会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

6.

「そして迷子なぅ…笑」


鬼ごっこがスタートして何時間か経った。

俺は湊と瑞希とは一緒に行動せずBLウオッチングができる場所を探すために鬼から逃げていた…のだが…。

学校の敷地内なのになぜか迷子中だ。

うーん、こんな竹藪みたいな場所なんてあったっけ？
来た道戻ってみる？

迷っていると目の前の茂みがガサガサ揺れた。


「ひぇ！？」


え、なになに茂みから音がするんですけど！？
熊？野生の熊出たりするこの場所！？


「やっと見つけたぞ琉星」


「へ？か、会長…さま…？」


茂みの中から姿を現したのは会長だった。

なんだー会長かよー。
まぢビックリさせんなし、寿命縮んだわ！！


「驚かせたか？悪いな」


「いえ、大丈夫ですよ～」


謝ってくる会長に俺は思う、ホントなんで王道じゃないんだろうな。

数秒ぐらいぼーっとしていたら何か言いたげな会長がこちらをじっと見てくる。…俺に何か用ですか？


「……それより逃げないなら捕まえるが」


「…あ、に、逃げますよ～会長様、さようならぁぁ～！！」


やべ、会長が鬼って事忘れてた！！
道わかんないけどとりあえず猛ダッシュで逃げる！！

会長が猛ダッシュで追いかけてくる。

もはやリアル逃〇中！！
黒いスーツから逃げてる人の気持ちってこんな感じなんだな！！軽くホラーだわ！！

しばらく走っていると校舎が見えた。

数キロ先に小柄な子が2人、歩いているのがみえる。
なにあの子達仲良しぃぃ！！