Eternal Rain ~僕と彼の場合~

勇黄

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Eternal Rain ~僕と彼の場合~外伝

Eternal Rain ~俺と彼の場合~⑬

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初めて天士てんじと一緒に眠った朝
俺は幸福感に包まれていた。











隣に愛する人が眠っていることが
こんなに幸せなことだと
教えてくれた天士てんじの顔を
飽くことなく眺めている。












この綺麗な顔がゆうべ
あんなに蕩けて…









思い出すと体が熱くなり
俺は身震いした。









中心が疼く。











気づくと固くなり始めたそこは
ぎゅっと痛いほどに張りつめてくる。












【………。か、ん?】










[ちょ、ごめ……わっ!あ…]










ベッドを出ていこうとした
俺の手をぐっと引き寄せる天士てんじ









かん。手でしたげるから…】











そう言って俺のパンツの中に
手を入れてきた。











[やっ、やめろっ!おいっ…。
ぅっ…あ、は…。]











【やっぱ、若い、ね…。】









[つっ、は………。んっ…]











天士てんじの手はパンツを下ろしながら
俺のを扱いていく。











そしてキスをしこちらを見て
笑う天士てんじにさらに熱くなり
翻弄される。












[ぅ、あっ!あ…]











かんの悦いとこはここ、だね…】











俺の裏筋をしきりに攻め立てたあと
扱くスピードをあげてくる。











[ああぁ…ぅっ!]











俺は果てた。










【気持ちよかった?】








 
[っぅ…いちいち聞くなっ!
……いい、に決まってんだろうがよ…。]











【くく……可愛い…。】











[ばっ!ばかやろ……
シャワー行くぞ。]











俺は天士てんじにティッシュを渡し
ベッドを出る。










天士てんじは後ろからついてきて
俺におぶさってきた。







[ちょ、重た…]










【かーん!…愛してるよ。】










[…!…俺も。……………アイシテル。]











【!!!………初めて、じゃない?
そう言ってくれたの。
待って、もっかい、言って!
大きい声でっ!】










[バカ!言うかよ!]










【えー…。も~…ねぇ!
お願いだよ~!】










[言わねぇって!馬鹿野郎!]









【ねぇって~!】









ドンッ!










俺は壁に手をつき
天士てんじを追いつめて
その綺麗な顔ににじりよる。










[愛してる。

…これでいいか?くそやろう…。]










かん…。】










天士てんじは腰を抜かしたように
ずるずると座り込んだ。













[!っ、え?だ、大丈夫か?]










俺は天士てんじを掬い上げる。









【か、かん…。嬉しい…ありがとう。
くっ…うぅっ…】












[な、泣くなっ!バカ!]











キスをし天士てんじの涙を舐めとる。










【俺、幸せ…。】











[ばっ…バカじゃねぇの…。
ほら行くぞ。]











シャワールームに入ると
天士てんじは背中にくっついてきた。










【俺、かんの背中好きなんだよね…
筋肉のつき方が綺麗で…。
でも、あまり背中
向けてくれないよね?なんで?】











[そ、それは…。その…。
後悔してるんだ。…それ。]











天士てんじはそこに舌を這わせる。










[ちょ…やめろっ………。]












【…これも。かん
生きてきた証、だよ。
かんの歴史。
それがどんな事だったとしても。
間違いであったとしても。
俺は愛おしい…。これも。】










ちゅうちゅうと音をたて
そこを吸う天士てんじ










[やめっ…は………。]











【これごと。かんの傷、寂しさ。
生きかた、生きてきた年月…
全部、全部愛してるから…。
だから…。自分を否定しないで。】










天士てんじ…。なんでそんなに…。]









【くく…なんでかな…。
わからないけど。
でも心の底からそう思うんだ。
かんを見た瞬間から
もう愛おしすぎてさ…。
ほんとなんだろう。】










[………。前の恋人に似てるとか
そういうことか?]










【…。俺の過去、気になる?】










[…ちょっ、と…な。]










【話す?】












[………。聞いて自分がどうなるのか
わからない。]










俺は天士てんじを抱きしめた。











顔を見ていないと
わりと本音を言える、から。










[………。俺、恋愛の経験が
ない、って言ったよな。
でも…おまえが俺以外の人と、って
想像したらめちゃくちゃ苦し、い。
それが過去だろうがなんだろうが
嫌だ。はらわた煮えくりかえって…]











【くく…】











[わ、笑うなっ!…………
聞いちまったら…
たちなおれねぇかもしれねぇ。
だから。聞かない。]











かん…。】









[今、本当は…おまえが仕事に
行くのも嫌だって思ってしまった…。
俺以外の人とその笑顔で
話すんだろ…?
リングしてたって…
狙ってくるやつごまんといるぜ?
男も女も。]













【そんなにモテないし…。
俺は他にはなびかないよ。
かんだけだ。】










[本当に俺だけ、見ててくれよ。
天士てんじ。過去のやつも忘れて?]











【ああ。もちろん。
かんしか見ない。
過去なんて…忘れてたよ。
………かんこそ…。
かんはみんなに優しいから…
心配だな…。】










[俺は…モテないから。]










かんはとてもカッコいい。
若い子にいかないでね?】










[俺は天士てんじしか嫌だ、って
言ったよな?]









【ん。ふふ……顔、見せてよかん。】









[恥ずいからこうしてる。]











【真っ赤だよね?熱いもん、顔。】










頬をペタッとつけて
耳に息を吹きかけるように
囁く天士てんじ










[ちょっ、やめ…]











【俺は永遠にかんのものだから。】












そう言って俺に負けないくらい
熱くなった天士てんじ
首筋の絶対にどうしても
隠せないところに強く吸いつく。











【あっ!…か………んっ。
そこっ…ダメだっ………。】












同じところを何度も強く吸って
真っ赤なキスマークをつけた。










[俺のシルシ。]











【っつ…。こんなとこにしたら
隠せないじゃんか…バカ…。】










[だからそこにしたんだろうがよ!
バーカ!ふっ…]











クスクスと笑いあって
シャワーを浴びて出てくると
お腹すいた、と天士てんじ











[…すぐ、作るから待ってろ…]










俺がエプロンをし
キッチンに立つ背中を
満面の笑顔での椅子に座り
頬杖をついてこちらを
見ている視線を感じながら
卵焼きとキャベツの味噌汁を
手早く作りご飯を盛って
テーブルに置く。











相変わらず俺が席につくのを
待っている天士てんじ










【せーの。いただきます!】
[…………。いただきます。]










うんまー!と声をあげて
美味しそうに食べる姿に
キュンとして俺もごはんをかきこむ。










キュン、なんて思っちゃう
俺、きもい…。
そう思ったら笑えてきた。











かん。笑ってる。】










[あ、………あぁ。]











【ね、ね…なに考えてたの?】












[ふっ…教えねぇ。]










【ちょっと!なんだよ~!】










[なんでもねぇ、って!]











ひとしきりじゃれあって
天士てんじは甘い声を出した。











【今日はずっとベッドで過ごそう…。】











天士てんじ…。]










俺は天士てんじを姫抱きにして
ベッドルームに入った。
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