会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

4.

「は？琉星また要にキスされたのか？」


「あーうん、された。今思い出すと腹立つけど」


「(バカ要…ちゃんと告白して付き合ってからキスしろって言ったのに)」


「瑠夏どうした？」


急に黙り込んだ瑠夏に戸惑う。

なんだなんだ？あ、もしかしてあれか？自分の幼なじみが実はキス魔って知ってショックだったり？笑
あ？キス魔なんて要が可哀想だって？好きな人にもキスして俺にもキスする奴はキス魔でいいんだよ。
俺に顔を殴られてないだけ要には感謝してほしいわまったく。


「いや、なんでもない、告白されてはないんだよな？」


「うん、告白せずに相手に好きって言わせたいらしいよ。要が言ってた」


「はぁ？俺様すぎだろ要の奴」


「ホントそれ、しかも告白するのは日本人だけだって言ってたし」


要が教えてくれた事を瑠夏にも教えたら驚いた顔をした。
だよねー俺も聞いた時驚いた、なんなら本当かどうかネットで調べた。日本人というよりはアジアの一部の国だけらしい好きな人に告白する文化は。
文化の違いで葛藤しながらも愛を育むのもいいよね！とか一瞬妄想してしまう俺。


「まぢか、それは初知りだ」


「ちなみに俺フランスにいた頃が一番モテ期かもしれない説」


「何かあったのか？気になるんだけど」


「いやー実はさー」


俺は昔あった友達だと思っていた人と出かけた時の事を瑠夏に話した。
俺モテてたぜ？自慢と相手に失礼な態度とっていたのかなという相談を。