会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

9.

「なんだ不満なのか？」


「俺男だからねぇ？要、わかってるぅ？」


「見ればわかる、俺限定のお姫様でいいだろ」


なんで要限定のお姫様なんだよ、不満しかないわ。
俺は男だっうーの！！

ムカついたから要を無視して馬に跨る。
音楽が流れだしメリーゴーランドが動きだした。


「怒ったのか琉星？」


「…怒ってなよぉ？」


「そうか。じゃあ次はコーヒーカップだな」


「…なんでそんなファンシーなの選ぶのぉ？」


要の顔でファンシーな乗り物選びすぎてなんとも言えんのだけど。
いや、イケメンだから似合うっちゃ似合うけどさ。
…もしかして要って本当は可愛い物好き？俺の為にメリーゴーランドとか言ってたけど実は自分が乗りたかっただけじゃないのか？？…怪しいな笑笑


「変な事考えてそうだから言うが、コーヒーカップを選んだのは鈴夜と瑞希が乗りに行くのが見えたからだぞ」


「なるほどぉ！！」


それは行くしかないやつ！！
2人が仲良くしている姿を見て癒されたい！！


「琉星、コーヒーカップで勝負するか」


「要勝負好きだねぇ？」


「琉星が勝ったら俺の好きな人教えてやるぞ？」


なんだと！？
要の好きな人教えてもらえるだ、と！？
これはもう挑むしかないやつ！！


「わかった～要が勝ったらぁ？」


「俺が勝ったらそうだな、琉星と行きたい場所がある」


「要が勝てばその場所に俺も行けばいいんだねぇ？」


「そうだ」


「よぉーし、負けない～！」


「どちらが回数多く回せるか勝負だな」


そう言う要は楽しそうに笑った。