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それぞれの日常
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それから、あっという間に2ヶ月が過ぎた。
慌ただしい毎日。
みんなも少しずつ新しい生活に慣れてきたようだった。
旦那はというと…
可愛い女の子が2人も来たからテンションが上がって、毎日、すごく楽しそうだ。
本当にわかりやすい人。
お義母さんも若い人と話して若返ったと喜んでいるし、それは本当に良かったと思う。
おかげで小言もあまり言われなくなった。
それから、川崎君。
私の不倫相手からは、毎日のようにメールが届いている。
適当に返してるのがわかるみたいで、川崎君のメールの内容が少しずつキツくなってきたような気がしてる。
「会えないのがつらい」って…
そう言われても、私は毎日忙しいから。
そのうち返事をする回数も減っていき、いつの間にか私の中から川崎君の存在自体が消えかけていた。
ごめん…
確かに勝手だとは思うけど、あなたといても私は…
『結菜ちゃん、今日のご飯何?』
『えっ』
考えごとしてたから、いきなり飛び込んできたクールな見た目の祥太君の笑顔にドキっとした。
その瞬間、つい今まで頭の中に浮かんでいた川崎君のことは、跡形もなく私の意識から消え去った。
『あっ、うん、今日はカレーにしようかなと思ってるけど、何カレーがいいかな?』
『結菜ちゃんのカレー楽しみだな。何カレーでもいいよ、結菜ちゃんが作ってくれるなら』
相変わらず勘違いさせるようなセリフを平気で言ってくる。
どうせみんなに言ってるんだろうから、絶対、調子に乗っちゃダメだってわかってる。
だけど…
そんな優しい言葉が、今の自分のやる気に繋がってるのも確かだった。
『カレーのために今日も楽団の練習頑張ってくるね。1ヶ月後のコンサート。絶対に…結菜ちゃんも見にきて』
そう、祥太君は、東京中の大ホールでコンサートを開催する有名楽団のメンバー。
入場料も結構高くて人気も実力もあるから、なかなかチケットが取れない。
慌ただしい毎日。
みんなも少しずつ新しい生活に慣れてきたようだった。
旦那はというと…
可愛い女の子が2人も来たからテンションが上がって、毎日、すごく楽しそうだ。
本当にわかりやすい人。
お義母さんも若い人と話して若返ったと喜んでいるし、それは本当に良かったと思う。
おかげで小言もあまり言われなくなった。
それから、川崎君。
私の不倫相手からは、毎日のようにメールが届いている。
適当に返してるのがわかるみたいで、川崎君のメールの内容が少しずつキツくなってきたような気がしてる。
「会えないのがつらい」って…
そう言われても、私は毎日忙しいから。
そのうち返事をする回数も減っていき、いつの間にか私の中から川崎君の存在自体が消えかけていた。
ごめん…
確かに勝手だとは思うけど、あなたといても私は…
『結菜ちゃん、今日のご飯何?』
『えっ』
考えごとしてたから、いきなり飛び込んできたクールな見た目の祥太君の笑顔にドキっとした。
その瞬間、つい今まで頭の中に浮かんでいた川崎君のことは、跡形もなく私の意識から消え去った。
『あっ、うん、今日はカレーにしようかなと思ってるけど、何カレーがいいかな?』
『結菜ちゃんのカレー楽しみだな。何カレーでもいいよ、結菜ちゃんが作ってくれるなら』
相変わらず勘違いさせるようなセリフを平気で言ってくる。
どうせみんなに言ってるんだろうから、絶対、調子に乗っちゃダメだってわかってる。
だけど…
そんな優しい言葉が、今の自分のやる気に繋がってるのも確かだった。
『カレーのために今日も楽団の練習頑張ってくるね。1ヶ月後のコンサート。絶対に…結菜ちゃんも見にきて』
そう、祥太君は、東京中の大ホールでコンサートを開催する有名楽団のメンバー。
入場料も結構高くて人気も実力もあるから、なかなかチケットが取れない。
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