あなたと恋に落ちるまで～御曹司は、一途に私に恋をする～

大好きな人と一緒に過ごす日々

3

2人で広いお風呂に浸かる。


優しい雰囲気のインストゥルメンタルが静かに流れ、心地良い。


私の後ろから、腕を回す祐誠さん。


胸の辺りに感じるその感覚と、背中にピッタリ張り付く祐誠さんの体の感触。


裸のままでの密着は…


やっぱり、すごく恥ずかしい。


こんな明るいところで改めて体を見られるの、ちょっと抵抗あるな…


小さなアザとかホクロとかを見つけられたら…


もしかして、シミとかもあるかも？


私は、思わずジャグジーのボタンを押した。


小さな泡がプツプツと立って…私の体を包む。


『き、気持ちいいですね。このジャグジー』


笑ってごまかす。


『ちゃんと雫の体…みたいのに…』


『あ、あんまり見ないで下さい。私の体、綺麗じゃないですから…』


『そんなことない。白くて透き通った肌。すべすべして、すごく…柔らかい。ずっと…こうしてたい…』


祐誠さんは、私の肩にキスをした。


唇がそっと触れて…


密かに軽い興奮が押し寄せる。


このドキドキ、隠さなきゃ…


その時、祐誠さんは言った。


『雫…今度、2人だけで旅行に行こう。近くだけど、昔からずっとお世話になってるいい旅館がある』


『旅行に？本当ですか？すごく嬉しいです。旅館なんて…久しぶりです』


私は、後ろに少し振り返って言った。


少し汗をかき、しっとりした祐誠さんの顔は…


色気に満ち、芸術的に美しかった。


『喜んでもらえて良かった。古い老舗の旅館だけど、料理も温泉も部屋からの見晴らしも…迎えてくれる人達も…全て最高なんだ』


『そんなに素敵なところ、ぜひ行ってみたいです』


祐誠さんは、私の頭に頬を付けて…


『雫と一緒に行きたかった。毎日笑顔でいてくれて…いろいろ頑張ってる雫と。たまにはゆっくり…時間を過ごそう』


そう優しく言ってくれたんだ。