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一生、一緒にいたい

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『お互い何も隠し事をせず、仲良く明るい家庭を作ろう』


仲良く明るい家庭…


私の理想。


いっつも笑ってたい。


どんな時も…

 
 『はい…私…家事とかもまだまだですけど、良い奥さんになれるよう努力します』


そう言ったら、私の顔を見て、


『頑張らなくていい。雫は雫のままで十分だ。自然でいい。俺も…そうする。一緒にいて窮屈にならないような…そんな関係でいたいんだ』


そんな優しい言葉をもらった。


『祐誠さん…』


『仕事で忙しくて、寂しい思いをさせることもあるかも知れないけど…それでも、雫のこと、いつだって誰よりも大切に思ってるから、それを忘れないで欲しい』


『もちろんです。仕事で頑張ってる祐誠さんを私はいつも応援して、尊敬してますから。でも…そんな風に言ってもらえて、やっぱり嬉しいです。祐誠さんがいつも私を思ってくれてるなんて…』


祐誠さんは、私に微笑んだ。


『そうだな、結婚式は…いつにしようか。しばらく仕事は立て込んでいるけど、雫の思いを聞かせて』


結婚式…


全然実感は湧かないけど…


本当に…


出来るんだ…


『祐誠さんの仕事に支障がなければ…来年の春、桜が咲く頃に…』


『いいね。2人が出会ってちょうど1年。今からスケジュールに入れて、そこに向けて準備を進めよう。思い出に残る、良い結婚式にしたい』


『はい…本当に嬉しいです。私…こんなに幸せでいいのかな…』


『同じだ。俺もそう思ってる…』


『私達…まだ出会って間もないのに、祐誠さんにこんな素敵なプロポーズをしてもらえるなんて…夢にも思ってませんでした』


『確かに…出会って間もない。でも、俺の中には…ずっと雫がいたから…』


私は、祐誠さんのどこまでも深い愛情に、また目を潤ませた。


この人を信じようと…そう思えた。


『少し冷えて来た…この景色を見ながら露天風呂に入ろう』


『温かくて気持ち良さそうですね。でも、ちょっと恥ずかしいです…』


本当に…


何度裸を見せ合ってもまだ慣れない…


『俺達は結婚するんだから。婚約者なんだ。恥ずかしがらずに…全てを見せて…』
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