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昴と春兎
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「う…んっ」
チャプチャプという水の音と体が温まっている感覚にだんだんと意識が戻り始めた。
「昴?起きた?」
「…んっ…う、つ、宮君?」
宇都宮君の声が頭上から聞こえ目を開ければ僕は宇都宮君の膝の上に抱き合う形で座り、浴槽につかっていた。
…あぇ…?なんで僕宇都宮君とお風呂に一緒に入ってるんだろう…。
ボーッとした頭でそんな事を考えていたら全身が筋肉痛みたいに怠いことに気づいた。
それになんだか喉がガラガラしてる。
…僕は風邪でもひいたのだろうか??
まだポヤポヤした頭でボーッと宇都宮君を見つめていればニヤリと意地悪そうな顔で笑われた。
「昴はまた俺の事を宇都宮君って呼ぶ…春兎って言ったよね??そんなにお仕置されたい?」
「ひやっ」
宇都宮君が艶のある声で僕の耳元で囁き、忘れていた出来事を一瞬で思い出した。
はぅ///そうだった僕、う、宇都宮君とえ、ええっちしちゃったんだ!!///僕推しとえっちしちゃったよぉぉ!?
自覚した途端まだお尻の中に宇都宮君のが入っているような感覚が…。そのせいか腰がさらにだるく感じて宇都宮君の胸元にもたれかかった。
ダメだ、推しと色んな事がありすぎて消化しきれないから逃げ出したいのに身体が怠くて動けない。
「昴、今逃げようした?もっと快楽堕ちさせないとダメだったかな…?」
「あぅあぅ///」
か、快楽堕ち!?//宇都宮君からそんな言葉がでるなんて!!思わず顔が赤くなった。
「…メスイキ何回できるか試してみる??」
「ひえっ!?」
いや、もう十分快楽堕ちさせらたよ僕の身体は!!///
推しはえっちも上手だった。
僕初めてだったのに宇都宮君にお尻トロトロにされて所々覚えてないけどもうわけわかんないぐらい気持ちよくなっちゃって喘ぎ声が止まらなかった気がする!!
…ってことは快楽で流れた涙と唾液まみれのとても汚い顔を僕は宇都宮君に晒したはずだ。
「ううっ…」
今更ながら宇都宮君に、しかも推しに自分の醜態を見られて恥ずかしくなった。もう嫌だ…宇都宮君の顔が見れない。
ふと疑問に思う、…なんで宇都宮君は僕とエッチしたの…?この前感じた胸のズキズキが再発する。
僕…もしかして…。
「昴?顔を隠してどうしたの?恥ずかしくなっちゃった?」
「だってだって…グズっ」
だって…遊ばれた後に宇都宮君が好きな事に気づくなんて…自覚した途端失恋なんて辛すぎる…。推しを恋愛感情で好きになっちゃうなんて…。
恥ずかしさや混乱、色んな感情が混ざって宇都宮君の前で泣きたくもないのに涙が溢れてとまらない。
そんな僕に慌てた宇都宮君が僕をギューッと抱きしめて涙を拭ってくれた。
「あぁ泣かないで昴、ごめんね、昴が好きすぎて我慢できずに無理やり襲っちゃった俺が悪かった。こんなの…強姦と一緒だよね…だからちゃんと責任はとるよ。昴は今日から俺のお嫁さんだからね?」
「…へっ?」
「愛してるよ昴」
「…えっ?えぇっ~!?」
混乱して戸惑っている僕の唇に宇都宮君はチュッと触れるだけの軽いキスをした。
その日から僕達は恋人になった。
今以上に宇都宮君にお世話され甘やかされて、このままじゃ僕ダメ人間になっちゃう~って思ってたらいつの間にか宇都宮君と同棲する事になってさらにドロドロに甘やかされた僕は幸せな日々を過ごした。
そして大学卒業後には海外で挙式をあげて僕は本当に宇都宮君の、推しのお嫁さんになったのだった。
【end】
チャプチャプという水の音と体が温まっている感覚にだんだんと意識が戻り始めた。
「昴?起きた?」
「…んっ…う、つ、宮君?」
宇都宮君の声が頭上から聞こえ目を開ければ僕は宇都宮君の膝の上に抱き合う形で座り、浴槽につかっていた。
…あぇ…?なんで僕宇都宮君とお風呂に一緒に入ってるんだろう…。
ボーッとした頭でそんな事を考えていたら全身が筋肉痛みたいに怠いことに気づいた。
それになんだか喉がガラガラしてる。
…僕は風邪でもひいたのだろうか??
まだポヤポヤした頭でボーッと宇都宮君を見つめていればニヤリと意地悪そうな顔で笑われた。
「昴はまた俺の事を宇都宮君って呼ぶ…春兎って言ったよね??そんなにお仕置されたい?」
「ひやっ」
宇都宮君が艶のある声で僕の耳元で囁き、忘れていた出来事を一瞬で思い出した。
はぅ///そうだった僕、う、宇都宮君とえ、ええっちしちゃったんだ!!///僕推しとえっちしちゃったよぉぉ!?
自覚した途端まだお尻の中に宇都宮君のが入っているような感覚が…。そのせいか腰がさらにだるく感じて宇都宮君の胸元にもたれかかった。
ダメだ、推しと色んな事がありすぎて消化しきれないから逃げ出したいのに身体が怠くて動けない。
「昴、今逃げようした?もっと快楽堕ちさせないとダメだったかな…?」
「あぅあぅ///」
か、快楽堕ち!?//宇都宮君からそんな言葉がでるなんて!!思わず顔が赤くなった。
「…メスイキ何回できるか試してみる??」
「ひえっ!?」
いや、もう十分快楽堕ちさせらたよ僕の身体は!!///
推しはえっちも上手だった。
僕初めてだったのに宇都宮君にお尻トロトロにされて所々覚えてないけどもうわけわかんないぐらい気持ちよくなっちゃって喘ぎ声が止まらなかった気がする!!
…ってことは快楽で流れた涙と唾液まみれのとても汚い顔を僕は宇都宮君に晒したはずだ。
「ううっ…」
今更ながら宇都宮君に、しかも推しに自分の醜態を見られて恥ずかしくなった。もう嫌だ…宇都宮君の顔が見れない。
ふと疑問に思う、…なんで宇都宮君は僕とエッチしたの…?この前感じた胸のズキズキが再発する。
僕…もしかして…。
「昴?顔を隠してどうしたの?恥ずかしくなっちゃった?」
「だってだって…グズっ」
だって…遊ばれた後に宇都宮君が好きな事に気づくなんて…自覚した途端失恋なんて辛すぎる…。推しを恋愛感情で好きになっちゃうなんて…。
恥ずかしさや混乱、色んな感情が混ざって宇都宮君の前で泣きたくもないのに涙が溢れてとまらない。
そんな僕に慌てた宇都宮君が僕をギューッと抱きしめて涙を拭ってくれた。
「あぁ泣かないで昴、ごめんね、昴が好きすぎて我慢できずに無理やり襲っちゃった俺が悪かった。こんなの…強姦と一緒だよね…だからちゃんと責任はとるよ。昴は今日から俺のお嫁さんだからね?」
「…へっ?」
「愛してるよ昴」
「…えっ?えぇっ~!?」
混乱して戸惑っている僕の唇に宇都宮君はチュッと触れるだけの軽いキスをした。
その日から僕達は恋人になった。
今以上に宇都宮君にお世話され甘やかされて、このままじゃ僕ダメ人間になっちゃう~って思ってたらいつの間にか宇都宮君と同棲する事になってさらにドロドロに甘やかされた僕は幸せな日々を過ごした。
そして大学卒業後には海外で挙式をあげて僕は本当に宇都宮君の、推しのお嫁さんになったのだった。
【end】
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昴くんのチョロインが過ぎてかわいいでした☺️☺️
一気に読んでしまって続きを構想中?とのことでとても楽しみです😊
昴くん、、、チョロすぎて可愛いよ。
可愛いのが悪いのか……春兎というやばい悪魔に見つかったのが運の尽き🥲
これから幸せならいっか!!✨✨✨
面白かったです!!!
もくれん様、感想ありがとうごさまいます!
お返事遅くなってしまいすみません💦
どうしても執着溺愛攻め×アホの子を書きたかったので2人が誕生しました。
春兎は昴への愛が重いですが昴は愛さていると感じているので多分幸せだと信じています笑
いつになるかは未定ですが2人が付き合った後のお話も書こうと思っているので読んで頂けると嬉しいです🥰
続きが楽しみです!✨🙌
ここなっつ様、感想ありがとうございます!
更新頑張りますので、今後の展開を楽しみにしてくださると嬉しいです🥰