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再会
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コンコンコン。
玄関のドアを控えめに叩く音がする。
「…アキ?」
「ん。」
「今、あける。」
俊詩は深呼吸してドアを開ける。
アキは思ったより身長があった。
俊詩より少し高い。
テロンとしたオーバーサイズの
シャツを着て細身のパンツに
スニーカーといういでたちだ。
髪は目の上まで全部おりていて
大きな目が見えていた。
赤い唇も目立つ。
「…入れよ。」
俊詩はそう言うと
アキの手を引っ張った。
「あ!」
アキは玄関の段差に足を取られ
俊詩に抱きつく形になって倒れ込む。
俊詩は体中が
電気が走ったように痺れた。
「ハァ、ハア…アキ。」
アキは俊詩の両頬に手をやる。
(身長のわりに小さな手…)
そして俊詩の唇を貪るように吸った。
最初こそ目を見開き
固まっていた俊詩だったが
アキの舌を受け入れこたえる。
「ん…んんっ…んはっ…ん…」
「ぅ、うくっ…はっ…あ…」
長い長いキスの後
ようやくアキはくちびるを離した。
「ハァハアハァ、ハァハア。アキ…」
「としふ…」
「いや、違う。前のように呼んで。」
「思い出したの?」
「あぁ。今。」
「ほんとぉに思い出したの?」
「あぁ。アキ…。
俺は……………………………
シュン、だろ。」
「シュン!!」
アキは思い切り抱きつく。
「ああ!逢いたかった!
シュン!シュン!!」
「アキ…。」
また濃厚なキスを交わす2人。
そのまま相手を
飲み込んでしまうか、というほどの
熱く、長く、切ないキスをした。
2人の頬には止むことなく涙が伝う。
「どれだけ逢いたかったか!
シュン…。」
「俺も何かわからないながらも
半分を探していた、そんな気がする。
アキ。おまえは俺の半分だ。」
「やっぱり本当にシュンだ。
よくそう言ってた。」
「アキ」「シュン」
しか、と抱き合い
お互いのぬくもりを確かめ合う。
「シュン…シュンのが当たってる。」
「アキ、お前のもな。」
ふふふっと笑うアキ。
「シュン。ごめん。
今日は最後までできないんだけど。」
「……………。無理強いしない。」
「次は絶対にひとつになろう。
シュン。」
「ああ。今日は…
こうしてもいいだろ?」
アキの股間に手をやる。
「よくこうした、よな。」
「シュン。本当に…
思い出してくれたんだね…」
お互いに服を脱がせあって
生まれたままの姿になる。
「シュンの形。」
「え?それも一緒?」
「ほら、ボクのも。ね。」
「見覚えがある、よ。思い出した。
ここに俺がつけたキズがある。
あん時はごめん。俺が歯を立てて…」
「これ、シュンの跡だったんだ…。
なんでこんなとこに
シミがあるのか、と思ってた。
くふふ…シュンは
ヤキモチ妬きだったからね。」
「お前は…アキは…ここが1番感じた。」
すでに勃起している
アキのものをそっと包み
アキの先端の孔を人差し指で弄る。
「ああああっ!」
とたんに蜜液が溢れる。
その蜜を絡め取るように
ぐりっと先端を擦る。
「んあぁっ!」
また蜜液がドッと出た。
その蜜を潤滑油に
また孔をくりくりと弄ぶ。
そしてすべてを包み動かす。
「はぁぁ!ん、ん、あ!あん!あぁ…」
クチュクチュ、という水音と
アキの喘ぎ声がひびく。
「あ!はっ!ああっ!あ!
ああん!ハァハア…
シュンは…んあぁっ…こ、こ…」
アキの手が伸びる。
シュンの裏筋をそっとなぞる。
「う!ううっ!はぁ!はっ…」
先走りがアキの手を汚す。
蜜を手に塗りつけ
アキはシュンの根元から先端まで
優しく撫であげ撫で下ろし
それを繰り返す。
「あ、はぁ!ううっ!う、あ…ん!」
2人は夢中で相手のものを
愛撫し汗まみれになって快楽を貪る。
「…シュン。もう…………」
「俺も。」
より激しく2人は手を動かし
「あぁぁ!」「うぅ!」と
同時に果てた。
白濁が飛び散り2人の欲望が交ざる。
アキはぺと、っとくっついてくる。
俊詩は迷わずきつく抱きしめた。
「…俺、本当はさ。
寺でつけてもらった名前は
俊詩だったんだ。
母親が「トシくん」と呼びたいって
きかなくて親父は根負けして
(としふみ)と読ませた。
後から考えたらそれは
不倫相手の名前だった…んだけどな…」
「…シュン。…でも。
ボクはお母さんに感謝する。
シュンを産み落としてくれて。
ありがとう…」
「アキ…。」
そっと俊詩はアキにキスをする。
「シュン…。ありがとう。
もう、帰らなきゃ。」
「もう?」
俊詩が時計を見ると5時だった。
「シャワー、していけば?」
「うん、ありがとう。」
「はい、タオル。」
ニコ、と笑って
俊詩の指さす先のシャワールームへ
消えたアキ。
俊詩は急に力が抜け座り込んだ。
そしてそのまま眠ってしまった。
目を覚ますと6時半。
アキが毛布をかけてくれていた。
「…アキ!!」
急いでシャワールームへ行くが
やはりもういなかった。
スマホを見ると
アキからのLINEが来ていた。
5時40分。
【【シュン。ありがとう。
本当に嬉しかった。また連絡する。】】
(アキ……………。)
俊詩はふらふら、と
シャワールームへ向かった。
玄関のドアを控えめに叩く音がする。
「…アキ?」
「ん。」
「今、あける。」
俊詩は深呼吸してドアを開ける。
アキは思ったより身長があった。
俊詩より少し高い。
テロンとしたオーバーサイズの
シャツを着て細身のパンツに
スニーカーといういでたちだ。
髪は目の上まで全部おりていて
大きな目が見えていた。
赤い唇も目立つ。
「…入れよ。」
俊詩はそう言うと
アキの手を引っ張った。
「あ!」
アキは玄関の段差に足を取られ
俊詩に抱きつく形になって倒れ込む。
俊詩は体中が
電気が走ったように痺れた。
「ハァ、ハア…アキ。」
アキは俊詩の両頬に手をやる。
(身長のわりに小さな手…)
そして俊詩の唇を貪るように吸った。
最初こそ目を見開き
固まっていた俊詩だったが
アキの舌を受け入れこたえる。
「ん…んんっ…んはっ…ん…」
「ぅ、うくっ…はっ…あ…」
長い長いキスの後
ようやくアキはくちびるを離した。
「ハァハアハァ、ハァハア。アキ…」
「としふ…」
「いや、違う。前のように呼んで。」
「思い出したの?」
「あぁ。今。」
「ほんとぉに思い出したの?」
「あぁ。アキ…。
俺は……………………………
シュン、だろ。」
「シュン!!」
アキは思い切り抱きつく。
「ああ!逢いたかった!
シュン!シュン!!」
「アキ…。」
また濃厚なキスを交わす2人。
そのまま相手を
飲み込んでしまうか、というほどの
熱く、長く、切ないキスをした。
2人の頬には止むことなく涙が伝う。
「どれだけ逢いたかったか!
シュン…。」
「俺も何かわからないながらも
半分を探していた、そんな気がする。
アキ。おまえは俺の半分だ。」
「やっぱり本当にシュンだ。
よくそう言ってた。」
「アキ」「シュン」
しか、と抱き合い
お互いのぬくもりを確かめ合う。
「シュン…シュンのが当たってる。」
「アキ、お前のもな。」
ふふふっと笑うアキ。
「シュン。ごめん。
今日は最後までできないんだけど。」
「……………。無理強いしない。」
「次は絶対にひとつになろう。
シュン。」
「ああ。今日は…
こうしてもいいだろ?」
アキの股間に手をやる。
「よくこうした、よな。」
「シュン。本当に…
思い出してくれたんだね…」
お互いに服を脱がせあって
生まれたままの姿になる。
「シュンの形。」
「え?それも一緒?」
「ほら、ボクのも。ね。」
「見覚えがある、よ。思い出した。
ここに俺がつけたキズがある。
あん時はごめん。俺が歯を立てて…」
「これ、シュンの跡だったんだ…。
なんでこんなとこに
シミがあるのか、と思ってた。
くふふ…シュンは
ヤキモチ妬きだったからね。」
「お前は…アキは…ここが1番感じた。」
すでに勃起している
アキのものをそっと包み
アキの先端の孔を人差し指で弄る。
「ああああっ!」
とたんに蜜液が溢れる。
その蜜を絡め取るように
ぐりっと先端を擦る。
「んあぁっ!」
また蜜液がドッと出た。
その蜜を潤滑油に
また孔をくりくりと弄ぶ。
そしてすべてを包み動かす。
「はぁぁ!ん、ん、あ!あん!あぁ…」
クチュクチュ、という水音と
アキの喘ぎ声がひびく。
「あ!はっ!ああっ!あ!
ああん!ハァハア…
シュンは…んあぁっ…こ、こ…」
アキの手が伸びる。
シュンの裏筋をそっとなぞる。
「う!ううっ!はぁ!はっ…」
先走りがアキの手を汚す。
蜜を手に塗りつけ
アキはシュンの根元から先端まで
優しく撫であげ撫で下ろし
それを繰り返す。
「あ、はぁ!ううっ!う、あ…ん!」
2人は夢中で相手のものを
愛撫し汗まみれになって快楽を貪る。
「…シュン。もう…………」
「俺も。」
より激しく2人は手を動かし
「あぁぁ!」「うぅ!」と
同時に果てた。
白濁が飛び散り2人の欲望が交ざる。
アキはぺと、っとくっついてくる。
俊詩は迷わずきつく抱きしめた。
「…俺、本当はさ。
寺でつけてもらった名前は
俊詩だったんだ。
母親が「トシくん」と呼びたいって
きかなくて親父は根負けして
(としふみ)と読ませた。
後から考えたらそれは
不倫相手の名前だった…んだけどな…」
「…シュン。…でも。
ボクはお母さんに感謝する。
シュンを産み落としてくれて。
ありがとう…」
「アキ…。」
そっと俊詩はアキにキスをする。
「シュン…。ありがとう。
もう、帰らなきゃ。」
「もう?」
俊詩が時計を見ると5時だった。
「シャワー、していけば?」
「うん、ありがとう。」
「はい、タオル。」
ニコ、と笑って
俊詩の指さす先のシャワールームへ
消えたアキ。
俊詩は急に力が抜け座り込んだ。
そしてそのまま眠ってしまった。
目を覚ますと6時半。
アキが毛布をかけてくれていた。
「…アキ!!」
急いでシャワールームへ行くが
やはりもういなかった。
スマホを見ると
アキからのLINEが来ていた。
5時40分。
【【シュン。ありがとう。
本当に嬉しかった。また連絡する。】】
(アキ……………。)
俊詩はふらふら、と
シャワールームへ向かった。
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