Eternal Rain ~僕と彼の場合~

勇黄

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雨雲

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朝方…。ふ、とした違和感を感じ
目を開けた栄醐えいご
その光景に目を疑った。










星斗せいとが裸で自らを慰めている。









暗い部屋で朝の薄明かりの中
背中を向けているその白い後ろ姿を
息を飲んで見つめる栄醐えいご











「ん…ふぅ…ン…えぃご………
んっ……ふぁ………。」











『………星斗せいと。』










星斗せいとは振り返り驚愕の目を向けた。










「えええ…ごっ!やっ!やぁぁ…」










真っ赤になり毛布を被ってしまう
星斗せいとを毛布ごと抱き込んで
栄醐えいごは笑う。











『なぁんで起こしてくんなかったのー?
星斗せいと?』











「……………。準備、してきて…。
え、ご起こそうと思ったんだけど…
よく眠ってたから…それで………。」










『我慢、できなかった、の?
それで…。俺にされてるの想像して
してたの…?』










「…想像なんてっ………。」








『だって名前呼んでた、よ?』











「っあ!……それは…。だって…。」








にやける顔を隠しきれずに
栄醐えいご星斗せいとを被う毛布を
半ば無理やり剥がした。










全身真っ赤になって
身を小さくしている星斗せいと
愛おしく抱き上げてベッドに押し倒し
キスをして先走りの透明が滲んでいる
星斗せいと自身を握ってゆっくりと
上下させ裏筋を撫で先端を弄った。











「ああああ!やぁ!え!ごぉ…
だめっ!あ!も…んんんんんっ!
あっ!あああ!」










白濁を吹き上げて果てる星斗せいと
荒い息を吐きながら
栄醐えいごに抱きついた。











星斗せいとは上になり自分から
栄醐えいごにキスをして
深く舌を絡めとる。









欲情して熱にうかされた真っ赤な顔で
栄醐えいごの腹に跨がり頬を
両手で撫でながら舌を吸った。









そして自分でスエットを
脱ごうとした栄醐えいごの手を
制する星斗せいと










「僕が脱がせたいのっ!」










『せ、星斗せいと…』









おとなしくされるがままになる
栄醐えいごは手を
バンザイするかたちで脱がされて
下もパンツごとするん、と
下ろされる。









すでに兆していた栄醐えいご自身が
露になると星斗せいとはそこに
手を這わせ栄醐えいごの尖りを
口に含んだ。










『あ!うっ…せぃと…』










一生懸命に栄醐えいごを愛撫し
手を動かす星斗せいとの体は
艶かしくうねり妖しく白く
光って見えた。











「んっ!っあ…栄醐えいごっ!
おっきくなっ…あ!あああん!」











いつの間にか指にスキンを巻き
ローションをつけた栄醐えいごの手が
星斗せいとの蕾をまさぐっていた。











意を決した星斗せいとはくるっと
後ろを向き栄醐えいごに蕾を
つきだす形に跨がりなおして
栄醐えいごのものを咥えた。













『は、あっ!星斗せいとっ!
…うっ…ん、ぅぅ…あ!
きもち、いい、よ…せいと…』










栄醐えいごは喘ぎながら
星斗せいとのナカをほぐしていく。










「んんんっ…んぐっ…ん、はぁ!
んっ、んん…んぅぅ!」










栄醐えいごから口を離し
星斗せいとはその滾りに
スキンをつけた。









ローションを塗り振り返って
栄醐えいごの目を見つめながら
ナカへとそれを導いてゆく。










腰を落としていくと
深く繋がっているのがわかり
星斗せいとは身悶えた。










「あ!あ!あああああ!」









『あああっ!せ…と!んんっ!
くっ…あ、ぅ…』










はっ、はっ、はっと短い息を吐き
下から突き上げるように
腰を動かす栄醐えいごの息遣いと
星斗せいとの切ない喘ぎ声が響き
ふたりは絶頂を迎えた。











「あああはぁぁぁぁ!」
『はぁ、はぁ…ぅぅっ!』










ナカと腹にそれぞれが吐き出した白濁は
熱く熱を持っていて
星斗せいとは震えながら
栄醐えいごの胸へと倒れこむ。










荒い息を整えてから
ふたりはシャワーに向かった。










熱い湯に打たれながら
体を洗いあって栄醐えいごは微笑む。










『今朝は…えらく大胆だったな…
可愛いよ…。星斗せいと
俺の星斗せいとはなんでこんなに
可愛いんだ…。』










「欲しかった、んだ。栄醐えいごが。」










『っつ…星斗せいと………。』










キスをしてどちらからともなく
笑い手を繋いだ。











星斗せいと。コーヒー入れてくれるか?』









「うん!」










栄醐えいごがソファに座っていると
星斗せいとがマグカップをふたつ
持ってやってくる。










『いい匂いだな…』










「はい、栄醐えいご。」










『いただきます。』
「いただきまーす。」










「ねぇ、栄醐えいご
なんで栄醐えいご、赤のカップに
したかわかる?」










『いや…俺はてっきり星斗せいと
赤と思ったんだけど…』










「ふふふっ…それはね…。
僕は栄醐えいごが可愛い、って
思ってるから!」










『ふぇ?俺が?可愛い?
ちょ…照れるじゃん…。』









「ほら。そういうとことか。
素直で…。すごい栄醐えいごって
可愛いなって思うんだ。」










『えーーー!』









くふくふ笑う星斗せいとを見やり
栄醐えいご星斗せいとを抱きしめた。











『いや。おまえのほうが絶対可愛い!』










「ちょ!やめて!あはは!
コーヒーこぼれる…わ!もう!ふふ…」










ひとしきりじゃれあって
コーヒーを飲み終わり
星斗せいとが洗い物を終えて戻ってくると
栄醐えいごの少し緊張した顔があった。











「…?え…ご?どうし、たの?」










天士てんじが、来る………。』










「えっ…弁護士さん?じゃあ………。」










『あぁ…。なにか報告があるみたいだ。』










「…。」









星斗せいとは無意識に爪を噛んだ。









そんな星斗せいとを抱き寄せて
栄醐えいごは頬にキスを落とし手を握る。










『大丈夫だ。俺がついてる。
天士てんじと会って、ちゃんと話聞こう。
俺たちのこれからのためにも。
な。星斗せいと。』










コクと不安そうに頷き星斗せいと
ソファでタオルケットにくるまった。









『もう、着くって言ってるから。』









「じゃあ…コーヒー入れたほうがいい?」









『あぁ。星斗せいと。お願いできるか?』










「うん。」










ピーンポーン…
チャイムが鳴る。










『…はい。あ、今開ける。どうぞ。』











栄醐えいご星斗せいとの手を取り
玄関に向かった。
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