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校外学習3

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未「莉音…大丈夫?」


莉「未来?何でここに?」


未「紗蘭が教えてくれたの、莉音が調子悪いって」


莉「そっかあ…」


だから未来心配して様子見に来てくれたんだ。
迷惑かけちゃったな…。


未「無理しちゃダメだよ?」


莉「大丈夫…怖い夢を見ただけだから…」


そう、美羽の事を…あの事件を。
忘れられない悪夢。
私のせいで…。


未「久しぶりだね…莉音がその夢見るの」


莉「うん…」


未来が私の隣に座り、抱きしめてくれた。
離さないと言ってくれてるみたいに力強く。


未「もうすぐ莉音の家族の命日だからかな?」


莉「そうかもしれない…」


未「また皆でお墓参り行こうね」


莉「あ、りがとう未来……」


未来のその言葉で安心して涙が出た。
もう1人じゃないよって言ってくれてるみたいな安心感。


未「ふふふ、ほら、泣き止んで?莉音の笑った顔が見たいな?」


莉「無理…」


未「えぇ~無理じゃないでしょ?笑」


今泣いてるんだから笑えません未来さん。
そんなに表情筋豊かじゃありません笑


未「ほら、紗蘭達バスの外で心配してるから外に行こう」


莉「うん」


未来に手を引かれバスを出た。

するとそこには火花バチバチ飛ばしてるイケメン君と紗蘭の姿。
どういう状況?

柚希とチャラ男君ただ見てるだけだし。


未「あれ?貴斗と紗蘭喧嘩?」


紗「は!未来!莉音、体調良くなった??ってあれ?莉音泣いてる?」


莉「……泣いてない」


紗蘭がびっくりした顔をしている。
そうだよね、私普段皆の前で泣き顔なんて見せたことないし。

はぁ新羅の総長のくせに恥ずかしい…。


貴「泣いてるだろ。未来、莉音に何したんだよ」


未「何もしてないわよ、諸事情だから内緒」


貴「ふ~ん」


ジロジロ見るな不良君。 見世物じゃない。
そして呼び捨てにするな私の名前を。

なんかだんだん近づいてきてる不良君は私の耳元で……。


貴「泣き顔、可愛いな」


莉「なっ!!////」


未「ちょっと貴斗!莉音と距離近い」


紗「そうよ!莉音から離れなさい」


柚「莉音?顔赤いぞ?」


南「貴斗に何言われたの~?笑」


何あれ、何あれ何あれ!!///
ありえない。

おかげで涙止まったわムカつく。


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感想 1

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