会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

11.

そして副会長は隣に座っている瑞希の腰を抱き寄せ何か話している。
それに瑞希が答え2人は笑い合った。

ふわぁぁぁー！！！
めっちゃ絵になる2人ともいい笑顔！！
連写がとまらない！！

瑞希もう副会長のこと好きだろ、絶対両想いだと思うよ！？
だから早く付き合っちゃえ～！！


「琉星、勝負を放棄するな」


「要～今いいところなんだからぁ邪魔しないでよぉ」


「お前の負けでいいのか？」


「もう俺が勝てる気がしなぃもん～要強すぎぃ」


要が今何回か知らないけど絶対俺負けてると思う。

だから瑞希と副会長を連写することにする。
もう一度カメラをかまえたら要に名前を呼ばれた。


「ハンデやるぞ？」


「どれくらい～？」


「30くらいか？俺今30回だからそれなら余裕だろ？」


「か、勝てるかなぁ」


はたしてこれは余裕なのだろうか。
あの要のハンドルの速さなら俺ハンデあっても負けるそうな気がする。

俺が悩んでたら要が犬みたいにシュンとなった。


「俺一人で勝負しても寂しいんだが」


…え、要が寂しがってんだけど！？
何これ、可愛すぎ！！垂れ耳が、垂れ耳が見える、君本当は甘えん坊だったの！？可愛いねぇ～！！？


「要ごめんねぇ、ちゃんと勝負するね～？」


「あぁ、俺を放置すんな」


はぅ！今日の要はギャップ萌えすぎて俺の心臓がもちません！！

友達の意外な一面にキュンがとまらない琉星であった。