会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

8.

「そうか、鈴夜」


「はぁ…ほどほどにして下さいよ、瑞希帰りましょう」


「ん？琉星は？」


「チャラ男は要と帰るので大丈夫です」


え、待って要と帰りたくないんだけど。
副会長全然大丈夫じゃないと思うので瑞希連れて帰らないで！？

瑞希ぃ～俺を置いてかないでー！！と目線で訴えるも伝わらず。


「わかった琉星、また明日な」


「う、うん、バイバ～イ～」


瑞希は手を振って副会長と一緒に帰って行った。

そして俺は要に背を向けたまま本棚を見つめている。
いや、振り返ったら負けな気がして？


「で、いつまで向こうを向いてるんだ琉星」


「う～ん、要が帰るまでぇ？」


「俺がお前を一人で帰すわけないだろ、こっち向け」


「わわ、もぉなにするの要～いたいよぉ」


強制的に要の方に向かされ、本棚に背中を押し付けられる。
俺は今要に壁ドンされている。

なるほど、受けが壁ドンされている時って攻めの顔しか見えないのか。攻めの顔が近すぎて！！
ふぁーこれで攻めは逃げれない受けにキスするシーンよくあるよね！！ぐふふ。


「琉星、いいよな？」


「いいと思うよぉ！！」


「そうか…じゃあ遠慮なく」


「…っん///！？んんっ…ま、っん」


壁ドンからのキスシーンとか最高に萌えるよね！！要もこの萌えポイントわかってんねぇーと勝手に解釈して返事をしたら唇が塞がれた。
最初は軽い触れるだけのキス。

突然の事で理解できず固まっていたら、キスはだんだん激しくなり要の舌が口内に侵入する。