会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

32.

「あら、お迎え来たのね」


「4人が世話になったな先生」


「いいわよ～楽しそうなお話してたから和んだわ～。そうそう、怪我の症状確認したいから1週間後にまた見せに来てちょうだいね？」


「わかった、また連れてくる。ほら、乗れ琉星」


会長がしゃがんで俺に背中を向ける。


「…俺ぇ～歩けますよ～会長様ぁ～」


「無理するとよけい足首痛めるよ琉星」


「そうだな、そこは大人しく言うこと聞いとけば琉星」


うぬぬ、湊と瑠夏の言葉も分かるが会長の親切心がこわい。
え？会長に失礼だって？

だってこわくね？
会長とは色々あったがここまでしてもらう理由がさっぱり分からん。

今更だが会長とそんなに仲良くないと思う笑


「いいから乗れ、今日から俺の部屋だからな」


「か、会長様の部屋ですかぁ～？？」


「当たり前だろ、俺の部屋は広いからな」


おうふ、まさかの同居する部屋は会長の部屋らしい。

行きたくないなー、なんなら同居なくならないかなー。


「瑞希が辛そうなので帰りますよ、要の背中に早く乗ってくださいチャラ男」


「は、は～い副会長様～」


こわいこわい、副会長ブラックスマイルしまってー！！
乗ります、大人しく会長におんぶされますから！！


「よし帰るぞ、またな先生」


「気をつけて帰るのよ～」


「「「「さようなら」」」」


波瑠先生に挨拶をして寮に帰る道を歩く。

俺は会長におんぶされていたので帰り際に親衛隊の子達に騒がれた。

俺も傍観者がよかったなぁぁぁ！！