上 下
94 / 98
LOTUS FLOWER~ふたたびの運命~外伝

はじめさんがほしい!⑧

しおりを挟む
はじめ泰輔たいすけが降り立ったのは
イルミネーションが有名な
観光地だった。









煌びやかなイルミネーションの中を
2人は寄り添って歩く。








はじめ泰輔たいすけの手を握り
自分のパーカーのポケットの
中へと入れて微笑んだ。











「は、はじめさんっ…いい、の?」









「ん?…あぁ。みんな他の人の
ことなんて見てないさ…
俺も…泰輔たいすけしか見えない…。」










はじめさんっ…」









ぎゅっと手を握りはじめにくっつく泰輔たいすけ









泰輔たいすけ。イルミネーション
綺麗だな…俺、自分の人生で
こんな日がくるなんて
思ってもみなかった。

さみしく1人生きて
死んでいくもんだと思ってた。

だから…泰輔たいすけがいて
家族にしてもらって…。

今の幸せが時々信じられない。
なんだか夢の中のようで
ふわふわしてるよ。

でもこうして泰輔たいすけの手を
握ると隣に泰輔たいすけがいてくれるって
実感する。俺本当に嬉しいんだ。

泰輔たいすけありがとう。
俺に光をくれて。

……………愛してるよ。」










はじめさん…。僕もはじめさんを
愛してる。ずっと。永遠に。

また生まれ変わってもはじめさんと
ずっと一緒にいたい。

ありがとうはじめさん。」










泰輔たいすけ。写真撮ろうか。」









2人は撮影スポットで
ツーショットを自撮りした。









「これ。僕たちの1枚目だね。
これから増えていくね!

たくさん、撮ろう!」








泰輔たいすけの満面の笑顔に
はじめは、はにかんで頷く。









はじめさんの笑顔…
その照れたような
恥ずかしそうな顔が
とても好き…。」









泰輔たいすけはそう言って
パシャパシャとはじめを撮る。










「や、やめて…ハズイ………
ね、泰輔たいすけ。ほら、一緒。」









ぐっと泰輔たいすけの肩を
抱き寄せるはじめ









「わ!ふふふ!はじめさんっ!」









泰輔たいすけはじめの頬に
ちゅっとキスをした。










「ん!たいす、け…ハァ…
行こう、か。もう、俺…。」










「!………………ん。」





















ホテルにチェックインして
部屋に入りドアを閉めると
同時に2人はお互いを
貪るようにキスを繰り返す。








キスの合間にはじめのパーカーを
脱がせパンツをおろす泰輔たいすけ









そして自分も脱ぎ2人とも
一糸まとわぬ姿になった。










「んんっ…んっ…ふぅ…
あ………あ、ん、ぅぅ、っあ…
はじめさんっ…シャワー…」









はじめの手をひいて連れてゆき
ユニットバスの湯船に立たせて
泰輔たいすけはシャワーを出した。








その間も背中にはじめから
キスの雨が降る。







あたたかなお湯が2人にかかった。
体を洗いながら微笑みあう。











泰輔たいすけ…。」








見つめあい舌を絡ませながら
吸いあってはじめ泰輔たいすけ
胸の突起に手を這わせる。










「んっ!あ!ダメ…
は、あ…ん、や…あん……っ!」










初めての突起への刺激に
泰輔たいすけは身震いした。









はじめは突起を指ではじき
クリクリと弄る。








「あん…や……な、んでっ…
女の、子じゃないの、にっ
僕っ…あ!あ、やっ!
こ、んなにきもちい、っのっ…
なんでっ!知らな…っ、あ!」









はじめの唇が首筋に降りて
泰輔たいすけは熱い息を吐く。









泰輔たいすけ…ピンクでとても綺麗だ…」









そう言うとはじめ泰輔たいすけ
突起に舌を這わせる。
荒い息を吐きながらぬろぬろと
舐めて突起を弄んだ。










「んあっ!は、あ!あっ…や!」









立っていられずに壁に
背中をもたせかけ手をついた。









「ハァハァ…泰輔たいすけ泰輔たいすけ
たいす…け………」











「あ、あ…あぁぁ!」











ビクビクと体を痙攣させて
泰輔たいすけは白濁を飛ばして果てる。









「…っつ………はじめさ………」









泰輔たいすけは湯船に半ば
脱力するように座り込み
はじめの中心を咥えた。









夢中で手で扱き先端を食んで
ぎこちなく舐める。









「んああっ…泰輔たいすけっ!

ちょ、な…!あぁ…っ!
は…あっ、あ!ぅっ…はぁ!

あ、も、ダメっ!
く、ち離し、てっ!泰輔たいすけ泰輔たいすけ

無理っ、ううぅっ!」









泰輔たいすけは口中にはじめ
白濁を受けた。

勢いのあるそれは泰輔たいすけ
喉奥を叩きつけ思わず咳き込む。









「ンゴホッ…ん…ぐっ…」









泰輔たいすけっ!飲むなっ…
吐き出すんだ…」









泰輔たいすけは首をふる。









「…………ぉむ。」









「ダメだ。出せ。」









はじめは無理やり泰輔たいすけ
口をあけ吐き出させた。










「…ごほっごほ…はじめさんの……
飲み、たかっ、た…。」









「ダメだ。これからも絶対に
飲ませない。」









「な、…でっ!飲み、たいっ…」










「バカ!具合悪くなったら
どうするんだよ!
俺の大事な泰輔たいすけ
そんな思いさせたくない…」









「っく………はじめさ………ぁぁぁん…」










「さ、口ゆすいで。
ベッド行こう。ちょっと休も。」










言われるがままに口をゆすぎ
ベッドまで連れてこられた
泰輔たいすけはじめに抱き込まれる。










体を密着させ頭を撫で
背中を撫でて落ち着くまで
ずっと優しく抱きしめていた。










「………はじめさん…僕…
じゅ、ん、びしてくるから…
待っ、てて、くれ、る?」









「うん。待ってるから…
ゆっくりでいいよ。
焦らなくていいからね…
ダメだったらダメで
いいから、ね。」









はじめさ…あ、りがと…。

僕、がんばるから…
あの、これ…聴いてて。」









泰輔たいすけはスマホに
イヤホンをつけて差し出した。






 

「僕の好きな曲を
集めておいたから…
聴いてみて欲しいし…
あの、その…準備の時の音。
聞かれたくない、の。」





 




「………わかった。無理するなよ。
がんばらなくていいよ。」






 



泰輔たいすけは首をふる。








「僕はっ!はじめさんと
ひとつになりたいんだ!
だからっ!だから………
ヒィック…グズッ………

無理しないでなんて言わないで…」









泰輔たいすけ…。わかった。
待ってる。俺も泰輔たいすけの中に
入りたい…。だから…」










「うん!うん!待ってて!
それ聴いててよ!
様子見に来たりしないでね!
恥ずかしいからっ!」











泰輔たいすけは駆けていった。








その後ろ姿を見ながらはじめ
火照った体をもて余しつつ
イヤホンを耳に入れた。




















トイレに入った泰輔たいすけ
恐怖に震える手で彩明あやあき
教えてもらったものを
取り出した。

いわゆる浣腸のような容器だ。

お湯を入れナカを洗ってから出す。
それを繰り返すのだ。








(出てくるものが透明に………
綺麗になったら…はじめさんと……。)











泰輔たいすけはこの日が決まった時から
食事にも気をつけてきた。









ごくり、と恐怖を飲み込んで
準備を始める。



























はじめはイヤホンで音楽を聴きながら
泰輔たいすけが気になって
しかたがなかった。









(でも…見に来ないでって
言ってたし…。)










心配で血の気がひいてくる。









倒れてやしないか…
泣いてやしないか…
ベッドの上でひとり
おろおろするはじめ










「はぁぁ…」








ため息をつきうつ伏せに転がる。




















パッと室内照明が暗くなり
スルン、と泰輔たいすけがベッドに
潜り込んできた。









はじめは慌てて
イヤホンをはずす。








はじめさ…お待た、せ…。」









ぎゅうう、とはじめに抱きついた
泰輔たいすけはシャワーを浴びてきたせいか
上気してあたたかく
吐息も熱かった。









はじめは愛おしさが
溢れて涙を流す。










「っう…泰輔たいすけ泰輔たいすけ…ぅぅっ…」










はじめさん泣かないで…笑って…」












何度も泰輔たいすけの頭を撫で
きつく抱きしめるはじめ








そして髪、額、鼻へと
優しくそっとキスをし
唇を食んだ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

尻で卵育てて産む

高久 千(たかひさ せん)
BL
異世界転移、前立腺フルボッコ。 スパダリが快楽に負けるお。♡、濁点、汚喘ぎ。

風邪をひいてフラフラの大学生がトイレ行きたくなる話

こじらせた処女
BL
 風邪でフラフラの大学生がトイレに行きたくなるけど、体が思い通りに動かない話

近親相姦メス堕ちショタ調教 家庭内性教育

オロテンH太郎
BL
これから私は、父親として最低なことをする。 息子の蓮人はもう部屋でまどろんでいるだろう。 思えば私は妻と離婚してからというもの、この時をずっと待っていたのかもしれない。 ひそかに息子へ劣情を向けていた父はとうとう我慢できなくなってしまい…… おそらく地雷原ですので、合わないと思いましたらそっとブラウザバックをよろしくお願いします。

男色医師

虎 正規
BL
ゲイの医者、黒河の毒牙から逃れられるか?

膀胱を虐められる男の子の話

煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ 男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話 膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)

壁穴奴隷No.19 麻袋の男

猫丸
BL
壁穴奴隷シリーズ・第二弾、壁穴奴隷No.19の男の話。 麻袋で顔を隠して働いていた壁穴奴隷19番、レオが誘拐されてしまった。彼の正体は、実は新王国の第二王子。変態的な性癖を持つ王子を連れ去った犯人の目的は? シンプルにドS(攻)✕ドM(受※ちょっとビッチ気味)の組合せ。 前編・後編+後日談の全3話 SM系で鞭多めです。ハッピーエンド。 ※壁穴奴隷シリーズのNo.18で使えなかった特殊性癖を含む内容です。地雷のある方はキーワードを確認してからお読みください。 ※No.18の話と世界観(設定)は一緒で、一部にNo.18の登場人物がでてきますが、No.19からお読みいただいても問題ありません。

嫌がる繊細くんを連続絶頂させる話

てけてとん
BL
同じクラスの人気者な繊細くんの弱みにつけこんで何度も絶頂させる話です。結構鬼畜です。長すぎたので2話に分割しています。

【R18】孕まぬΩは皆の玩具【完結】

海林檎
BL
子宮はあるのに卵巣が存在しない。 発情期はあるのに妊娠ができない。 番を作ることさえ叶わない。 そんなΩとして生まれた少年の生活は 荒んだものでした。 親には疎まれ味方なんて居ない。 「子供できないとか発散にはちょうどいいじゃん」 少年達はそう言って玩具にしました。 誰も救えない 誰も救ってくれない いっそ消えてしまった方が楽だ。 旧校舎の屋上に行った時に出会ったのは 「噂の玩具君だろ?」 陽キャの三年生でした。

処理中です...