179 / 199
8.
しおりを挟む
「うわ!?」
誰がいるか確認しようとすると腕を引っ張られ、茂みの中に引き込まれる。
突然の事で驚き、すぐ茂みから出ようとしたがその人から嗅いだことのある匂いがして俺の動きが止まった。
「静かにしとけ」
「か、要?」
「うるさい、あいつら来るぞ構えろ」
…いやいや、構えろじゃなくて急に腕を引っ張るのは驚くからやめてほしいんですけど!?
ジト目で要を見ていたら敵は俺じゃなくてあっちだと言われた。ついでに頭を瑞希達が来る方に向かされたので首が痛い。
「…僕がぁ瑞希狙うからねぇ」
「じゃあ俺は瑠夏だな」
「おっけぇーい~」
お互い狙いを定め水鉄砲を構える。
「ったく琉星の奴、何処に逃げたんだ?」
「途中で見失ったからな適当にここまで来たけど、ここであってんのか分からんよ瑞希」
「よし、別々に行動しようぜ。瑠夏は向こうで俺はこっち行くから」
「分かった、琉星は俺が絶対見つける」
「瑠夏より先に見つけるし」
「瑞希には負けん」
瑞希と瑠夏のそんなやりとりが茂みの中で隠れている俺達の場所まで聞こえてくる。
「琉星のとりあいだな」
「瑞希とはぁ食べ物賭けててぇ~瑠夏はぁ僕が湊をヒットさせちゃったからぁその敵討ちみたいなぁ?」
「そうか、そういう理由なら琉星を勝たせないとな」
「ありがとぉ要」
要が味方だと心強いぜ。ふふふ、これでパフェは俺の物!!
誰がいるか確認しようとすると腕を引っ張られ、茂みの中に引き込まれる。
突然の事で驚き、すぐ茂みから出ようとしたがその人から嗅いだことのある匂いがして俺の動きが止まった。
「静かにしとけ」
「か、要?」
「うるさい、あいつら来るぞ構えろ」
…いやいや、構えろじゃなくて急に腕を引っ張るのは驚くからやめてほしいんですけど!?
ジト目で要を見ていたら敵は俺じゃなくてあっちだと言われた。ついでに頭を瑞希達が来る方に向かされたので首が痛い。
「…僕がぁ瑞希狙うからねぇ」
「じゃあ俺は瑠夏だな」
「おっけぇーい~」
お互い狙いを定め水鉄砲を構える。
「ったく琉星の奴、何処に逃げたんだ?」
「途中で見失ったからな適当にここまで来たけど、ここであってんのか分からんよ瑞希」
「よし、別々に行動しようぜ。瑠夏は向こうで俺はこっち行くから」
「分かった、琉星は俺が絶対見つける」
「瑠夏より先に見つけるし」
「瑞希には負けん」
瑞希と瑠夏のそんなやりとりが茂みの中で隠れている俺達の場所まで聞こえてくる。
「琉星のとりあいだな」
「瑞希とはぁ食べ物賭けててぇ~瑠夏はぁ僕が湊をヒットさせちゃったからぁその敵討ちみたいなぁ?」
「そうか、そういう理由なら琉星を勝たせないとな」
「ありがとぉ要」
要が味方だと心強いぜ。ふふふ、これでパフェは俺の物!!
0
お気に入りに追加
741
あなたにおすすめの小説
すずらん通り商店街の日常 〜悠介と柊一郎〜
ドラマチカ
BL
恋愛に疲れ果てた自称社畜でイケメンの犬飼柊一郎が、ある時ふと見つけた「すずらん通り商店街」の一角にある犬山古書店。そこに住む綺麗で賢い黒猫と、その家族である一見すると儚げ美形店主、犬山悠介。
恋に臆病な犬山悠介と、初めて恋をした犬飼柊一郎の物語。
※猫と話せる店主等、特殊設定あり

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。

からかわれていると思ってたら本気だった?!
雨宮里玖
BL
御曹司カリスマ冷静沈着クール美形高校生×貧乏で平凡な高校生
《あらすじ》
ヒカルに告白をされ、まさか俺なんかを好きになるはずないだろと疑いながらも付き合うことにした。
ある日、「あいつ間に受けてやんの」「身の程知らずだな」とヒカルが友人と話しているところを聞いてしまい、やっぱりからかわれていただけだったと知り、ショックを受ける弦。騙された怒りをヒカルにぶつけて、ヒカルに別れを告げる——。
葛葉ヒカル(18)高校三年生。財閥次男。完璧。カリスマ。
弦(18)高校三年生。父子家庭。貧乏。
葛葉一真(20)財閥長男。爽やかイケメン。


推しを擁護したくて何が悪い!
人生1919回血迷った人
BL
所謂王道学園と呼ばれる東雲学園で風紀委員副委員長として活動している彩凪知晴には学園内に推しがいる。
その推しである鈴谷凛は我儘でぶりっ子な性格の悪いお坊ちゃんだという噂が流れており、実際の性格はともかく学園中の嫌われ者だ。
理不尽な悪意を受ける凛を知晴は陰ながら支えたいと思っており、バレないように後をつけたり知らない所で凛への悪意を排除していたりしてした。
そんな中、学園の人気者たちに何故か好かれる転校生が転入してきて学園は荒れに荒れる。ある日、転校生に嫉妬した生徒会長親衛隊員である生徒が転校生を呼び出して──────────。
「凛に危害を加えるやつは許さない。」
※王道学園モノですがBLかと言われるとL要素が少なすぎます。BLよりも王道学園の設定が好きなだけの腐った奴による小説です。
※簡潔にこの話を書くと嫌われからの総愛され系親衛隊隊長のことが推しとして大好きなクールビューティで寡黙な主人公が制裁現場を上手く推しを擁護して解決する話です。
僕は平凡に生きたい
15
BL
僕はただ平凡に生きたいだけなんだ!
そんな思いを抱いて入学したのは…
全寮制の男子校…!?
待って!僕はこんなところ受験してない…!
入学式当日に知らされる驚愕の事実。
僕を気に入ったから、俺のモノになれ!?
僕はモノじゃない!
…なんて話を書こうかと思ったけど、無理でした。
○○×平凡。
恐ろしく一人称が合わない平凡、のんびり学園生活を謳歌します。
(気づかない内にお気に入りが600になってました!ありがとうございます!)
*ただいま加筆修正中。気が向いた時に番外編更新したりしてます。
後日談未定。
国を救った英雄と一つ屋根の下とか聞いてない!
古森きり
BL
第8回BL小説大賞、奨励賞ありがとうございます!
7/15よりレンタル切り替えとなります。
紙書籍版もよろしくお願いします!
妾の子であり、『Ω型』として生まれてきて風当たりが強く、居心地の悪い思いをして生きてきた第五王子のシオン。
成人年齢である十八歳の誕生日に王位継承権を破棄して、王都で念願の冒険者酒場宿を開店させた!
これからはお城に呼び出されていびられる事もない、幸せな生活が待っている……はずだった。
「なんで国の英雄と一緒に酒場宿をやらなきゃいけないの!」
「それはもちろん『Ω型』のシオン様お一人で生活出来るはずもない、と国王陛下よりお世話を仰せつかったからです」
「んもおおおっ!」
どうなる、俺の一人暮らし!
いや、従業員もいるから元々一人暮らしじゃないけど!
※読み直しナッシング書き溜め。
※飛び飛びで書いてるから矛盾点とか出ても見逃して欲しい。
平凡な俺が双子美形御曹司に溺愛されてます
ふくやまぴーす
BL
旧題:平凡な俺が双子美形御曹司に溺愛されてます〜利害一致の契約結婚じゃなかったの?〜
名前も見た目もザ・平凡な19歳佐藤翔はある日突然初対面の美形双子御曹司に「自分たちを助けると思って結婚して欲しい」と頼まれる。
愛のない形だけの結婚だと高を括ってOKしたら思ってたのと違う展開に…
「二人は別に俺のこと好きじゃないですよねっ?なんでいきなりこんなこと……!」
美形双子御曹司×健気、お人好し、ちょっぴり貧乏な愛され主人公のラブコメBLです。
🐶2024.2.15 アンダルシュノベルズ様より書籍発売🐶
応援していただいたみなさまのおかげです。
本当にありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる