会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

14.

「他にも色々あるみたいだぜ？」


「えぇ…俺と要の？」


確かに何枚も撮られてるなーとは思ったけどさー。

カップルみたいな写真を撮らされていたのか、あの腐男子め。
あいつのせいかこんな誤解が生まれたのも。


「他の人から見たらカップルにみえるよ琉星」


「そうそう、会長様から要呼びに変わってるしな？笑」


「瑞希にも説明したけどあれは…」


「琉星」


湊と瑠夏にも要呼びになった理由を話そうとしたら要に名前を呼ばれた。
なんだろ、用事？俺は立ち上がって要のとこに行こうと歩き出す。


「いたっ…」


「あ、バカ琉星うわっ」


俺は足首を捻挫していたのを忘れて歩き出した為、あまりの激痛に立っていられなくなり瑞希の方に倒れそうになるが…。


「危ねぇ…怪我してんの忘れたのか琉星」


「わ、忘れてたぁ～」


間一髪瑠夏に抱きとめてもらった。
だが倒れそうになる時、瑞希の頭に触れたせいで瑞希のカツラがとれ、薄水色の髪の毛があらわになった。

周りにいる生徒がそれを見て騒ぎ出し、瑞希はビックリしすぎてフリーズしてる。

…のーん、俺が瑞希の変装解いてどうすんの！？
やらかしてまったぁぁ…。副会長と瑞希の2人の秘密をバラしてしまった…。


「…瑞希君って地毛薄水色なんだね」


「綺麗な色だな」


「あぁ、ありがと。隠してたわけじゃないんだけどな」


そう言って眼鏡も外した。

瞳の色も髪の毛と同じで薄水色だった。
瑞希の素顔はめちゃくちゃ天使！！想像以上だった。

これは副会長も過保護になるわ。