだ。
こんなに頑張れているのは、密かに思いを寄せている安西生徒会長のため。
ある日、なんの奇跡か会長に告白され晴れて恋人同士となった僕は、大好きな人に幻滅されないためにポンコツを隠し通すと決めたけど……!?(内容は他サイト版と同じですが、こちらの方がちょっと読みやすいはずです)
百合豚、男子校に入る。
揺
BL
百合をこよなく愛する男子高校生・眞辺恵。
母の歪んだ価値観により共学への進学を断たれ、彼が入学させられたのは――
男同士の恋愛が“文化”として成立している、全寮制男子校《私立瑞嶺学園》だった。
この学園では、生徒会長は「抱かれたいランキング」で選ばれ、美貌こそが正義とされる世界。
それでも眞辺は決意する。
生徒会長になり、この学校を“共学”に変え、間近で百合を拝むことを。
立ちはだかるのは、顔面至上主義の学園制度、性に奔放すぎるイケメンな幼馴染、そして彼らに憧れ恋をする生徒たち。
さらに何故か、学園の人気者たちに次々と目をつけられてしまい――。
百合を拝むため男子校を変えようとする異端者が、歪んだ王道学園を改革する物語。
とある金持ち学園に通う脇役の日常~フラグより飯をくれ~
無月陸兎
BL
山奥にある全寮制男子校、桜白峰学園。食べ物目当てで入学した主人公は、学園の権力者『REGAL4』の一人、一条貴春の不興を買い、学園中からハブられることに。美味しい食事さえ楽しめれば問題ないと気にせず過ごしてたが、転入生の扇谷時雨がやってきたことで、彼の日常は波乱に満ちたものとなる──。
自分の親友となった時雨が学園の人気者たちに迫られるのを横目で見つつ、主人公は巻き込まれて恋人のフリをしたり、ゆるく立ちそうな恋愛フラグを避けようと奮闘する物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる