会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

30.

「でも琉星もいつも僕達にこういう内容の妄想してるよね？自分に返ってきただけじゃないの？」


「うぅ、湊が冷たい」


「自業自得だな琉星笑」


「み、瑞希まで冷たい」


「ドンマイ琉星～」


「瑠夏まで俺の味方じゃないのかぁー！！」


皆して俺に冷たい。
俺泣いちゃう…。


「悪いが今琉星は席を外しているんだ、他の願いにしてくれ」


腐男子の願いに答える会長の声が聞こえた。

会長が、会長がお願い事なしにしてくれてるー。
有り難すぎる、やっぱ優男。

そうだそうだ、もっと他に萌えるお願い事あるだろ！！
瑞希の事とか瑞希の事とか！！


「え、そうなんですか？じゃあ１ヶ月間会長と親衛隊隊長に同棲してほしいです！ツーショット写真撮らせてください！！」


腐男子の言葉に俺は固まる。


「なんかキスするより大変な事になってるぞ琉星」


「やば、うける笑」


瑞希うけないから！！
それならまだキスの方がよかった…一瞬で終われるから。
ううぅー会長、俺の事嫌いでしょ？ねぇ、お願いだから断ってー！！


「それなら大丈夫だ、今日からでいいか？」


「はい！！あとで写真撮らせて下さい！！」


「わかった、歓迎会が終わったら寮のロビーにいるから撮りに来い」


「ありがとうございます！！」


俺の願い虚しく、会長は俺と同棲(いや同居だな)することを承諾したみたいだ。

俺の平和な生活が１ヶ月間なくなるらしい。
俺死んだ。