会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

10.

「…お……だか……ぜ」


嫌な予感をふりはらい、俺は声を頼りに場所を探す。

どこだ、どこにいる？


「ギャハハ」


1つの教室から笑い声がはっきり聞こえた。
ここだ、資料室Ⅱ。

瑠夏と湊に簡単に伝える。
これで鬼ごっこしていてもどっちかが気づいて助けに来てくれるだろう。

よし、準備は整った、悪い事する人にはお仕置だよな～？

ガラガラガラ…。


俺は被害者を確認するために教室のドアを開けた。

教室の中には15人ぐらいの人だかり。その中心に1人、小柄な子がうずくまっていた。

そこにいたのは…。


「み、ずき…？」


「……りゅ…せ…なん…で…」


上の制服は脱がされかけ、身体は痣だらけの瑞希だった。

キレそうになる自分を抑えて男達の顔を確認する。
15人中3人はこの前瑞希と俺を襲おうとして返り討ちにした奴らだ。


「……こんなところで何してるんですか～？」


「何って駄犬の躾？ギャハハ」


「俺らこの前琉星様に返り討ちにあったからマリモに仕返ししようかな～って」


「そうそう、あの時俺らに犯されていればこいつはこんな事にはならなかったんだぜ？楠木琉星、お前のせいでこいつ殴られてんだからな」


「ちがっ…りゅ…せのせい…じゃ…」


「あ？うっせぇぞてめぇ」


「うぐっ…」


俺のせいで瑞希が殴られた。
俺のせいで…ごめん瑞希。
今助けるからね。


で、とりあえずこいつらボコボコにしてもいいかな？？

いいよなぁ？ぶっ殺す！！