会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

11.

「…いつまでその汚ない足で瑞希踏んでるんですか～俺も貴方達を踏みつけますよ～？」


「は？そんなこと言っていいのかよ、人質がどうなっても、知らねぇぞ？？」


「じゃあ～俺が代わりになったら、瑞希離してくれますか～？」


そう言ったら瑞希が何言ってんだ、そんな事すんなって目で訴えてきた。

その視線を無視して俺は主犯格と向き合う。


「へぇ～琉星様が代わりに俺らの玩具になってくれるの～？」


ニヤニヤしながら気持ち悪い視線で俺を見てくる。

はぁー気持ち悪い、二次元でのこういう場面は萌えるけど現実では萌えないよねー。
輪姦は二次元に限る。


「瑞希を解放してくれたらですよ～？」


「いいよ～こいつもう用無しだから外に捨てといて」


「りょーかいー」


俺の言葉に承諾した主犯格の命令で瑞希がドアまで引っ張られていく。

瑞希と目が合ったので大丈夫だよってウインクしてみた。
すると瑞希の目から涙が零れた。

うーん、あとで瑞希に怒られそうだな。


「りゅ…せ…嘘だ、やめろ！！」


「おい暴れんな」


瑞希が教室の外に出され、中からは鍵をかけられた。


「おい！開けろよここ！琉星！！」


「友達が何か言ってるみたいだけど話しかけなくていいの～？」


「大丈夫ですよ～」


ごめんね、瑞希、俺は大丈夫だから。

君は早く副会長に手当してもらって？