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結婚式と久しぶりの再会
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『ねえ、お母さん。あっちでパン食べよ』
正孝が私を呼びに来た。
『そうだね。あんこさんのパン食べたいね』
『うん!お兄ちゃんも一緒に食べよ』
『…お兄ちゃん…?』
慧君は初めて会った正孝にそう言われて、ちょっと驚いてた。
『お兄ちゃん、お母さんのお友達でしょ?』
慧君は、正孝のその言葉に…ゆっくりうなづいた。
『…うん。そうだよ。君のお母さんは…お兄ちゃんのとても大切なお友達だよ』
慧君は、そう噛み締めるように言った。
正孝はニコッと微笑み、私の手を引いて祐誠さんのところに連れて行った。
久しぶりに食べるあんこさんの料理。
私達のお祝いも兼ねて、心を込めて作ってくれたって…
本当に本当にすごく美味しくて…
みんなの笑顔を見てたら、何だかちょっと…
泣けて来たよ…
慧君の幸せ…
あんこさんの幸せ…
私は、ずっと祈ってる。
雄大な北海道の地で、大切な人達と綴った素敵な思い出は…
二度と忘れられない大切な宝物として、深く心の中に焼き付けられた。
正孝が私を呼びに来た。
『そうだね。あんこさんのパン食べたいね』
『うん!お兄ちゃんも一緒に食べよ』
『…お兄ちゃん…?』
慧君は初めて会った正孝にそう言われて、ちょっと驚いてた。
『お兄ちゃん、お母さんのお友達でしょ?』
慧君は、正孝のその言葉に…ゆっくりうなづいた。
『…うん。そうだよ。君のお母さんは…お兄ちゃんのとても大切なお友達だよ』
慧君は、そう噛み締めるように言った。
正孝はニコッと微笑み、私の手を引いて祐誠さんのところに連れて行った。
久しぶりに食べるあんこさんの料理。
私達のお祝いも兼ねて、心を込めて作ってくれたって…
本当に本当にすごく美味しくて…
みんなの笑顔を見てたら、何だかちょっと…
泣けて来たよ…
慧君の幸せ…
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二度と忘れられない大切な宝物として、深く心の中に焼き付けられた。
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