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手紙(アキ)
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アキが俊詩の家から
自分の部屋に帰ってきたのは
5時半を少しまわった
ところだった。
(この部屋の目覚まし時計が
鳴るのは7時。
あと1時間以上、ある。)
アキはいつものように
ベッドの上に脱ぎ捨てられた
パジャマに着替え
服と電源を切ったスマホを
本棚の奥の隠し扉の中へと
入れ鍵をかけた。
鍵の隠し場所は観葉植物の
鉢の中だ。
机に座り
コンビニで買ってきた
ノートとボールペンを出す。
「ふー。」
(いざ、となると
覚悟が揺らぐ。
もしシュンに
会えなくなったら
どうしよう…。
でも、それでも。
やるしかない。
この状態はやっぱり
よくない。
シュンのためにも
ボクのためにも…
そして。あいつのためにも。)
ノートをひらく。
アキだよ。久しぶりだね。
キミはもう…
気づいているよね…
また、ボクがいること。
あの時以来、だよね。
ボクたちが
コミュニケーション
するの。
あの記憶をキミは
思い出したくないと
思う。
ボクももう出てくる
つもりはなかったんだ。
でも。あの人にどうしても
会いたくなった。
わかるだろう?
誰のことか。
キミが行動に
うつさないから…
ボクはやっぱり
出てきてしまった。
そして、会ったんだよ。
あの人に。
あの人も
思い出してくれた。
ボクはあの人と
一緒にいたい。
だから…。こうしてキミに
手紙を書いています。
お願い。
あの人と一緒にいさせて。
そのための方法が
ボクにはわからない。
だからキミに頼みます。
お願いだから…。
方法を考えて!
ボクとキミが共存できる
方法を。
あの時、ボクがいて
キミは助かったでしょう?
そのかわりとは
言わないけど…
本当にボクの頼みを
聞いて欲しいんだ。
あの人の名前は
神田俊詩
そこまで書いてアキはベッドに倒れるようにダイブした。
自分の部屋に帰ってきたのは
5時半を少しまわった
ところだった。
(この部屋の目覚まし時計が
鳴るのは7時。
あと1時間以上、ある。)
アキはいつものように
ベッドの上に脱ぎ捨てられた
パジャマに着替え
服と電源を切ったスマホを
本棚の奥の隠し扉の中へと
入れ鍵をかけた。
鍵の隠し場所は観葉植物の
鉢の中だ。
机に座り
コンビニで買ってきた
ノートとボールペンを出す。
「ふー。」
(いざ、となると
覚悟が揺らぐ。
もしシュンに
会えなくなったら
どうしよう…。
でも、それでも。
やるしかない。
この状態はやっぱり
よくない。
シュンのためにも
ボクのためにも…
そして。あいつのためにも。)
ノートをひらく。
アキだよ。久しぶりだね。
キミはもう…
気づいているよね…
また、ボクがいること。
あの時以来、だよね。
ボクたちが
コミュニケーション
するの。
あの記憶をキミは
思い出したくないと
思う。
ボクももう出てくる
つもりはなかったんだ。
でも。あの人にどうしても
会いたくなった。
わかるだろう?
誰のことか。
キミが行動に
うつさないから…
ボクはやっぱり
出てきてしまった。
そして、会ったんだよ。
あの人に。
あの人も
思い出してくれた。
ボクはあの人と
一緒にいたい。
だから…。こうしてキミに
手紙を書いています。
お願い。
あの人と一緒にいさせて。
そのための方法が
ボクにはわからない。
だからキミに頼みます。
お願いだから…。
方法を考えて!
ボクとキミが共存できる
方法を。
あの時、ボクがいて
キミは助かったでしょう?
そのかわりとは
言わないけど…
本当にボクの頼みを
聞いて欲しいんだ。
あの人の名前は
神田俊詩
そこまで書いてアキはベッドに倒れるようにダイブした。
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