優しい愛に包まれて～イケメンとの同居生活はドキドキの連続です～

ずっと一緒に

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『俺、本当に…結菜ちゃんが好きだ。どんどん好きになっていく。初めてブログで見たあの日から、毎日毎日…気持ちが強くなっていくんだ。残念ながら、ずっと片思いだけどね』


『本当にありがとう、恥ずかしいけど嬉しいよ。でも…今はまだ…ごめんね』


『大丈夫！俺、何度でも告白するから。でも、その度に結菜ちゃんを困らせてしまうけどね』


『祥太君…』


『あきらめないから』


急に甘くささやいて私を抱きしめたその腕は…


力強くて私を守ってくれてる気がした。


そして、文都君はいよいよ最終学年。


あと少しだね。


よくここまで頑張ったね、とても感慨深い。


卒業して国家試験に合格したら医師免許が取得でき、でも、それから2年間は研修医として働きながら学ぶ。


様々な科を回って勉強するそうだ。


内科、産婦人科、外科…


考えただけでもお医者さんになるって大変だよね。


尊いお仕事だよ。


文都君に関しては、大学を卒業して、研修を終えたら…ペンション経営からはお別れ…かな。


もしかしたら、もっと早くお別れになるのかな？


寂しいけど、でも仕方ないよね。


『結菜さん。僕は研修も一生懸命頑張って、2年間を終えたら、医者としてたくさんの患者さんを助けます。みんなのことを思い出して、いつも元気もらって頑張ります。そして…1日も早く、必ず自分の病院を持ちます。内科医として個人病院を…このペンションの隣に建てます』


『え！隣に？』


『はい、それが僕の夢です。結菜さんが叶えたみたいに、僕も夢を叶えます。だから待ってて下さい。必ず立派な医者になりますから。結菜さんの病気は僕が全部治します』


文都君は、優しく穏やかな中に底知れぬ根性を持っている。


必ずなれるよ…立派なお医者さんに。


『嬉しい。絶対、待ってる。お医者さんになったらしばらくは大変だけど、文都君に会えるの楽しみにしながら私も頑張るから。でも、まだもう少しの間は、このペンションで一緒に頑張ろうね』