腐男子で副会長の俺が会長に恋をした

かしあ

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デートです?1.

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「凪!俺すっごくいい事考えたわ!」

「夏目の言ういい事ってだいたいろくな事じゃないよな」

「失礼だなー今回はちゃんとしてるって!」

「ちゃんとしてるんならこんな朝早くから俺の部屋に突撃したりしねぇーよ」


ふぁー眠ぃ、今まだ朝の5時半なんだが…。お前はどんだけ早起きしてもマリモ頭と眼鏡は忘れないのな、常に変装完璧かよ。


「そういえば夏目、転校初日から王道転校生演じてないよな?敬語下手くそな演技しなくてよかったのか?」

「あーなんか拓実が変な誤解しそうだったから演技すんのやめた」

「てことは敬語下手キャラの夏目を見たの俺だけ?」

「そーだな、凪だけだなだから余計な事言うなよーこの変装バラしたら許さんからな」

「素顔はやっぱ美少年?」


実はお泊まり会も常にマリモ頭なので夏目の素顔はまだ見たことがない。

変装してるってことは美少年だよな?この学校の理事長が叔父さんで可愛くて心配だから変装しておけって言われてるんだよな?な?な?もはや美少年以外認めん!!


「それ普通本人に聞くか?まぁ自覚してるけどな自分の顔が整ってることぐらい。叔父さんにも変装しとけって言われてるし。…凪は無自覚ぽそうだけど」

「やっぱ美少年かー叔父さんが理事長とか王道だな。それより俺も無自覚じゃないぞ。平凡顔って自覚してるわ」

「やれやれ…拓実も大変だな」

「は?そこでなんで拓実がでてくんだよ」

「まあまあ、それより凪にお願いがあるんだわ」

「嫌だわ」

「即答かよ、ちょっとぐらいいいじゃん」

「無理、絶対その袋の中身と関係あんだろう」

「なぜバレたし」

「部屋来た時からずっと気になっとったわ」


大事そうに大きな袋を両手で抱えてたら誰だって気になるって。
その中身何が入ってんのかは知らんが嫌な予感しかしない。


「そういうことで今日はデートだからね、お着替えしようね~凪?」

「え?何?ちょ夏目??」


まだ起きたばかりで体が鈍っていた俺は夏目に抵抗できず着せ替え人形にされたのが数分前の出来事。

準備が整い、放心状態の俺を拓実が部屋まで迎えに来たのが数秒前。
俺の姿を見て固まる拓実に笑顔を向ける夏目。俺は気まづすぎて俯いた。


「デートならこれぐらいしないとな」

「完成度高いな夏目」

「だろ?俺の手にかかれば凪も女の子だわ」

「夏目、私は男です」


誰が女の子だ。俺の承諾も得ずに女装させやがって!!こんな姿拓実に晒して俺が拓実に嫌われたらどうしてくれんだ。そもそも大柄で体格のいい俺の女装姿とか誰得なんだよ。絶対似合ってないから着替えたい。

着たことがないワンピースは足がスースーするし、履き慣れていないパンプスはヒールが高すぎて1人じゃ上手く歩けない。

こんな姿で外歩けれんって。
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