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彩雨
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頬を膨らませソファーの隅で
タオルケットにくるまる星斗に
機嫌なおして?と栄醐は
ゲームを持ってすり寄った。
『ね、星斗~ゲーム、しよ?』
「…。いいけど。」
口を尖らせながらも嬉しそうに
笑う星斗。
『ふふっ。これはね、トランプ。
いろんな遊びができるんだよ~。
初めはババ抜きかなぁ…
ふたりでやってもあんまり
あれなんだけど…
とりあえずやってみる?』
カードを配りやり方を説明し
ババ抜きを始めると星斗の瞳が
キラキラした。
初めてで栄醐に勝ったので
しばらくババ抜きが続き
スピードや七並べを教えてやると
星斗は夢中になった。
『だいぶ遅くなったな…
星斗これ終わったら眠ろう、な?』
「やだ!まだやる!」
苦笑してつきあう栄醐。
しばらくするとカードを
持ったままうつらうつらとする
星斗はソファにもたれたまま
寝息をたて始めた。
栄醐は微笑んで星斗を
抱き上げベッドへと移動した。
「…んぅ…え…ご………
次はぼくのばん、だよ…」
寝言を言う星斗が
あまりにも可愛くて栄醐は
額にキスを落とす。
眠りながらにっこりと笑う星斗を
見やりベッドに寝かせると
隣に横になり一緒に毛布をかけ
目を閉じた。
栄醐が朝、目を開けると
潤んだ星斗の瞳とぶつかる。
『……っつ!お、おはよ…
星斗どうした?』
「………。栄醐の綺麗な顔に
みとれてた…。キリッとした眉に
綺麗なふたえに長いまつげ。
高い鼻に…唇は…っんむぅ…んっ…」
栄醐は星斗の唇に吸いつく。
『………星斗だって。
めちゃくちゃ可愛いよ…
くりっとした瞳にちいさめの鼻。
鼻筋はすっと、通ってる。
そして吸いつきたくなる薄い唇。
…あむっ…むぅ………。星斗。』
しばらくキスをして星斗は
栄醐に抱きつくと
心臓の音を聴く。
「トクトク、が早い…」
『そりゃあ、そうさ…星斗と
キスしてドキドキしてる。』
「栄醐…僕も…。」
栄醐の顔を自分の胸に
あてる星斗。
『…本当だ。めちゃ早いじゃん…。』
真っ赤になりながら笑う星斗に
もう一度キスして栄醐は
起き上がった。
『星斗。今日は勉強するよ?
覚悟はいいかな?』
「んぐっ…。が、がんばる。」
『はは!じゃあまずはシャワーして
腹ごしらえだ!』
「うん!」
シャワールームに入り体を
洗いあい幸せなひとときを
過ごしたふたりはリビングに来た。
「ねぇ、栄醐。
僕にコーヒーの入れ方教えて?
そしたら僕がいつも栄醐に
入れてあげられる。」
『星斗…。嬉しいよ…。
なんか…涙でてきそうだ…。』
恥ずかしそうに顔を赤らめる
星斗を抱きかかえて
キッチンに行きコーヒーメーカーの
前で降ろす。
ここに水を入れて…で、ここに
コーヒーがあるから…
フィルターはここで…と
説明しながら星斗に
やらせてスイッチを入れさせた。
しばらくして漂ってくるいい香りに
満足そうに微笑む星斗。
『カップはほら、お揃いだぜ?』
「わぁ!可愛い!」
それはネイビーとレッドの
色違いのマグカップ。
ポイントに小さな白の
ハートマークが入っている。
これもネットで注文して
いたものだった。
「僕、こっちの色!」と迷わず
ネイビーを選ぶ星斗。
『え?星斗、そっち?』
「うん!栄醐はなんか赤、って
感じだもん!」
(赤を星斗に、と思って
買ったんたけど…俺が、赤?
ま、いっか…)
栄醐はにこにことコーヒーを
注ぐ星斗を嬉しそうに
見つめパンを皿に盛る。
「あ!クロワッサン!」
『あぁ。今は便利だよなぁ…
パンもネットで買える。
食べようか、星斗。
いただきます…』
「いただきます!…。ん、おいし。」
『今日は野菜も届くからな。
野菜もちゃんと摂って
バランスよくしないと!』
「ばらんす…。」
『そうだよ。いろいろバランスよく
食べれば体調も整う。頭も働くよ。』
コクと頷きパンを食べて
ごちそうさま、と言う星斗。
洗い物を終えてリビングに戻ると
栄醐がキスをくれる。
『さて。勉強だ。星斗。』
「はい。」
復習に足し引きの計算問題を
解き、掛け算割り算を教えてもらい
懸命にがんばった。
九九をちゃんと覚えていなかった
星斗は栄醐の指導のおかげで
コツがわかったのか
顔を紅潮させてどんどんと
解いていった。
『ふっ…星斗は
勉強好きなんだな、ほんとは。』
「わかる、と…おもし、ろい。」
『勉強もゲームも同じだろ?
できるとおもしろい。
勝つと嬉しい。』
「うん!でもどっちも栄醐が
ちゃんと教えてくれるから。
栄醐と一緒だから
嬉しいし楽しいんだよ!」
『星斗…。可愛いやつめ。』
くしゃくしゃと頭を撫でて笑う
栄醐の顔を嬉しそうに見て
星斗は最後まで問題を解いた。
「できた!」
星斗は栄醐に抱きついた。
『星斗、えらいぞ!ご褒美は…む、んっ!』
栄醐の首に手を腰に足を絡ませて
星斗は栄醐の唇に吸いついた。
「んんっ…ん、ふぅ…え…ごぉ…。」
『星斗…。ベッドいくぞ…』
深くキスをして舌を絡めながら
ベッドへと移動しそっと星斗を
寝かせると片手は頬を撫で
髪を梳きもう片手は
シャツのボタンをはずし
尖りをまさぐった。
耳にキスをすると身体中を
朱に染めて荒い息を吐き
身を捩る星斗。
「あ…ああん…あ!」
栄醐が星斗の尖りを
ぬろぬろと舐め吸い指で弾くたびに
ビクビクと体を震わせ嬌声がもれる。
「んあっ…栄醐っ!あああ!んっ…」
『星斗っ…』
お互いのものを握りあう。
「…っあっ…栄醐、の…
かたくて…おっき…」
『星斗のも…固くて熱い…』
息を弾ませながら手を上下に
動かし愛撫しあった。
『んはっ…は、あ、んっ…』
「あ、あん…あ、あぁっ…」
栄醐は自分のものと星斗のもの
両方を握る。
「あ!あはぁ!栄醐っ!
あ、や、だめぇ!あ、あ、あ、あぁっ」
『はっ、は、んっ、ん…星斗…
一緒にィくぞ…』
「え、ご!栄醐ぉっ!ああああ!」
『ぅぅっ!』「はぁぁぁ!」
ビュクビュクと白濁を吐き出して
果てたふたりは身を寄せあう。
「栄醐…一緒、やって?」
『ああ。』
手の中の白濁をグチュグチュと
混ぜ星斗に見せる栄醐。
『ほら。一緒。』
「……ん。」
星斗はそれにそっと触れる。
「あたたかい…。」
『星斗愛してるよ…
シャワーして眠ろうか。』
「ん。栄醐。連れてって…。」
星斗を横抱きにして
栄醐はシャワールームに向かった。
タオルケットにくるまる星斗に
機嫌なおして?と栄醐は
ゲームを持ってすり寄った。
『ね、星斗~ゲーム、しよ?』
「…。いいけど。」
口を尖らせながらも嬉しそうに
笑う星斗。
『ふふっ。これはね、トランプ。
いろんな遊びができるんだよ~。
初めはババ抜きかなぁ…
ふたりでやってもあんまり
あれなんだけど…
とりあえずやってみる?』
カードを配りやり方を説明し
ババ抜きを始めると星斗の瞳が
キラキラした。
初めてで栄醐に勝ったので
しばらくババ抜きが続き
スピードや七並べを教えてやると
星斗は夢中になった。
『だいぶ遅くなったな…
星斗これ終わったら眠ろう、な?』
「やだ!まだやる!」
苦笑してつきあう栄醐。
しばらくするとカードを
持ったままうつらうつらとする
星斗はソファにもたれたまま
寝息をたて始めた。
栄醐は微笑んで星斗を
抱き上げベッドへと移動した。
「…んぅ…え…ご………
次はぼくのばん、だよ…」
寝言を言う星斗が
あまりにも可愛くて栄醐は
額にキスを落とす。
眠りながらにっこりと笑う星斗を
見やりベッドに寝かせると
隣に横になり一緒に毛布をかけ
目を閉じた。
栄醐が朝、目を開けると
潤んだ星斗の瞳とぶつかる。
『……っつ!お、おはよ…
星斗どうした?』
「………。栄醐の綺麗な顔に
みとれてた…。キリッとした眉に
綺麗なふたえに長いまつげ。
高い鼻に…唇は…っんむぅ…んっ…」
栄醐は星斗の唇に吸いつく。
『………星斗だって。
めちゃくちゃ可愛いよ…
くりっとした瞳にちいさめの鼻。
鼻筋はすっと、通ってる。
そして吸いつきたくなる薄い唇。
…あむっ…むぅ………。星斗。』
しばらくキスをして星斗は
栄醐に抱きつくと
心臓の音を聴く。
「トクトク、が早い…」
『そりゃあ、そうさ…星斗と
キスしてドキドキしてる。』
「栄醐…僕も…。」
栄醐の顔を自分の胸に
あてる星斗。
『…本当だ。めちゃ早いじゃん…。』
真っ赤になりながら笑う星斗に
もう一度キスして栄醐は
起き上がった。
『星斗。今日は勉強するよ?
覚悟はいいかな?』
「んぐっ…。が、がんばる。」
『はは!じゃあまずはシャワーして
腹ごしらえだ!』
「うん!」
シャワールームに入り体を
洗いあい幸せなひとときを
過ごしたふたりはリビングに来た。
「ねぇ、栄醐。
僕にコーヒーの入れ方教えて?
そしたら僕がいつも栄醐に
入れてあげられる。」
『星斗…。嬉しいよ…。
なんか…涙でてきそうだ…。』
恥ずかしそうに顔を赤らめる
星斗を抱きかかえて
キッチンに行きコーヒーメーカーの
前で降ろす。
ここに水を入れて…で、ここに
コーヒーがあるから…
フィルターはここで…と
説明しながら星斗に
やらせてスイッチを入れさせた。
しばらくして漂ってくるいい香りに
満足そうに微笑む星斗。
『カップはほら、お揃いだぜ?』
「わぁ!可愛い!」
それはネイビーとレッドの
色違いのマグカップ。
ポイントに小さな白の
ハートマークが入っている。
これもネットで注文して
いたものだった。
「僕、こっちの色!」と迷わず
ネイビーを選ぶ星斗。
『え?星斗、そっち?』
「うん!栄醐はなんか赤、って
感じだもん!」
(赤を星斗に、と思って
買ったんたけど…俺が、赤?
ま、いっか…)
栄醐はにこにことコーヒーを
注ぐ星斗を嬉しそうに
見つめパンを皿に盛る。
「あ!クロワッサン!」
『あぁ。今は便利だよなぁ…
パンもネットで買える。
食べようか、星斗。
いただきます…』
「いただきます!…。ん、おいし。」
『今日は野菜も届くからな。
野菜もちゃんと摂って
バランスよくしないと!』
「ばらんす…。」
『そうだよ。いろいろバランスよく
食べれば体調も整う。頭も働くよ。』
コクと頷きパンを食べて
ごちそうさま、と言う星斗。
洗い物を終えてリビングに戻ると
栄醐がキスをくれる。
『さて。勉強だ。星斗。』
「はい。」
復習に足し引きの計算問題を
解き、掛け算割り算を教えてもらい
懸命にがんばった。
九九をちゃんと覚えていなかった
星斗は栄醐の指導のおかげで
コツがわかったのか
顔を紅潮させてどんどんと
解いていった。
『ふっ…星斗は
勉強好きなんだな、ほんとは。』
「わかる、と…おもし、ろい。」
『勉強もゲームも同じだろ?
できるとおもしろい。
勝つと嬉しい。』
「うん!でもどっちも栄醐が
ちゃんと教えてくれるから。
栄醐と一緒だから
嬉しいし楽しいんだよ!」
『星斗…。可愛いやつめ。』
くしゃくしゃと頭を撫でて笑う
栄醐の顔を嬉しそうに見て
星斗は最後まで問題を解いた。
「できた!」
星斗は栄醐に抱きついた。
『星斗、えらいぞ!ご褒美は…む、んっ!』
栄醐の首に手を腰に足を絡ませて
星斗は栄醐の唇に吸いついた。
「んんっ…ん、ふぅ…え…ごぉ…。」
『星斗…。ベッドいくぞ…』
深くキスをして舌を絡めながら
ベッドへと移動しそっと星斗を
寝かせると片手は頬を撫で
髪を梳きもう片手は
シャツのボタンをはずし
尖りをまさぐった。
耳にキスをすると身体中を
朱に染めて荒い息を吐き
身を捩る星斗。
「あ…ああん…あ!」
栄醐が星斗の尖りを
ぬろぬろと舐め吸い指で弾くたびに
ビクビクと体を震わせ嬌声がもれる。
「んあっ…栄醐っ!あああ!んっ…」
『星斗っ…』
お互いのものを握りあう。
「…っあっ…栄醐、の…
かたくて…おっき…」
『星斗のも…固くて熱い…』
息を弾ませながら手を上下に
動かし愛撫しあった。
『んはっ…は、あ、んっ…』
「あ、あん…あ、あぁっ…」
栄醐は自分のものと星斗のもの
両方を握る。
「あ!あはぁ!栄醐っ!
あ、や、だめぇ!あ、あ、あ、あぁっ」
『はっ、は、んっ、ん…星斗…
一緒にィくぞ…』
「え、ご!栄醐ぉっ!ああああ!」
『ぅぅっ!』「はぁぁぁ!」
ビュクビュクと白濁を吐き出して
果てたふたりは身を寄せあう。
「栄醐…一緒、やって?」
『ああ。』
手の中の白濁をグチュグチュと
混ぜ星斗に見せる栄醐。
『ほら。一緒。』
「……ん。」
星斗はそれにそっと触れる。
「あたたかい…。」
『星斗愛してるよ…
シャワーして眠ろうか。』
「ん。栄醐。連れてって…。」
星斗を横抱きにして
栄醐はシャワールームに向かった。
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