会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

10.

「要はあの笑顔にやられたんだなぁ～」


「瑞希、それは言ったらダメなやつ」


「あ、やべっ…」


……ん？
今瑞希が何か重要なことを言ったような…？

俺の腐レーダーが反応している。


「瑞希、会長がなんだって？」


「え、あ、いや…」


「もしかして瑞希、会長の事好きになったのか！？え、いつ！？」


「落ち着いて琉星、違うから！！」


「なんだ…違うのか」


俺の中の妄想にすぎなかったのか…。

あぁー瑞希は誰と付き合うんだろうー！！双子書記でもありだよね！！
近場でイチャイチャが見たいー。


「はぁ…うるさい腐男子、ちょっと黙っててよ」


「うぅ…湊が冷たい…」


腐男子とかもはや名前すら呼んでくれないぃ。安定の毒舌湊に俺の心は傷つく。俺こう見えてガラスのハートだからね！？

騒ぎながら歩いていると琉星と湊の部屋に着く。


「それより話したい事があるから瑞希君と瑠夏も部屋に入って」


「琉星はどうするんだ？」


「ここは俺の部屋でもあるよー湊と俺はルームメイトなんだわ」


「へぇー琉星と湊同じ部屋なんだ」


「琉星の部屋すごいんだぜ、BL漫画だらけ」


「ちょ、瑠夏そんな事瑞希に言わなくていいから」


めっちゃ俺の個人情報暴露するじゃん瑠夏！！
ほら、瑞希がどう反応すればいいか困ってるから。


「瑠夏と琉星、今から真面目な話するんだけど？」


「「あ、ごめんなさい」」


湊がキレかけてたので瑠夏と一緒にスライディング土下座をした。

ふざけすぎてごめんなさい。