会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

5.

「文句ない美味しさだしぃ安心して好きな人にお弁当渡せるねぇ要～」


「あ？何言ってんだ琉星」


「照れなくてもいいのにぃ～好きな子にお弁当渡す為に僕に味見役頼んだんでしょぉ？」


「んなわけないだろ、あいつが胃袋から掴めば勝ち組だと言うからだな」


「あいつ～？」


誰だろ、要が言うあいつって。でもその人もいいアドバイス要にするじゃん。うんうん、胃袋掴めたら勝ち組は間違いない。


「それより琉星はどうだ、俺に胃袋掴まれたか？」


そう聞いてくる要がなんだか必死すぎて可愛いかよ笑アプローチする相手俺じゃないのにに必死すぎ。漫画の攻めもこんな気持ちで受けに愛妻弁当渡してるのかな！？やばい妄想ふくらんじゃう！！あ、ダメだ要の質問に答えなければ。
俺が答えないからじっとこっちを要が見ていた。


「うん、初めて食べた時からぁ俺は要に胃袋掴まれてるよぉ？」


「そうか、ならいいんだ」


「うんん？何がぁ？」


俺はよく分からんが要が1人納得してるならいいのか？そういえば好きな人にお弁当渡す件はどこいった？軽く流されたから聞くタイミング逃した。


「琉星、再来週の土曜日あけとけよ？」


「え？再来週ぅ？」


「そうだ、遊園地の時勝負しただろ？夏休みだし出かけるぞ」


あーそういえばコーヒーカップの勝負で俺負けたな。要が勝ったらどこか出かけたい場所があるって言ってたのを思い出す。
てか再来週からもう夏休みか、時が過ぎるのが早いなー。