会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

11.

「え、俺何かやらかしたのか湊、琉星？？」


「まぁまぁ、あとは若い2人で話し合ってくれたまえ」


アディオスとか言いながら去っていく俺カッコイイとか言ってみる笑
まったく世話が焼ける。やっと付き合う事になったのに、すれ違がって別れる事になったら悲しいんだからちゃんと話し合ってほしい。
幼なじみだからこそ言いにくいってのもあるんだろうが。


「要～手伝いに来たよぉ」


「あ？瑠夏はどうした」


「湊と話し合い中～付き合い始めたばかりなのにぃ瑠夏からの愛情表現が足りなくて湊が不安がってたからさぁ」


「なるほど、瑠夏の愛情表現不足が原因か」


「そういうことぉ～」


まぁ愛情表現って簡単そうで意外に難しいよねー好きな人ができたことのない俺には未知の世界だわ。
腐の知識だけは豊富だけど笑


「琉星、口開けろ」


「あ～んん！？」


素直に口を開けたら要にお肉を突っ込まれた。
なにこれ美味しい、初めて食べたこれがローストビーフっていうやつ？
俺は感動しながら口の中のお肉を味わう。


「美味いか？」


「美味しぃ！！」


「そうか、もう1枚食べるか？」


「食べるぅ～」


もう1枚食べてもいいらしいので食べさせてって意味で口を開けて待つ。
その姿が雛鳥みたいで可愛いなと要は思いながら琉星の口の中にお肉をいれた。


「俺は付き合った相手を不安にはさせないけどな」


「要はすっごく甘やかしそうだよねぇ」