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雨気
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「う、わぁぁぁぁ!」
目を覚ました星斗は
思わず叫びもがいた。
目の前にあの咲鞍とかいう
得体の知れない男の顔があって
しかもじっとこちらを
見つめている。
それにまた抱きしめられているのだ。
「な、な、な…」
『起きた?だいぶ痛み
マシになったんじゃない?』
「…んあ、はい…。あの…えっと…
な、んで…」
『なんでこんなふうに
抱きしめてるのか?って?』
「離、していただけると…」
『離したくない、って言ったら?』
「ひぇぇぇっ…なん、でっ!」
『…。ごめん。悪かった。
離す、よ。あまりに可愛くて…』
栄醐は悲しそうな顔をして
起き上がった。
「な…。何度も言うように
僕、男ですし…」
『可愛いと思うのに性別関係なくない?』
「…。助けていただいたのは
ありがとうございます。
治療費のことは…また働いて
お返しするので少し
待ってもらえませんか。
僕、あれが全財産で。」
テーブルに置いてあるお金を
指差す星斗。
『…それなら。俺のとこで
仕事しない?』
「僕は中卒だし病院では
働けないと思います。」
『いや。ここにいるのが仕事。
この部屋でとりあえず1ヶ月
暮らすこと。これが仕事だ。』
「そんな仕事、あるわけ
ないじゃないですか。
金持ちの道楽みたいなのに
つきあっていられないんです!
それにさっきみたいなことも
ごめんです。」
『………………。
じゃあ今すぐ治療費払って。』
「そ!そんな…。」
『ここに1ヶ月暮らすこと。
それで治療費はチャラに
してあげる。』
「んなっ!そ、そんなの!
監禁、脅迫じゃないですか!」
『…むぅ~。この1ヶ月、俺は
君に一切触れない。
それでいい?』
「…なんの意味があるんですか?
こんなこと…あなたになんの
得があるんですか?」
『俺の癒し。』
「ペットか何かと思ってます?」
『とにかく。ここに1ヶ月
いるか治療費を今すぐ払うか。』
「………。わかりましたよ。
いりゃーいいんでしょ。
僕は本当にツイてない…
もう、なんでもいいですよ…」
『やった!よし!さすが俺!
めちゃくちゃツイてる!』
なにやらガッツポーズまで決めて
喜んでいる男を星斗は
諦めに似た感情で見やった。
「…………………。それで?
どうすればいい、んですか?」
『言葉通り。とりあえず1ヶ月
ここで俺と暮らすだけ。
条件はひとつ。
部屋から出ないこと。』
「本当にそれだけでいいんですか?」
『ああ。食事は俺が毎食ここへ
運んでくるから。
俺が一緒に食べられる時は
一緒に食べる。それから。
俺からは絶対に君には触らない。OK?』
「…。は、はい。」
『あ、あと。名前、教えて?』
「…栗山星斗です。
食べる栗に山
北斗七星の星と斗、です。」
『星斗…。いい名前だ…
イメージ通り~』
「どんなイメージなんですか…」
『儚い感じ…』
こちらを見つめ語尾にハートが
ついているかのような甘い声で
そんなことを言ってくる男に
ひきつつ星斗は聞いた。
「なんで…僕なんかにそんな…?
あなただったら女の10人や20人
すぐでしょ?」
『…それってなに?俺の事
カッコイイと思ってくれてるの?』
「…ま、まぁ…。す、すごく
綺麗な顔だし医者なんだったら
モテる、でしょう?」
『まぁな。それは否定しない。』
「…じゃあなん、で…?
僕なんか貧祖だしチビだし
顔もよくないし。」
『そんなこと言うなよ…
君はスレンダーですべすべの肌で
とても可愛い顔をしてる。
俺の天使…』
「っつ…。」
星斗はあまりにもの甘い声に
のどをつまらせた。
『嬉しい…君ととりあえず
1ヶ月一緒にいられる…』
「とりあえず、とりあえずって
言いますけどきっかり1ヶ月で
出ていきますからね?」
『まぁまぁ、それは置いといて。
ああ~君となにを食べよう…。
あ、なんか嫌いなものとか
食べられないものある?』
「さぁ…あんまりいいもの
食べたことないので。
たいがいパンとかおにぎりとか。」
『じゃあ!いろいろ美味しいものを
教えてあげる!』
「いや、やめてください…。
質素な食事に戻れなくなったら
どうするんですか!」
『それが狙い!』
満面の笑みでそう告げる
端正な顔は星斗には
悪魔のように見えた。
でもどこか憎めない笑顔を
恨めしい思いで眺める。
(もう…開き直るしかない…)
星斗は覚悟をきめた。
『今日の朝御飯はクロワッサンを
買ってきたよ~これうまいんだ!
星斗に食べさせたくて…
コーヒーは飲める?』
「………あ、はい。くろ…なんとかって
なんです、か?」
『クロワッサン食べたことない?
食べてみー。うまいから。
腹へっただろう。はい、コーヒー。
コンビニのだけど。
あー星斗がいるなら
コーヒーマシン用意しようかな~
うひー嬉しい…』
「………。変態、なんです、か?
それかよっぽどヒマと金が
あるんですか?」
『ん~ヒマ、ではない。
仕事は腐るほどある。』
「じゃあ、こんなとこで
こんなことしてる時間
ないんじゃ?」
『それがね…俺。副院長だからさ。
なんとかなっちゃうのよ…』
「ふくいんちょう…」
『そ、偉いの。親が。』
「…お、や?」
『うん。親が院長だから。
この病院の持ち主だから。
そこに生まれたから。
俺が偉い訳じゃないの。』
「…でも、あなたが跡取り
なんですよね?なら偉いんじゃ
ないですか?」
『いいや。俺、特別、頭が
いいわけではないし。
跡継ぐときは他の人に
院長やってもらう。
丸投げスタイル。
だって。俺が院長って
患者さん死なせそうでしょ。』
「………確かに。」
『ん?』
「あ…。」
星斗は慌ててブンブンと首をふる。
『か、可愛い…』
「!んな…。」
『ほらほら、食べて!
クロワッサン。』
不審そうな目で栄醐を見やり
クロワッサンを掴んで
食べようとする星斗。
その手を栄醐が制した。
『食べる前には?』
「?」
『食べる前に言うことあるでしょ?』
「な、に言うんですか?」
『家や学校で習ったでしょ?』
「?」
『ちょ…まさか…。』
「家なんて誰もいないし
学校でも弁当とか持って
行けないからみんなと
食べたことなんてないし。」
『はぁ?なにそれ?
…これは俺が育て直さないと、だな…。
いい?食べる前はいただきます。
食べ終わったらごちそうさま。
これが常識、だよ。
食べるってね、命をいただく
ことだから。だから食べ物に
感謝するんだよ。』
「か、んし、ゃ…いのちをいただ、く?」
『ああ。こうして手を
合わせるんだ。いただきます。』
星斗は素直に手を合わせた。
「いただ、きま、す。」
『よし。いいこ。……おっ、と。』
頭を撫でようとして
触らない約束をしたことを
思い出した栄醐は慌てて
手をひっこめる。
星斗はクロワッサンを口にした。
「…!な、にこれ……」
『うまいだろう?』
コクッと頷く星斗。
あっという間に1個を完食した。
『もう1個食べな。』
「い、らない。」
首をふりコーヒーをがぶ飲みして
星斗は「ご、ち…?」と
栄醐を見る。
『ごちそうさまでした。』
「ご、ちそうさま、でした。」
『ちゃんと言えた。偉いぞ、星斗。』
「………。」
タオルケットにくるまり
ソファにうずくまる星斗に
仕事ちょっと行ってくるから、と
栄醐は白衣を着て外へ出た。
(あの子は…どんな育ちかたを
したんだ…劣悪な中でも
あんなに素直で…いい子なんて…。)
星斗の様子は栄醐の
庇護欲をかきたてる。
『よし、いろいろ買い物だ。』
ひとりごち、副院長室へと飛び込んだ。
目を覚ました星斗は
思わず叫びもがいた。
目の前にあの咲鞍とかいう
得体の知れない男の顔があって
しかもじっとこちらを
見つめている。
それにまた抱きしめられているのだ。
「な、な、な…」
『起きた?だいぶ痛み
マシになったんじゃない?』
「…んあ、はい…。あの…えっと…
な、んで…」
『なんでこんなふうに
抱きしめてるのか?って?』
「離、していただけると…」
『離したくない、って言ったら?』
「ひぇぇぇっ…なん、でっ!」
『…。ごめん。悪かった。
離す、よ。あまりに可愛くて…』
栄醐は悲しそうな顔をして
起き上がった。
「な…。何度も言うように
僕、男ですし…」
『可愛いと思うのに性別関係なくない?』
「…。助けていただいたのは
ありがとうございます。
治療費のことは…また働いて
お返しするので少し
待ってもらえませんか。
僕、あれが全財産で。」
テーブルに置いてあるお金を
指差す星斗。
『…それなら。俺のとこで
仕事しない?』
「僕は中卒だし病院では
働けないと思います。」
『いや。ここにいるのが仕事。
この部屋でとりあえず1ヶ月
暮らすこと。これが仕事だ。』
「そんな仕事、あるわけ
ないじゃないですか。
金持ちの道楽みたいなのに
つきあっていられないんです!
それにさっきみたいなことも
ごめんです。」
『………………。
じゃあ今すぐ治療費払って。』
「そ!そんな…。」
『ここに1ヶ月暮らすこと。
それで治療費はチャラに
してあげる。』
「んなっ!そ、そんなの!
監禁、脅迫じゃないですか!」
『…むぅ~。この1ヶ月、俺は
君に一切触れない。
それでいい?』
「…なんの意味があるんですか?
こんなこと…あなたになんの
得があるんですか?」
『俺の癒し。』
「ペットか何かと思ってます?」
『とにかく。ここに1ヶ月
いるか治療費を今すぐ払うか。』
「………。わかりましたよ。
いりゃーいいんでしょ。
僕は本当にツイてない…
もう、なんでもいいですよ…」
『やった!よし!さすが俺!
めちゃくちゃツイてる!』
なにやらガッツポーズまで決めて
喜んでいる男を星斗は
諦めに似た感情で見やった。
「…………………。それで?
どうすればいい、んですか?」
『言葉通り。とりあえず1ヶ月
ここで俺と暮らすだけ。
条件はひとつ。
部屋から出ないこと。』
「本当にそれだけでいいんですか?」
『ああ。食事は俺が毎食ここへ
運んでくるから。
俺が一緒に食べられる時は
一緒に食べる。それから。
俺からは絶対に君には触らない。OK?』
「…。は、はい。」
『あ、あと。名前、教えて?』
「…栗山星斗です。
食べる栗に山
北斗七星の星と斗、です。」
『星斗…。いい名前だ…
イメージ通り~』
「どんなイメージなんですか…」
『儚い感じ…』
こちらを見つめ語尾にハートが
ついているかのような甘い声で
そんなことを言ってくる男に
ひきつつ星斗は聞いた。
「なんで…僕なんかにそんな…?
あなただったら女の10人や20人
すぐでしょ?」
『…それってなに?俺の事
カッコイイと思ってくれてるの?』
「…ま、まぁ…。す、すごく
綺麗な顔だし医者なんだったら
モテる、でしょう?」
『まぁな。それは否定しない。』
「…じゃあなん、で…?
僕なんか貧祖だしチビだし
顔もよくないし。」
『そんなこと言うなよ…
君はスレンダーですべすべの肌で
とても可愛い顔をしてる。
俺の天使…』
「っつ…。」
星斗はあまりにもの甘い声に
のどをつまらせた。
『嬉しい…君ととりあえず
1ヶ月一緒にいられる…』
「とりあえず、とりあえずって
言いますけどきっかり1ヶ月で
出ていきますからね?」
『まぁまぁ、それは置いといて。
ああ~君となにを食べよう…。
あ、なんか嫌いなものとか
食べられないものある?』
「さぁ…あんまりいいもの
食べたことないので。
たいがいパンとかおにぎりとか。」
『じゃあ!いろいろ美味しいものを
教えてあげる!』
「いや、やめてください…。
質素な食事に戻れなくなったら
どうするんですか!」
『それが狙い!』
満面の笑みでそう告げる
端正な顔は星斗には
悪魔のように見えた。
でもどこか憎めない笑顔を
恨めしい思いで眺める。
(もう…開き直るしかない…)
星斗は覚悟をきめた。
『今日の朝御飯はクロワッサンを
買ってきたよ~これうまいんだ!
星斗に食べさせたくて…
コーヒーは飲める?』
「………あ、はい。くろ…なんとかって
なんです、か?」
『クロワッサン食べたことない?
食べてみー。うまいから。
腹へっただろう。はい、コーヒー。
コンビニのだけど。
あー星斗がいるなら
コーヒーマシン用意しようかな~
うひー嬉しい…』
「………。変態、なんです、か?
それかよっぽどヒマと金が
あるんですか?」
『ん~ヒマ、ではない。
仕事は腐るほどある。』
「じゃあ、こんなとこで
こんなことしてる時間
ないんじゃ?」
『それがね…俺。副院長だからさ。
なんとかなっちゃうのよ…』
「ふくいんちょう…」
『そ、偉いの。親が。』
「…お、や?」
『うん。親が院長だから。
この病院の持ち主だから。
そこに生まれたから。
俺が偉い訳じゃないの。』
「…でも、あなたが跡取り
なんですよね?なら偉いんじゃ
ないですか?」
『いいや。俺、特別、頭が
いいわけではないし。
跡継ぐときは他の人に
院長やってもらう。
丸投げスタイル。
だって。俺が院長って
患者さん死なせそうでしょ。』
「………確かに。」
『ん?』
「あ…。」
星斗は慌ててブンブンと首をふる。
『か、可愛い…』
「!んな…。」
『ほらほら、食べて!
クロワッサン。』
不審そうな目で栄醐を見やり
クロワッサンを掴んで
食べようとする星斗。
その手を栄醐が制した。
『食べる前には?』
「?」
『食べる前に言うことあるでしょ?』
「な、に言うんですか?」
『家や学校で習ったでしょ?』
「?」
『ちょ…まさか…。』
「家なんて誰もいないし
学校でも弁当とか持って
行けないからみんなと
食べたことなんてないし。」
『はぁ?なにそれ?
…これは俺が育て直さないと、だな…。
いい?食べる前はいただきます。
食べ終わったらごちそうさま。
これが常識、だよ。
食べるってね、命をいただく
ことだから。だから食べ物に
感謝するんだよ。』
「か、んし、ゃ…いのちをいただ、く?」
『ああ。こうして手を
合わせるんだ。いただきます。』
星斗は素直に手を合わせた。
「いただ、きま、す。」
『よし。いいこ。……おっ、と。』
頭を撫でようとして
触らない約束をしたことを
思い出した栄醐は慌てて
手をひっこめる。
星斗はクロワッサンを口にした。
「…!な、にこれ……」
『うまいだろう?』
コクッと頷く星斗。
あっという間に1個を完食した。
『もう1個食べな。』
「い、らない。」
首をふりコーヒーをがぶ飲みして
星斗は「ご、ち…?」と
栄醐を見る。
『ごちそうさまでした。』
「ご、ちそうさま、でした。」
『ちゃんと言えた。偉いぞ、星斗。』
「………。」
タオルケットにくるまり
ソファにうずくまる星斗に
仕事ちょっと行ってくるから、と
栄醐は白衣を着て外へ出た。
(あの子は…どんな育ちかたを
したんだ…劣悪な中でも
あんなに素直で…いい子なんて…。)
星斗の様子は栄醐の
庇護欲をかきたてる。
『よし、いろいろ買い物だ。』
ひとりごち、副院長室へと飛び込んだ。
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