優しい愛に包まれて～イケメンとの同居生活はドキドキの連続です～

新たな出会い

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ニコニコと笑う顔も可愛くて、喋り方も甘えた感じでふんわりしてるから、きっと男子受けもいいんだろうな。


私とは…


全然違う。


どちらかというと、私はキャピキャピできない少し冷めたタイプだから。


見た目はそれほどクールってわけではないけど…


茶色くて緩めのパーマをかけた長い髪が、心持ち顔を明るくみせてくれてるのが救い。


笑顔は…なんとか作れる。


もし、ひなこちゃんみたいに可愛く愛嬌いっぱいに振る舞えたら、この先の人生、もう少し楽しくなるのかな？


まあ、今さらそんなこと思っても仕方ないか。


とにかく、ひなこちゃんには時間まで部屋で過ごしてほしいとお願いして、私は次にやってくる同居人を迎えにいった。


2人目は、山崎祥太(やまざき しょうた)君、24歳。


バス停に着いたら、まだバスは来ていなかった。


良かった、少し待とう。


春の優しい日差しを浴びながら、道路の反対側にある公園で楽しそうに遊ぶ子ども達を見て微笑ましく思った。


私には、子どもがいない。


欲しくないわけじゃないけど、無理に作ろうとは思わなかった。


今の旦那との間に子どもなんて、正直、考えられなかったから。


『あっ、来た』


まだ遠く向こうにバスが見えた。


本当に履歴書通りのイケメンが降りてくるの？


勝手にドキドキし出す心臓の音は、明らかにひなこちゃんの時よりも大きい。


改めて心の準備なんてする暇もなく、すぐにバスが停車し、数人が降りた。


1人、2人、3人、みんな違う…


『あっ！！』


1番最後の彼、この人！


山崎祥太君だ、間違いようが無い。


だって、写真通りだから。


ううん、それ以上だよ。


これは夢なの？


こんなキラキラした超がつくほどのイケメン、テレビの中でも見たことない。


目の前の彼があまりにも素敵で、どんどん胸が高鳴ってく。


『あの、大家さん？』


『あっ！ごめんなさい！山崎祥太君ね。初めまして、よろしくお願いします』


いけないいけない、つい見とれてしまってた。