会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

19.

「それより楠木、弥生は今保健室にいるが見に行くか？」


「グズッ…行ぎまぁずぅ！！」


瑞希無事保護されたんだよかったぁー。
世話してくれてるのは副会長かな？

今この場にいないからね。


「とりあえず琉星、涙拭いたら？」


「ほら、タオル」


「ありがどうぉ瑠夏ぁ」


瑠夏タオル持参とか女子力高いな。

渡してくれたタオルを受け取り涙で濡れた目元を拭く。
あ、タオルに鼻水ついちゃった。
…まぁいっか、どうせ洗って返すし？


「おい、保健室行くからいい加減楠木から離れろ要」


そうです、早く離れろ！！

俺今まで会長に抱きしめられながら湊と瑠夏と委員長と会話してました。
羞恥心？さっき大号泣したら無になりました。

だって俺がどんだけ力込めて会長のお腹らへん押してもビクともしないんだもん。
だから思った、会長はお母さん、会長はお母さん、俺は今お母さんに抱きしめられている…と。

そしたらあ～ら不思議、会長がお母さんに見えてきたーって。

……はい、嘘です、会長がイケメンすぎてお母さんとは思えませんでしたァぁぁ！！


「要、琉星が困ってるから離してあげたら？」


「湊の言うとうりだぞ要。瑞希も早く琉星に会いたいだろうし」


しょうがないっといった感じで会長が俺を離した。

え、悪いの俺ですか？
まず俺と会長付き合っていませんよ？

なんで会長は俺の彼氏～みたいな態度とってるんですか！？
誰か会長の行動を俺に説明して！？