優しい愛に包まれて～イケメンとの同居生活はドキドキの連続です～

つきまとう影

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次の日の朝は、綺麗に晴れていた。


今日は日曜日。


私は、いつものようにみんなの予定を聞いて1日のスケジュールを組み立てた。


祥太君は、1日中楽団の練習。


文都君は、大学に行って先生に特別授業を受ける。


颯君は、近くのスーパーで惣菜コーナーのバイト。


智華ちゃんは、習い事の掛け持ち。


ひなこちゃんは、カフェでバイト。


旦那は、仕事のあと…飲み会。


旦那のお義母さんも相変わらず友達と出かけるみたい。


そっか…


今日は、夕方まで私1人だな。


掃除や買い出し、ガーデニング、いろいろやることがあるから頑張ろう。


みんなを送り出して、早速、庭の花達にお水をあげた。


ふと頭に浮かんだのは、昨日の智華ちゃんと旦那の談笑するシーン。


あの2人、あれからどうなったんだろう。


帰りが遅くなってたみたいだったから、私は先に寝てしまったけど…


今朝もみんながいたから話せてなくて。


もしかしたら…？


ううん、いくらなんでも…ね。


大事な同居人に手を出すほど、さすがにそこまでバカじゃないよね。


少し不安にもなったけど、でも、聞くに聞けなかった、


「昨日、2人でホテルに行ったの？」


なんて。


その時、電話が鳴った。


私は、エプロンのポケットに入れていた携帯を手に取って画面を見た。


『川崎君！』


えっ？どうしよう…


出たくない。


最近はずっと無視してたから…


でも、さすがに出ないとヤバいかな。


私は、恐る恐る画面をタッチした。


『…はい』


『やっと出てくれたね。しばらく会ってないし、電話も出てくれないし…メールも返事なくてずっと寂しかった』


それ、普通、女子のセリフじゃない？


『…ごめんなさい。今、本当に毎日忙しくて』


『忙しいって言っても、同居人のために時間使ってるだけだろ？俺のためにも時間作ってくれてもいいだろ？』