会長の親衛隊隊長になったので一生懸命猫を被ろうと思います。

6.

「琉星、瑞希怪我はないか」


「お、俺は大丈夫…琉星が守ってくれたから…」


「そうか、この不良共を倒したのは琉星か？」


「そうだよ～瑞希守って偉いでしょ、会長様褒めて褒めて～」


少しでも会長を嫌な気分にさせて俺が不良君達を倒した事を忘れさそうと試みる。

いや、こんなんで忘れてくれるとは思わないけど。

とりあえず媚びっとけばどうにかなるっしょ的な？

風紀が嫌そうに俺を見てくるから会長も同じ事思うはず！！そう信じたい！！じゃないと俺の演技が意味ないんだ！！


「そうか琉星よく頑張たな、偉いぞ」


そう言って会長は俺の頭を軽く撫でた。


「……わ、わぁ～会長様に褒めてもらえて俺幸せ～」


大丈夫俺、ちゃんと演技できてる？？
予想外の行動されすぎてついていけない……。
会長に媚び売ってもやっぱり効果無いのか？

いや、今までも効果あったのかは分からんがさすがに今回のは俺が言われてもキモって思うぞ！！


「嬉しいか琉星、そうか、もっと撫でてやろう」


「わ、わ～い……」


え、待って待って誰か助けて？
会長が暴走しだしたんだけど。

俺どう反応したらいい？

てか会長こんなキャラだった！？
湊～瑞希～誰でもいいからヘルプミー！！


「ぐはっ！会長×隊長だったとは知らなんだ！！」


あ、制裁してた子の1人が鼻血を出して倒れた。

お前か同志。
あとで説教だ、そして俺を受けにしたことを後悔すればいい。