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結局青木さんが言うイケメンが誰なのかはわからなかった。
僕が休憩から戻るとイケメン帰っちゃったわ~って青木さんががっかりしながら教えてくれたからだ。
そんな青木さんは僕と交代で休憩に入っていき、僕は店長と交代でレジ応対になった。
「カフェオレとアイスティー、あとは皆何にする?」
僕がレジに入った途端、高校生の集団が入店してきた。1人の子が仕切り、皆の飲み物と食べ物を注文していく。
わー団体様だ。若いなー10代ってなんであんなにきらきらしてるんだろうね。色んな意味で眩しい。
それに今の子達って女の子も男の子と同じ量の食べ物を食べるんだね。10人分の注文なんだろうけど10人分以上の食べ物が注文されており1人驚く。
運動部の子達なのかな?
僕は手際よく注文している子を見て注文の確認をし、お会計をした。
「すごいわね、この注文量。何人分よ」
「10人分みたいです」
オーダーを確認しに来た店長も驚いていた。
ですよね~僕も驚きました。店長と一緒にチラッと高校生の集団をみる。
「あの集団なら食べそうね、男の子も女の子もガタイがいいわ。柔道でもしてるんじゃないかしら」
「なるほど」
「さ~て、作ってこようかな」
「…え、店長が今キッチンなんですか?」
「そうよ~」
そうよ~じゃないよ店長、部活終わりならお腹すいてるだろうし、まずお客さん待たせちゃダメっていつも言ってるの店長だよね!?
こんなまったり会話してたらダメじゃん店長ぉ!!お客さん待たせてるから!!
結局店長が作った料理を僕が急いで運ぶことになった。
すると料理を待っていた高校生達に「そんなに急がなくても大丈夫ですよ」と気を遣われてしまった。
大人として恥ずかしいな僕。もう少し落ち着かないとだよね。
自分自身に呆れてため息をついた。
それからは特に忙しくもなかったので店長に早めに上がらせてもらえた。
さてさて、今日の夜ご飯は何を食べようかな。
家に帰る道を歩いていると目の前にパーカーを被った人が立っているのに気づく。
…え、またなんか怪しい人いるんだけど…今回は無視してもいいよね?僕は関わりたくない為無視して走り出した。
「あ、ま、待っ…」
すると走り出した僕を慌てて追いかけてくる怪しい人。
え、こわいこわい、なんで僕を追いかけてくるの!?しかも何かブツブツ言ってる!ひーん、誰か助けて!!
僕は必死に怪しい人から逃げる。…もしかしてこの人が僕のストーカーだったりする?
「お願…ま…って高城君」
怪しい人が僕の名前を呼んだのが小さく聞こえて立ち止まった。声からして女の人だ。うーん僕の名前知ってるみたいだけど女の人で仲良い友達桜ちゃんぐらいだしな…誰だろうこの人。
怪しすぎるが無視するのもいけないような気がしてきておそるおそる話しかけてみる事にした。
「えっと…どちら様ですか?」
「あ、あの私…貴方に言いたいことが「昴?どうしたの?」
女の人の声を遮るように宇都宮君の声が聞こえた。幻聴?と思い声のした方を見ると本物でした。
急な推しの登場で頭の中がさらにパニックになる。
「走っていたみたいだけど何かあった?もしかして…また誰かに後つけられてるの?」
「あ、えっと…」
宇都宮君に問われチラッと女の人がいた場所を見るとそこには誰もいなかった。
…え?さっきまで女の人いたよね??僕の見間違い?ま、まさか幽霊??え、こわ…。
僕が休憩から戻るとイケメン帰っちゃったわ~って青木さんががっかりしながら教えてくれたからだ。
そんな青木さんは僕と交代で休憩に入っていき、僕は店長と交代でレジ応対になった。
「カフェオレとアイスティー、あとは皆何にする?」
僕がレジに入った途端、高校生の集団が入店してきた。1人の子が仕切り、皆の飲み物と食べ物を注文していく。
わー団体様だ。若いなー10代ってなんであんなにきらきらしてるんだろうね。色んな意味で眩しい。
それに今の子達って女の子も男の子と同じ量の食べ物を食べるんだね。10人分の注文なんだろうけど10人分以上の食べ物が注文されており1人驚く。
運動部の子達なのかな?
僕は手際よく注文している子を見て注文の確認をし、お会計をした。
「すごいわね、この注文量。何人分よ」
「10人分みたいです」
オーダーを確認しに来た店長も驚いていた。
ですよね~僕も驚きました。店長と一緒にチラッと高校生の集団をみる。
「あの集団なら食べそうね、男の子も女の子もガタイがいいわ。柔道でもしてるんじゃないかしら」
「なるほど」
「さ~て、作ってこようかな」
「…え、店長が今キッチンなんですか?」
「そうよ~」
そうよ~じゃないよ店長、部活終わりならお腹すいてるだろうし、まずお客さん待たせちゃダメっていつも言ってるの店長だよね!?
こんなまったり会話してたらダメじゃん店長ぉ!!お客さん待たせてるから!!
結局店長が作った料理を僕が急いで運ぶことになった。
すると料理を待っていた高校生達に「そんなに急がなくても大丈夫ですよ」と気を遣われてしまった。
大人として恥ずかしいな僕。もう少し落ち着かないとだよね。
自分自身に呆れてため息をついた。
それからは特に忙しくもなかったので店長に早めに上がらせてもらえた。
さてさて、今日の夜ご飯は何を食べようかな。
家に帰る道を歩いていると目の前にパーカーを被った人が立っているのに気づく。
…え、またなんか怪しい人いるんだけど…今回は無視してもいいよね?僕は関わりたくない為無視して走り出した。
「あ、ま、待っ…」
すると走り出した僕を慌てて追いかけてくる怪しい人。
え、こわいこわい、なんで僕を追いかけてくるの!?しかも何かブツブツ言ってる!ひーん、誰か助けて!!
僕は必死に怪しい人から逃げる。…もしかしてこの人が僕のストーカーだったりする?
「お願…ま…って高城君」
怪しい人が僕の名前を呼んだのが小さく聞こえて立ち止まった。声からして女の人だ。うーん僕の名前知ってるみたいだけど女の人で仲良い友達桜ちゃんぐらいだしな…誰だろうこの人。
怪しすぎるが無視するのもいけないような気がしてきておそるおそる話しかけてみる事にした。
「えっと…どちら様ですか?」
「あ、あの私…貴方に言いたいことが「昴?どうしたの?」
女の人の声を遮るように宇都宮君の声が聞こえた。幻聴?と思い声のした方を見ると本物でした。
急な推しの登場で頭の中がさらにパニックになる。
「走っていたみたいだけど何かあった?もしかして…また誰かに後つけられてるの?」
「あ、えっと…」
宇都宮君に問われチラッと女の人がいた場所を見るとそこには誰もいなかった。
…え?さっきまで女の人いたよね??僕の見間違い?ま、まさか幽霊??え、こわ…。
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