会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

19.

琉星がボソッと小声で要キャラ変しすぎって言ってるのが聞こえた。それはお前もだろうとは思ったが。
まぁ要するにキャラが崩壊するぐらい俺はウミガメにはしゃいでいたわけだ。

普段あまり見せないような姿を見た運転手の鈴村には「要様は自然と感情が豊かになるほど心許せる方が見つかったのですね」と言われた。
今までそんなに俺は周りと壁をつくっていたのだろうか？自分じゃ自覚がないからよくわからん。
だが幼なじみの鈴夜達といる時でもここまで感情を露にしたことはなかったな。鈴村の言うとうり琉星は俺にとって特別な存在だ。


「んっ……」


仰向けで寝ずらかったのか琉星が寝返りをうつ。その時に髪の毛をふんで横向きで寝苦しそうにしていたのでウイッグをとってやった。

痛みのないサラサラの金髪があらわになる。
茶髪の女装姿も可愛いかったがやはり地毛の金髪の方が琉星には合っているな。


「うぅ…いちごパフェ…」


「夢の中でもパフェ食べてんのかよ」


琉星の言葉に思わず笑みがこぼれた。本当にいちごパフェというか甘いもん好きだよな。
今日の昼に3個もパフェを食べたのはさすがに驚いた。しかもパフェ食べた後少し館内まわって今度はクレープ食べてたからな、本当に琉星はよく食べる。

実はクレープを食べながらクラゲを見ていた琉星の写真が1番綺麗に撮れた。
その写真を見せる前に琉星は寝たけどな。