会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

6.

「うるさいよ、2人とも何してるの？」


瑠夏とじゃれてると仕事を終え部屋に戻ってきた湊が呆れ顔でこちらを見ていた。その後ろには要の姿もある。


「おー湊と要、生徒会お疲れ、終わるの案外早かったな」


「お疲れ様ぁ」


「もうすぐ夏休みだからな仕事量は少ないが資料の整理をしていた」


「疲れたぁー僕もお茶飲みたい瑠夏」


「はいはい、要も飲むか？」


「あぁ、頼む」


ソファに座る湊の頭を撫でてから瑠夏がお茶の用意をしに行く。もはや夫夫だな、熟年の。
湊が瑠夏の隣に座ったので俺の隣に要が座った、のはいいんだが異様に要との距離が近い。お互いの太腿が触れ合う距離の近さだ。


「なんか要、琉星と距離近くない？」


「そうか？普通だろこれくらい」


いや、絶対普通じゃないと思う。湊が首を傾げてるけどそれが正しいと思う俺も！！瑠夏がお茶を持ってきながら苦笑いしてるうちに俺はさりげなく端によって要と距離をとった。


「はい、お茶」


「「ありがとう」」


「そういえば琉星達は夜ご飯どうするか決まってんのか？」


「俺がローストビーフ丼を作る予定だ」


そうそうその為に午後の授業寝ずに頑張った。実はローストビーフ丼を食べたことがないから楽しみすぎて夜ご飯が待ち遠しかったりする。まだ5時半だけど。


「えーいいなー僕も食べたい」


「要の作るローストビーフ丼美味しいよな」


「部屋来るならご馳走するが」