あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~

けいこ

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思いがけない人からの告白

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なんかぎこちない感じがするのは私だけ?


いつもとちょっと違うような…


キッチンには私と慧君の2人きり。


あんこさんと果穂ちゃんは、別の仕事をしていた。


とにかく、私はパン教室のことを相談した。


慧君は真剣に話を聞いてくれて、いろいろ話し合い、1番扱いやすそうでパン作りに向いてる強力粉を選んでくれた。


もちろん、味も保証付きだって。


東堂製粉所の物はどれも良いものだってわかってるけどね。


私…


本当にみんなに支えられてるな…


感謝の気持ちが溢れる。


少しだけ…勇気も出て来たし。


精一杯できること、頑張らなくちゃね。


『あのさ、雫ちゃん。今日…この後、時間無いかな?』


珍しいな…


慧君からの誘いなんて。


『あ…ごめん、今日は…』


なのに、私…断ってしまってる。


今夜は…


何も予定ないじゃない。


『そっか…ちょっと話したいことあったからさ』


ごめん、今日は…


家に帰って、いろいろパン教室のことゆっくり考えたかったから…


『慧君、あの…良かったら今話してくれない?』


『い、今?ここで?』


『うん。パン教室まで、いつ時間作れるかわからないし…でも、慧君の話も聞きたいし…ごめん』


私は、両手を合わせて謝った。


慧君は、ちょっと困った顔をしたけど、


『わかった…じゃあ言うね。本当は…もっと違う場所で言いたかったけど…』


って、1度、深く息を吸って…吐いた。


え…


そんなに緊張すること?


そんな改まって何を言うつもり?


まさか、店を止めるとか…


嘘、もしかして結婚するとか…?


いやだ、私まで変にドキドキして来たよ…


『雫ちゃんはさ…今、好きな人いるの?』


『ん?え…』


い、いきなり予想もしなかった質問が飛び出して驚いた。


す、好きな人って…
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